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危険な男



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【この小説が収録されている参考書籍】
危険な男 (創元推理文庫)

危険な男の評価: 4.43/5点 レビュー 7件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

これはちょっと

悪くはないけどよくもない。主人公はほぼ無双で、危機らしい危機はない。ヒロインがいまいち魅力がなく、ラスボスがしょぼすぎました。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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No.6:
(4pt)

タフガイは常に・・・

袖を切り落としたスェットを着て腕には刺青。なんか、ステレオタイプなんだよな。リーサルウェポン初期のメル・ギブソン? でもね、タフガイは常にこんな感じでいいんだよ。だって、読者が求めているのはそれだから。実は直前の特捜部Qの「アサドの祈り」を読んでいたんだけど、ページを捲るスピードが遅いのよ。何かと遠回りしている感じで。それに比べて、本作のスピード感。あっという間に読了してしまった。登場人物の描写がステレオタイプであろうと手抜きはないからだろうし、行動が全てだからだ。ミステリーやサスペンスなのに、くどくどとした小説に疲れたあなた、こういう小説を"Page Turner"と言うのだと実感できるよ。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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No.5:
(5pt)

アクション海外ドラマ好きにオススメ

今回の主役はパイクの方。エルヴィスの武闘派の相棒は影のようにオペレーションを完遂する典型的古典ヒーロータイプ。
やはり彼のみでは間が持たないらしく、おなじみの情報提供者のジョン=チェンにもピンチが(笑)。
ロバート=クレイスの作品は海外ドラマを観ている感じでサクサク読める。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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No.4:
(5pt)

全ての翻訳を期待して

コール&パイクものは、『モンキーズ・レインコート』から読み続けているが、今回はパイクが主役。無口で謎の男だが、彼の経歴として、国防総省のTS/SCI取扱許可証を持っていること、そして人質救出のため国防総省にこういう人物を送り込んで欲しいと誰もが思う男だという。コールの協力を得て拉致された女性を救うストーリーは、アクションの展開もありハラハラドキドキで、まるで映像が目に浮んでくるようだ。ラストもパイクらしく締めている。本当に面白い!コール&パイクシリーズの未翻訳巻が早く出ることを強く望んでいる。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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No.3:
(4pt)

続編もう待ち遠しい

ロバートクレイスの四冊、全て読んでいますが、これが一番。シリーズ物として、つぎがとても待ち遠しくなりました。なにがいいんだろ?ロサンゼルスの雰囲気かな?カフェンガ通りって訳して欲しかった。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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No.2:
(5pt)

無口な主人公でも抜群なストーリーテリング!

今年の初めに読んだのが『天使の護衛』。ご存じエルヴィス・コールの相棒ジョー・パイクを主人公に据えたシリーズ第一作品である。その後三作ほど置いてのシリーズ新作が本書、十年以上ぶりの邦訳となるが、素直にこうした機会が得られたことは喜ぶべきだろう。
 ともかく、へらず口を得意とする探偵を書いている作家が、無口な相棒を主人公にここまで書ける、というところがパイク・シリーズの何と言っても味噌なのである。
 ところで『天使の護衛』を出版したランダムハウス社は、最後まで侮れない海外作家出版の一角を成していたのだが突然倒産してしまった。それによる絶版の不幸にあった名作も少なくなかった。扱われていた作家たちも、その後の版権が途絶えたり移ったりしたおかげで日本国内で影響が相当にあったように思う。
 ロバート・クレイスは、本国ではNWA・PWA受賞ばかりか生涯功労賞まで受けているという巨匠であるにも関わらず、シリーズ翻訳作品が日本では長らく途絶えてしまっていたから、少なくとも当該出版社の影響を受けたと言える作家だったように思う。
 かく言うぼく自身、この作家を当時のリアルタイムで知ったのではなく、日本復帰作品とも言える『容疑者』で、警察犬マギーを主役に据えるという予想外な感動作と出会ったおかげで、この作家の底知れぬ実力、またその卓越した世界構築能力に驚愕しつつ、そこに生きるコールやパイクの世界にも引き込まれることになったという経緯。
 今月末には、クレイスの新作『危険な男』の札幌読書会が予定されている。この作家にとてもフィットする翻訳者・高橋恭美子さん自らが参加されている翻訳ミステリーシンジケート札幌読書会は、その一点だけでも有難いことだし、ここ数年クレイス翻訳作品ブームは、間違いなく日本中で起こっていると思うので、今回もリモート読書会ということで札幌にとどまらず、多くのクレイス・ファン(パイク・ファン?)が集結してくれることを期待している。
 ユーモラスで人当たりの良いコールに比べて、無口で強靭な戦闘マシーンみたいなパイク。こちらの作品は、血なまぐさかったりアクションシーンが派手だったりと、全体の緊迫感がひときわ高く、コール・シリーズを読むとき以上に緊張感が増してしまうのだが、どちらのシリーズであれ、二人のコンビネーションは崩れることなく、第三のキャラとも言える科学捜査官のジョン・チェンの独特な人間臭さも併せて、それぞれのシリーズ作品に独特なバリエーションをもたらしてくれる。
 『天使の護衛』ではパイクと、彼が護衛するわがまま娘とのやりとりが見どころだったが、本書では、二人の二十代女性が彼とコールとを振り回すことになる。この辺りの日常・非日常が隣り合わせに同居したズレた感じも、この作家の特異とするところ。奇妙な人間関係と、乾いた非情極まりない現実、といったところの交互画面転換で、物語世界に奥行きと捻じれとが発する物語の厚みを、存分に感じさせてくれる。
 凄腕の戦士ジョー・パイク。頭の切れるプロ探偵エルヴィス・コール。どちらの新作もいつだって待ち遠しいが、どちらの未翻訳過去作品も、この際どんどん日本語訳として陽の目を見て欲しいところだ。そのためには、この作家がもっともっと評価され着目されることを祈るばかりである。時間の問題、とは思うのだけれども。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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No.1:
(4pt)

ジョー・パイク、あなたを好きにならずにいられない

2019/5月に読んだ「指名手配」以来になります。「危険な男 "A Dangerous Man"」(ロバート・クレイス 創元推理文庫)を読み終えました。読み始めてしまえば、あっという間でした。今回のヒーローは、ジョー・パイク。バディ、エルヴィス・コールは脇に回っています。(エルヴィスは、愛車パステル・イエローのコルヴェット・スティングレーに乗って登場します(笑)。)
 或る「家族」のプロローグから始まり、銀行窓口係のイザベルが銀行の外で二人の男に拉致されます。それを目撃したパイク。パイクは追いかけ、二人をボコボコにしてロサンゼルス市警に引き渡します。特に拉致された理由を思いつかないイザベル。その後、二人組は保釈されますが、そのことを知ったイザベルは自分の身を案じてパイクにヴォイス・メッセージを残したまま失踪してしまいます。その後、その二人組は保釈後に何者かによって殺害されてしまいます。彼女の行方は?何故、狙われることになったのか?ストーリーは、やはりここまででしょうね(笑)。パイクはエルヴィスの力を借りて、最後まで「私闘」を繰り広げていきます。ストーリーの中核には、スリラーを読み慣れている読者には馴染み深い或る背景が隠れていて、その背景の背景には或る「家族」の思いが時の経過と共に深く静かに沈殿しています。
 「常にきちんと整備された状態を保っている」パイクは、自分を律しながら、寡黙に「自分の人生を単純にして生きて」います。いつだって「単純なのはいい」。パイクとエルヴィスはホークとスペンサーのようにも見えますが、間にスーザンがいない分だけ、言葉に依存することのない美学が確立されているのでしょう。二人以外にも魅力あるキャラクターが幾人も登場して、特に科学捜査官・チェンのエピソードは泣ける。また、詳しくは描けませんが中盤のパイクが請負仕事をしていた時の「豹」のエピソードもまた、この物語の骨子となって下支えしています。
 西海岸、ロサンゼルス、紺碧のマリブのビーチ。パイクは最後まで手を緩めることなく「静寂」を求めてある場所へと向かうことになります。骨太でシンプルなタフ・ガイ・スリラーの典型として心に残り続けることでしょう。
 巻頭、エルヴィス・プレスリーの「キング・クレオール」からの一言が捧げられています。
 ジョー・パイク、あなたを好きにならずにいられない。
危険な男 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:危険な男 (創元推理文庫)より
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