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マイ・ブルーベリー・ナイツ



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    初公開日(参考)2008年03月
    分類

    長編小説

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    マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)

    2008年03月08日 マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)

    恋人に捨てられ、傷ついたエリザベス。そんな彼女をやさしく受けとめてくれたのは、NYのカフェのオーナー・ジェレミーと、彼が毎日作るのにいつも売れのこるブルーベリーパイ。すこしずつ2人の心が近づいてきたある日、エリザベスは思う。新しい恋をはじめるまえに、回り道をしよう、と。NYから遠く離れた土地で、エリザベスが出会う、さまざまな愛の形…名匠ウォン・カーウァイ監督が、ベストセラー作家ローレンス・ブロックと作りあげた、切なくも幸せなラヴストーリー。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    マイ・ブルーベリー・ナイツの総合評価:8.00/10点レビュー 3件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    思わず人生をなぞらせてしまった

    恋に破れた女性の心の旅路。

    このジェレミーとカーチャの再会は私自身同じような経験をしたことがあるだけに痛切に胸に響いた。
    それは悲しみではなく、懐かしさだ。私もかつて愛した女性への未練が断ち切れず、別れた約3ヶ月後に一緒に食事に行った。その時は別れたことが何か間違いであって、もう一度顔を合わせて話せば寄りが戻るはずだという期待を込めた再会だったが、彼女の吹っ切れた笑顔に彼女の中で自分のことはもう整理がついたことを思い知らされ、逆に私の中で彼女に対するわだかまりが無くなったのだった。
    あれは私にとって必要な再会だったと今でも思う。ジェレミーとカーチャもまた同じだったに違いない。

    しかし人と人との間に生まれるドラマを描かせるとやはりブロックは上手い。決して特別なことを書いているわけではなく、むしろドラマとしては典型的であろう。
    しかし一つ一つのエピソードが読者の人生に擬えられ、共感を覚える。
    別れた女性への未練、子の親への反発、振られることで迎える狂おしい日々などは私もかつて経験しただけに痛切に心に響いた。こんな経験をして今の私があるのだなと再認識させられた。

    分量としては1時間もあれば読み切れるが、心に残る印象は今までの人生が一気に蘇ってくるほど濃い。
    新しい恋をするために自らの人生を磨いたエリザベス。
    これは決して甘くはない大人の恋の物語。実力派の描いた物語は実に極上でした。


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    No.2:
    (5pt)

    読みやすい

    薄いし読みやすかったので、洋書も欲しくなりました
    中古でも綺麗でした
    マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)Amazon書評・レビュー:マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)より
    4594056172
    No.1:
    (3pt)

    少し暗くて哀しいドラマですが、人生の真実が貴方の心に深く刻まれるでしょう。

    ウォン・カーウァイ監督の最新作映画でノラ・ジョーンズ初主演作品の映画ノベライゼーションです。映画のテーマは失恋からの再生です。古いですが日本昭和歌謡風にいえば「失恋レストラン」の世界でしょう。NYの高架下の大衆食堂〈クルーチ・カフェ〉は不思議と恋を失った男女を惹きつけます。マスターのジェレミーとヒロインで失恋したばかりのエリザベスが出逢います。やがて2人の心が通い始めた頃にエリザベスは自分を見つめなおす旅に出ます。カフェで彼女が帰って来るのを待つジェレミーにも過去に清算しなければならない愛がありました。エリザベスはウエイトレスとして働きながら、メンフィスでラス・ヴェガスで、さまざまな男女の父娘の愛の姿を知らされます。
    恋愛という物に対して軽く使い捨てしたり出来ない感情を抱く一途な人達が多く登場するドラマですので、少し暗い雰囲気が漂う物語にはなっていますが、それでも味わい深く心に残る印象的な小道具やフレーズがあります。マスターが毎日作るのにいつも売れ残るブルーベリーパイ、理由ありの男女がマスターに預けた、さまざまな由来をもつたくさんの鍵を閉じ込めたガラス容器。「あの鍵はどれも絶対捨てちゃいけない。永遠にドアを閉めたりしちゃいけない。」「人がいなくなると、あとに残るのはその人がほかの人の人生に残した思い出だけだ。あるいは伝票に書かれたいくつかの品書きだけだ。」「わたしたちはときに他人を自分の鏡にすることがあります。自分が何者か知るために。」それぞれのドラマは、本書を読んで映画を見て、じっくりと味わって下さい。心うきうきとは行かず少し苦いかも知れませんが、きっとこれからのあなたの人生の役に立つ指針を与えてくれると思います。また、本書の中に多数挿入されているモノクロームの写真が陰翳を帯びて渋い効果を上げていて、天然色よりも作品の雰囲気には相応しいと思います。
    マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)Amazon書評・レビュー:マイ・ブルーベリー・ナイツ (扶桑社セレクト)より
    4594056172



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