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二度死んだ女



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【この小説が収録されている参考書籍】
二度死んだ女 (創元推理文庫)

二度死んだ女の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シリーズ最終作なのに遠慮がちな主人公・ベックストレーム

スウェーデンの人気警察小説「ベックストレーム警部」シリーズの第4作にして、おそらく最終作。12年前、タイの大津波で死んだはずのタイ人女性の骨が見つかったのだが、その骨は5、6年ほどしか経過していないことが分かり、「人は二度死ぬことができるのか?」という難題にベックストレームたちが挑む、警察ミステリーである。
ベックストレームと同じアパートに住む10歳の少年が持ち込んできたのは、サマーキャンプで見つけた頭蓋骨だった。銃弾を受けた痕があったことから調べ始めると、12年前にタイで起きた大津波で死んだはずのタイ人女性の骨と思われた。女性の夫であるスウェーデン外務省職員によると現地でスウェーデン警察官が身元を確認し、埋葬したという。身元確認時の単なる手違いなのか、それとも隠された犯罪があるのか? ベックストレーム率いるチームは頑迷な検察官や官僚組織に悩まされながらも真相を求めて奮闘するのだった…。
死者の身元確認という技術的、鑑識的要素が重要な役割を果たすからか、本作でのベックストレームはちょっと引き気味である。その分、鑑識官のニエミ、データ分析のプロであるナディア、強力な突破力を誇るアニカなどが活躍し、本来の捜査小説的テイストが濃く、ミステリーとしてはシリーズ最高の作品である。
シリーズ愛読者にはもちろん、警察ミステリーのファンに自信を持ってオススメする。

iisan
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