■スポンサードリンク


監禁面接



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
監禁面接

監禁面接の評価: 7.00/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(7pt)

まあまあでした

ユーモアがあった。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

設定が異様過ぎるけど面白い!

「その女 アレックス」で爆発的人気を呼んだピエール・ルメートルの2010年(「その女 アレックス」の前年)の作品。リストラされて失業中の57歳の男が人生の一発逆転をかけて爆走する、疾風怒濤の長編サスペンスである。
中堅企業の人事部長の職をリストラされて4年目を迎えたアランは、再就職のエントリーを繰り返すものの57歳という年齢がネックとなり、最低賃金のバイトで食いつないでいたのだが、そのバイト先で上司と衝突しバイトさえ失ってしまった。八方ふさがりのアランだったが、なんと大企業の人事部副部長の候補に残り、最終試験を受けて欲しいという知らせが届き有頂天になる。ところが、その試験の内容は「就職先の企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問する」という異様なものだった。危機的状況での重役たちの対応能力と就職希望者の力量を同時に査定するというのが、企業側の狙いだと言う。あまりの無理難題に疑問を持ったアランだったが、背に腹は代えられず、この試験にすべてを賭けることにした・・・。
物語は「そのまえ」、「そのとき」、「そのあと」の3部構成で、面接試験まではアラン、試験当日は試験を設定した男、試験後はアランの視点から語られる。主人公は57歳の失業者というありきたりの設定なのだが、その置かれる状況が異様過ぎて読者は最初から最後まで翻弄されてしまう。ヴェルーヴェン警部シリーズのような残酷なシーンやサイコな描写は皆無だが、最後までスリルとサスペンスに満ちている。さらに、主人公の言動にはブラックなユーモアもあり、読後感もいい。
ノンシリーズ作品なので、ルメートル作品は未読の方にも自信を持ってオススメしたい。

iisan
927253Y1

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!