■スポンサードリンク


(著)】【(著)

マイ・ブルーベリー・ナイツ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)

マイ・ブルーベリー・ナイツの評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

思わず人生をなぞらせてしまった

恋に破れた女性の心の旅路。

このジェレミーとカーチャの再会は私自身同じような経験をしたことがあるだけに痛切に胸に響いた。
それは悲しみではなく、懐かしさだ。私もかつて愛した女性への未練が断ち切れず、別れた約3ヶ月後に一緒に食事に行った。その時は別れたことが何か間違いであって、もう一度顔を合わせて話せば寄りが戻るはずだという期待を込めた再会だったが、彼女の吹っ切れた笑顔に彼女の中で自分のことはもう整理がついたことを思い知らされ、逆に私の中で彼女に対するわだかまりが無くなったのだった。
あれは私にとって必要な再会だったと今でも思う。ジェレミーとカーチャもまた同じだったに違いない。

しかし人と人との間に生まれるドラマを描かせるとやはりブロックは上手い。決して特別なことを書いているわけではなく、むしろドラマとしては典型的であろう。
しかし一つ一つのエピソードが読者の人生に擬えられ、共感を覚える。
別れた女性への未練、子の親への反発、振られることで迎える狂おしい日々などは私もかつて経験しただけに痛切に心に響いた。こんな経験をして今の私があるのだなと再認識させられた。

分量としては1時間もあれば読み切れるが、心に残る印象は今までの人生が一気に蘇ってくるほど濃い。
新しい恋をするために自らの人生を磨いたエリザベス。
これは決して甘くはない大人の恋の物語。実力派の描いた物語は実に極上でした。


▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

Tetchy
WHOKS60S

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!