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その女アレックス



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【この小説が収録されている参考書籍】
その女アレックス (文春文庫)

その女アレックスの評価: 6.89/10点 レビュー 19件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.89pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(1pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

評価高いけど…

色んな所でオススメされている有名な作品なので読んでみましたが、非常に退屈でした。
外国作品はほとんど読んだことはなかったですが、もう少し上手く訳してあったらと思います。日本語とフランス語の違い(日本語の方が1文字の情報量が多い)はあると思うものの、文があまりにも短く区切られているのが読んでいて気持ちが悪いです。日本の小説ではほとんど見られない不自然な言葉使いも違和感だらけでした。

二転三転するというものの、数十ページを費やして逆転がわかるので、特に驚きも無くあまり楽しめませんでした。「アレックスが監禁されるのは序章にすぎない」というのを知らずに読めたら良かったかもしれません。
警察の取り調べのシーンがあまりにも長く、読んでいて納得できるものではないので、警察の職権濫用の御話かと思ってしまいました。登場人物に関しては、何でカミーユはこんなに怒っているのか理解できませんでした。理解の深い人が読めば面白いのかもしれませんが。

アレックスの気持ちに寄り添えるかどうかが、楽しむコツなんでしょう。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

どうして評価されるのかよくわからない

一般に評価の堅い作品で、評論家までが絶賛しているようです。
でも、粗ばかりが目立ちます。私の理解力が低すぎるのでしょうか?
同じ出来事が、第一章、第二章、第三章でまったく異なる見え方をします。そういう視点もありなのかと、勉強させられもするし、面白い見どころはたくさんあります。
続きが速く読みたい、という読ませ方や退屈させない語り口はそれなりに秀逸だったと思います。

でも、ミステリでは登場人物間の嘘は宿命としても、共感させたいと思ったら、心理描写で読者には嘘をついてはいけないと思うのです。
ここまで重要な事実を、作品の終了間際まで隠していたら、嘘ついたのと同じでしょう。アレックスは主人公と並ぶ重要な登場人物ですから、心理描写にここまでの嘘があったら何を読めばいいのでしょう?

作家はそれまでの定石を壊して新しい定石を世に問うのが仕事ですから、定石破りを非難するのはもちろん筋違いですが、本作ではそれが裏目に出て人物への共感を損なわせた気がしてなりません。
一度そう思ってしまうと、臓腑をえぐるような悲しい過去もグロテスクな情景も空回りに見えてしまうのですよ。残念。
情景はグロテスクで、良くも悪くもしばらく忘れられない作品です。強く記憶に残る作品としては、上位でしょうね。


でも、筆力はある様に思います。同じ作家の他の作品は読んでみたいと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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absinthe
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