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電脳山荘殺人事件



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電脳山荘殺人事件の評価: 8.40/10点 レビュー 5件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.40pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(8pt)

偽装遭難エッチプロジェクト

 
スキー旅行に乗じて、美雪との偽装遭難エッチプロジェクトを企む金田一。迷い込んだ雪山のロッジではパソコン通信でやり取りしている面々の初のオフ会が行われていた。本名も経歴も分からず、ハンドルネームで呼び合う彼らに迫る怪人<トロイの木馬>の正体とは!?

 文句なしの金田一少年最高傑作。アニメも良かったがパソコンを通した文通表現と登場人物のハンドルネーム表記、そして多くの秘密を抱えた内なる心理描写は小説という体の方が有利に働いてると思う。

りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

十角館の殺人とも比較したくなる名作

金田一少年のノベライズは全体的に漫画よりレベルの高い作品が多いと思いますが、これは中でも評価が高い作品ですね。

吹雪の山荘という典型的なクローズドサークルを舞台に、パソコン通信(死語か?)で知り合った、顔も本名もわからないメンバーたちによるオフ会(この言葉は逆に会うのはオフラインが当たり前の当時は存在しなかった気もします)で起こる連続殺人という、まだ当時は結構斬新で目新しく感じる設定の話でした。

作中の人物たちが本名不明で「アガサ」とか「ポー」といった推理小説の大御所にちなんだ名前で呼ばれるのはかの十角館の殺人を連想します。
私は奇しくもこの2作を小学生の時に続けて読むことになったので相乗効果で印象の強い作品になっています。

※(以下、本作のみでなく「十角館の殺人」のネタバレも多少含むかもしれないので未読の方はご注意ください)



▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

電脳山荘殺人事件の感想

ジッチャンの名にかけて、の金田一一のノベルス版ですが、ミステリのガジェットをいくつも使った本格ものでけっこう楽しめました。雪で閉ざされた山荘を舞台にしたクローズド・サークルものですが、集まった七人はチャットでミステリ談義に盛り上がる仲間のオフライン・パーティという設定です。この設定で思い起こすのは歌野晶午の「密室殺人ゲーム王手飛車取り」でしょう。しかし、こちらは1996年4月。歌野晶午のは2007年1月でアイデアとしてはこちらが先といえます。ハンドル・ネームを使い、本名も素性も明かさない七人。何者かに次々と犠牲になる七人。動機は読む者に入り込みやすい良く考えた設定で、被害者となる人物を上手く動かす犯人のアリバイ・トリック。ハンドル・ネームだけの事実誤認などが読者を迷わせるトリックとして有効に使われています。一の邪な計画で美雪と二人が偶然辿り着いた吹雪の山荘で遭遇する連続殺人事件。ミステリの王道ですがプロットがしっかりしているので犯人が簡単には読めません。そこを金田一一が推理で追い込んでいくところは楽しめます。

▼以下、ネタバレ感想

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ニコラス刑事
25MT9OHA

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