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続・用心棒



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【この小説が収録されている参考書籍】
続・用心棒 (ハヤカワ・ミステリ 1966)

続・用心棒の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

続編も、期待を裏切らない「エンタメ満載」

「用心棒」のジョー・ブロディーが帰って来た。ニューヨークの裏社会の保安官に任命されたジョーが再びテロ組織を壊滅させるべく立ち上がる、アクションミステリーであり、マカロニ・ウェスタンであり、現代ノワール小説である。
アルカイダ系組織の代理人がニューヨークで大量のヘロインを売りさばこうとしているという情報が裏社会のボスたちにもたらされた。問題のヘロインはニューヨークの組織と関係がある麻薬密売組織から奪ったもので、テロ組織側は活動の資金源とするために代金400万ドルにはダイヤモンドを要求しているという。このままではニューヨークの裏社会のバランスが崩れ、街が深刻なテロ被害に遭うと恐れたボスたちは、裏社会の保安官・ジョーに「囮となって接触し、ヘロインを買い取ったら代金を奪い返せ」という任務を課す。つまりジョーは、厳重に警備されているダイヤモンド会社から400万ドル相当のダイヤモンドを盗み出し、テロリストと交渉をまとめ、さらに相手に渡したダイヤモンドを再び奪い取るという、三つの極めて困難なミッションに挑むことになったのだ。ニューヨークの裏社会を牛耳る各組織からのバックアップを得て個性的なメンバーを揃えたジョーは、知恵と度胸でテロ組織、警察に対峙し、手に汗握るクライム・アクションを繰り広げるのだった…。
ダイヤモンドの強奪、テロ組織との血みどろの戦い、警察との攻防など、エンタメ要素が盛りだくさんで息つく暇も無い、ジェットコースター・クライムノベルである。それに加えて、前作から引き継ぐ複雑な人間関係、登場する悪党たちの人間くさいドラマ、ジョーの人情味と恋のゆくえなど、サイド・ストーリーも華やかで、まさにハリウッド映画顔負けの賑やかさである。
前作でジョーにハマった人には絶対のオススメ、また現代ハードボイルド、ノワール、クライムのファンにも自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1

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