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危険な男



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【この小説が収録されている参考書籍】
危険な男 (創元推理文庫)

危険な男の評価: 9.00/10点 レビュー 1件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点9.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(9pt)

絵に描いたようなアメリカン・ハードボイルド・ヒーロー

コール&パイク・シリーズの2019年の作品。シリーズには欠かせない脇役・パイクを主役にした、正統派のハードボイルドである。
銀行に立ち寄ったパイクは窓口係のイザベルが誘拐される現場に遭遇し、彼女を助け出し、2人組の犯人を警察に引き渡した。ところが数日後、2人組は釈放され、不安を覚えたイザベルはパイクに話したいことがあると伝言を残したのだが、その後は姿が見えなくなった。2人組がまたイザベルを誘拐したのかと思われたのだが、なんと2人組は殺害されていた。警察からは2人組殺害の犯人ではないかと疑われ、否応なくイザベルの行方を探すことになったパイクは、執拗にイザベルを狙う謎の集団を相手に相棒・コールの助けを得ながら果敢な戦いを挑むのだった・・・。
銀行の窓口係の若い女性に過ぎないイザベルが、なぜ誘拐されるのか? ストーリーの本筋はイザベルの行方探しとその背景の解明で、アメリカンPIハードボイルドの王道を行く展開である。それでも最後まで飽きさせないのは、なんと言っても主人公パイクのかっこよさ。寡黙な武闘派で、しかも熱いハートの正義感という絵に描いたようなヒーローである。ただひたすら、それを楽しむだけで本作を読む価値がある。
シリーズ愛読者はもちろん、すべてのハードボイルドファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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