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8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

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No.1
(8pt)

いくつになっても熱いヴィク

V.I.ウォーショースキー・シリーズの第17作。いつまでたっても、いくつになっても無鉄砲に走り回るヴィクの魅力が爆発した、痛快なハードボイルド小説である。
ヴィクが高校生の頃、一時期だけ付き合ったことがあるフランクが突然訪ねて来て、25年前に実の娘(フランクの妹)を殺した罪で服役し、2ヶ月前に出所した母親が「私は殺していない。だれかに嵌められた」と言っているので助けてやってくれないかと頼み込んで来た。フランクの母親はヴィクの一家を毛嫌いし、何かにつけ文句を言って来た過去があるので断りたかったのだが、頼まれると否とは言えないヴィクは、しぶしぶ引受けることになる。事件の再調査のためフランクの母親を訪ねると、案の定、助けを断られ、罵声を浴びせられた。しかも、ヴィクの従兄弟でホッケーのスターだったブーム=ブームが真犯人だという反論まで出して来た。ヴィクが大切にしている従兄弟の名誉を守るため、そして何より、真相解明を拒む巨悪の存在を許さないために、ヴィクは生まれ育ったシカゴの貧困地域を駆け巡ることになる。
もうとっくに50を過ぎたのに、立ち止まることを知らず、ひたすら突っ走って行く、ハートも行動も相変わらず熱いヴィクである。周辺人物も変わりなく、シリーズ物の安定感をベースに、今回はシカゴ・カブスとアイスホッケーチーム関係の話題が加えられ、現代のシカゴが生き生きと描写されている。
シリーズのファンにはもちろん、自分の年齢が気になって弱気になっている中高年の方には元気回復の特効薬として、ぜひオススメしたい。

iisan
927253Y1