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フライプレイ! 監棺館殺人事件



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【この小説が収録されている参考書籍】
フライプレイ!: 監棺館殺人事件 (ミステリー・リーグ)

フライプレイ! 監棺館殺人事件の評価: 7.50/10点 レビュー 2件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.50pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

セコい殺人を本格ミステリへ!!


 落ち目のミステリー作家・神岡は別荘に訪れた愛人を突発的に殺してしまう。
原稿をもらいに別荘に来ていた担当編集の里子はその突発的な殺人を本格ミステリ作家にあるまじきセコい殺人だと糾弾する。
斯くして平凡な死体を曰く付きの殺人現場に飾り立て、ミステリ作家らしい殺人事件に仕立てることになってしまった。
不謹慎な遊び心は思いもよらない結末へ!!

 何の変哲もない死体を密室に入れ、見立て殺人らしい装飾を施し、本格ミステリらしく探偵を呼び寄せる。ストーリーとしては死体を弄ぶような不謹慎な内容だが、そもそも全体を通してギャグテイストで話は進むのであまり気にならない。そしてラストは霞流一さんらしく大破局。

りーり
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No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

フライプレイ! 監棺館殺人事件の感想

さて、この死体どうする?ミステリ作家と編集者の二人が考えた解決策は・・・。出だしから伏線いっぱいの書きようで、ミステリファンと真っ向勝負といった内容のストーリー。アイテムを散りばめ密室殺人の解決が各人から語られるなんて凄すぎる。呼ばれた探偵役も推理を重ねて犯人を指摘する。どれもがなるほどと頷く名推理であり読んでいる読者は密室殺人の講義を受けているようなものだ。ポーの見立て、ドイルの見立て、数々のアイテムとギミック。これはミステリ入門書であり
少なくとも中級者以上の人向けのミステリと云えます。しかし、すべては最後の仕掛けのための工作です。そして本当のラストはブラックジョークのようでホラーなオチが用意されているといった手の込みようです。
変化球なしの直球勝負の著者と対決することをワクワクした気分でバッターボックスに入れる。そんな気になる一冊です。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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