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真夜中のマーチ



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【この小説が収録されている参考書籍】
真夜中のマーチ
真夜中のマーチ (集英社文庫)

真夜中のマーチの評価: 7.00/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(6pt)

真夜中のマーチの感想

ここ最近、当たりの作品を手にしていない。

そんな本に当たれば、ほんとうに寝るのも忘れ読み続けてしまう。

逆に 途中で気乗りのしない作品にあたってしまうと、ついつい 途中で他の本に手が伸びてしまい、進まない頁が更に停滞してしまう。

そんな訳で 現在6冊を回し読み中、ということは6冊すべて大したことがない、という悲しい現実ではあるのだが (;´д`)トホホ…

この作品は、コンゲーム的要素を取り入れたクライムノベル。

一言で言えば、詐欺まがいの方法で集めた10億円を巡り 3組の凌ぎ合いをするストーリー。

とはいえ、この手の作品の常道で ポップには仕上げてあり、少々の犯罪など吹き飛んでしまう爽快感はある。

が、いいところといえばそれくらいで、プロット、スピード感、人物描写、リアリティ、全てにおいて 中途半端で浅すぎる。

特に、思いのほか 迫力のないスピード感、いまいちキャラクターがありきたりで中途半端な登場人物、コミカルチックにしたかったのだろうがそれも弱いし、完全犯罪といいながら 手抜きの計画は作家の怠慢か能力か(;´д`)トホホ…

これが例えば、道尾秀介「カラスの親指」なんかだと、徹底的にストーリー構築しキッチリと笑いを取っているし、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」「グラスホッパー」なんかだと、圧倒的なスピード感と悪役が憎々しいほどにワルであるので 主人公との対比でキャラクターが引き立ち 作品にのめり込んでしまう。

もし、これらの作品を読む前に この作品を手に取っていれば、もう少し違った感想になったのかもしれないが。

とはいえ、病人を病院を徹底的にパロディー化した かの名作「イン・ザ・プール」や、圧倒的なキャラクターを描ききったクライムノベル「サウスバウンド」と同じ作者かと思うと、相当に残念な作品。  了

とも
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