刺青殺人事件
評判
刺青殺人事件の評価:
7.86/10点 レビュー 7件。 A ランク
感想一覧
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全6件 1〜6 1/1ページ
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刺青殺人事件の評価:
7.86/10点 レビュー 7件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
戦後の推理小説の大家・高木彬光のデビュー作にして、日本三大名探偵の一人・神津恭介の初登場作。
背中に妖艶な刺青を背負った美女が密室でバラバラ死体となり発見され、しかしその死体は刺青の彫られた胴体部分が消失していた。
そしてそれに触発されるかのように、第二、第三の殺人が……
という、エログロ要素や怪奇趣味を織り交ぜながらも多くのトリックが用いられたバリバリの本格推理小説。
発表当時はまさに日本は終戦直後であり、作中でもその時代の日本の空気を感じさせられる一冊ですが、70年前の作品でありながら文章に古臭さは感じず、非常に読みやすいです。
また”刺青”という禁忌の中に美しさを持つ、当時から今日に至るまで日本人にとっては拒絶を覚えながらも一方でどこか惹かれてしまう、そんな題材が魅力的なストーリーを生んでいました。
そしてそれは”殺人”という最大の禁忌を題材にした本格ミステリというジャンルを今日まで愛好する人間が多くいることにも共通する点かもしれません。
本格ミステリ部分に関しては、現在の複雑化・洗練された作品を多く読んでしまっている読者からすると粗や物足りなさを感じる面が多々あるかもしれませんが、戦後の日本の本格ミステリをリードし後世に多くの影響を与えた作品なのは間違いないでしょう。
何より、個人的には謎解きよりも世界観と題材に惹かれ、評価したいと感じた作品です。
▼以下、ネタバレ感想