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アリアドネの声



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【この小説が収録されている参考書籍】
アリアドネの声

アリアドネの声の評価: 5.75/10点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.75pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)
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ライトな災害もの

あちこちの感想見ていると高評価なものばかりだし、すごく面白そうな文言が散りばめられている。例えば「想像の限界を超えるどんでん返し」「地下に取り残された目が見えず耳も聞こえない女性を救えるのか」めちゃくちゃ煽ってきていて
でも面白いという人があまりに多いから騙されたと思って読んだら騙されました(笑)序盤から馬鹿の一つ覚えに口癖を連呼する主人公で嫌な予感がしてたけど、こういう救助物で求めてるものがこの小説にはなかった。
帯にある想像の限界を超えるどんでん返しは本当に最悪(笑)中盤でみんな気づくでしょ、このくらい
物語のテンポは早いけど、大事な人間関係も最後には投げっぱなしで台無し。

▼以下、ネタバレ感想

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つくえ
L3C71MBT
No.3:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

アリアドネの声の感想

ドローンを用いた災害救助小説。
障害者×災害救助×ドローンを用いつつ、「無理」という言葉の重みや前向きな行動に光を灯すような作品でした。面白かったです。

物語の舞台は地下に建設された障害者支援都市。ITを用いたインフラが整う空間で、目が見えない・耳が聞こえないと言った人々が暮らしやすい都市開発が行われている場所。そこで巨大地震が発生し「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障害をもった人が取り残されてしまったという災害救助の作品です。どこにいるか声が出せないのでわからない、呼びかけても聞こえない、地下に閉じ込められている為見つけても目が見えないで出口へ誘導もできないという救助が不可能状況です。

さて最初に小言を言いますが本書の宣伝方法について。
帯や書店ポップやSNSにて「どんでん返し」「2度読みミステリー」と言った言葉でその手の読者を釣ろうとPRしていますがそういう作品ではないです。誤解を与えますし、それを期待して読むとまったく関係ないので不当な評価を得てしまう事でしょう。版元の宣伝方法には正直疑問です。発売前後の世の中のレビューはそういう感想が溢れていますが、そういう宣伝活動がされたんだなと察してしまう次第でして悪い印象ですね。作品に罪はないのでちょっと思う次第でした。

改めますが本書は災害救助の物語でミステリー要素は極小。そしてもう一つのテーマが主人公の内面に存在する「無理」という言葉。「無理だと思ったらそこが限界」という言葉に捕らわれた主人公の物語です。障害者のできる・できない。救助のできる・できない。難しい局面やそこでのあきらめない気持ちなど考え方がとても読ませられました。

欲をいうと災害小説なのでもっと緊迫した状況やパニック感が欲しかったです。遠隔でドローンを用いて救助する人達の視点なので読者は安全地帯から見守る読書となります。その為危機感が描き辛いのでドキドキ感が弱くなってしまう。救助小説のラストは緊迫感や絶望感が深いほどエンディングの開放感が輝くのですが、それが本書は弱い為ちょっと物足りなさを得ました。

広告に釣られて予想と違う作品でしたが、「無理」の言葉の考え方には得るものがありましたし読後感も良い作品で面白かったです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.2:
(5pt)

感想

臨場感もあり読み応えのある作品でした。最後のオチにはこんな簡単なことにも自分は気づけなかったのかと改めてこの作品の完成度の高さに感服しました。最近読んだ本の中ではかなりよかったです。

Nick
NEKRNNE6
No.1:
(10pt)

2023年上半期のベスト

見えない、聞こえない、話せないの三重障害の女性をタイムリミット内にドローンで救出するサスペンスミステリー。
本筋の面白さに加えてラストの真相のすごい。
ここまでどんでん返しとテーマ性、そして感動が一致した本は滅多にお目にかかれない。

わざ
32H9AG2Q

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