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ブルックリンの少女



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【この小説が収録されている参考書籍】
ブルックリンの少女 (集英社文庫)

ブルックリンの少女の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

最後でちょっと失速

フランスでいま最も人気がある作家の一人というミュッソの2016年の作品。失踪した婚約者を探しているうちに驚愕の事実に出会ってしまうというサスペンス・ミステリーである。
4歳の息子を育てているシングルファーザーで小説家のラファエルは、結婚を間近にした婚約者アンナと南フランスでのバカンスに出かけたのだが、自分の過去をひた隠しにするアンナに過去を話すように詰め寄り、衝撃的な写真を見せられることになった。動転したラファエルはホテルを飛び出し、冷静になって戻ったのだが、部屋にはアンナの姿はなかった。アンナがパリに戻ったことを知ったラファエルはすぐにパリに戻り、同じアパートに住む友人で元警部のマルクの手助けを得ながらアンナの行方を探し始めたのだったが、アンナがかつて起きた連続少女拉致監禁事件と関わりがあることが分かってきた。さらに、アンナには秘められた過去が存在することも明らかになった・・・。
失踪した婚約者探し、連続少女拉致監禁事件だけでなく、アンナの過去に関わる様々な事件が登場し、非常に複雑な構成のミステリーである。舞台もフランスからアメリカまで、時代も1990年代から2016年まで激しく動き回るのだが、作者のストーリーテラー能力が優れているので読んでいて混乱することはない。サイコ・サスペンス的な要素は含まれているが、主題は秘められた過去を解明するという謎解きミステリーでストーリー展開もスピーディーで楽しめる。ただ、最後に明かされるエピソードがちょっと拍子抜けなのが残念だ。
読みやすく、話も面白いので多くのミステリーファンに安心してオススメしたい。

iisan
927253Y1

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