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すべての罪は沼地に眠る



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【この小説が収録されている参考書籍】
すべての罪は沼地に眠る (ハヤカワ・ミステリ文庫)

すべての罪は沼地に眠るの評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

ひと捻りが入った模倣犯もの

アメリカの新人作家のデビュー作。二十年前に自分の父親が起こした事件を模倣した連続殺人に巻き込まれた女性臨床心理士が事件の真相を求めて苦闘する、重苦しい心理ミステリーである。
12歳の夏に父親が6人の少女を殺して埋めた連続殺人犯として逮捕されてから20年、臨床心理士として独立し結婚を間近に控えていたクロエだったが、またしても彼女の周りで少女が殺される事件が連続した。しかも、犯行の手口はまるで父親の事件を真似したようで、クロエは過去の心の傷がフラッシュバックし、自分自身も含めてあらゆるものが信じられなくなった。疑心暗鬼に陥ったクロエは最大の理解者である婚約者・ダニエルまでもを疑い、どんどん負のスパイラルに落ち込んでしまう…。
昔の事件のコピーキャットもののセオリー通り、主人公の関係者に次々と疑惑が持ち上がり、読者を惑わせていく。読者の予想を裏切りながらストーリーが展開していくところは、ミステリーとしてよく出来ている。が、心理ミステリーとしては、やや深みや叙情に欠ける。
イヤミスというほどの読後感の悪さはなく、多くのミステリーファンにオススメしたい。

iisan
927253Y1

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