財政破綻し、鷲王院と呼ばれる巨大企業に支配された日本。

“言葉”で人を死に至らしめる力「幻獣」を宿す少女。―藤宮優々希。

柴山祐希、高校2年生。

密室状況の第一美術準備室で、何者かに襲われた女子生徒が発見された。

美大生の春川は、気鋭のアーティスト・布施正道を追って、寂れた海辺の町を訪れた。

敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。

やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。

あこがれの同級生に、告白する間もなくふられた僕。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

深海四〇〇〇メートルに造られた海底実験施設“バブル”。

「東雅彦は嘘つきで女たらしです」愛心学園吹奏学部の部室に貼られた怪文書。

美術部の領地と思しき「開かずの間」を巡る鉄研と映研の争いの最中、その部屋に突如として異様な鉄道模型が出現!?　表題作を含む５編収録のコミカルな学園ミステリ短編集。

文化祭目前。準備に熱が入っている生徒たちを横目に、おばけのような、ペンギンのような、不思議な「天使」が至る所で描かれる。

絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える―それでも私は、あなたのために絵を描こう。

バグ少年とAI少女が、君の“心”を取り戻す――。

超研の〈エリア51〉で特集した「市立七不思議」が何かを呼んだのか? 突如そのうち3つの事件が巻き起こり、葉山君はおおわらわ。

夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。

若くしてデビューをしたが、思うように読者に受け入れられず苦悩する、高校生小説家・千谷一夜。

芸術棟に、フルートを吹く幽霊が出るらしい―吹奏楽部は来る送別演奏会のため練習を行わなくてはならないのだが、幽霊の噂に怯えた部員が練習に来なくなってしまった。

無重力の空間を漂っている死体は、まるで数十メートルの高度から落下したかのように損壊していた。

太平洋の真ん中、赤道直下に浮かぶ、名前のない小さな島。

田舎町で瀟洒なレストランを経営する絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。

二億円の絵が一夜にして二百万円に急落。鑑定人は、忘却探偵・掟上今日子。

伝説は美しい月夜に甦る。それは絶望の果てからはじまる崩壊と再生の物語。

魔法少女同士の死闘をあらゆる手段で生き延びた、 十三歳の英雄・空々空と、七名の女性―― 幼児、秘書、科学者、人造人間、三人の魔法少女。

第一次世界大戦後の日本国内に、極秘で設置されていた保安局六課。いわゆるスパイとして、国内の防諜活動を行っていた。

15世紀のイタリア北部、湖水地方。嵐の夜、湖畔にたつ城館で、主人が壁に磔の格好で死んでいるのが発見された。

擬憶素子、通称「ＭＥＭ（メム）」を額に張るだけで、他者の記憶を擬憶体験（リメメント）できるようになった近未来。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。

謎の高校生連続殺人事件に揺れる高城市。

マリアと漣は大規模な希少動植物密売ルートの捜査中、得意取引先に不動産王ヒューがいることを掴む。

小学生の青斗が住む海沿いの田舎町には、ひとつの伝説があった。

自分で殺した女の子に恋をするなんて、どうかしている。 「私、死んじゃいました。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

小説は、好きですか? 今、この文章を読んでいるあなたのおかげで、生み出された物語があるのだと、あなたに知ってほしい。

不可解な行動を取る妹に揺れ動かされる姉の心理を巧みに描く「小生意気リゲット」など、美しくどこか切ない読後感の短編集。

親を亡くし、親戚中をたらいまわしにされる不幸な少女、勇希。

柴山祐希、高校1年。クラスに居場所を見付けられず、冴えない学校生活を送っていた。

恋人の過去と繋がる一冊の交換日記。本当に好きだった。

宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。

九月の朝、風ヶ丘図書館の開架エリアで死体が発見された。被害者は常連利用者の男子大学生。

消えた肖像画、失踪した令嬢、運び出された巨大な彫像―。

灼熱の溶岩に地表を覆われた世界―炎界。

「強さは力」の香織と「お気楽不動心」の早苗。

武蔵を心の師とする剣道エリートの香織は、中学最後の大会で、無名選手の早苗に負けてしまう。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

名探偵の伊神さんは卒業、葉山君は進級、そして迎えた新学期。

友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。

印刷会社で営業職をつとめる僕は、通勤途中のホームで、同級生の姿を目撃する。僕が恋した高校時代の姿のままで。

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。

メーラーデーモンを名乗る者から「一週間後、お前は死ぬ」 というメールが届いた後、殺害される連続殺人が発生! 「お客様」を殺された上木らいちは捜査を開始。

謎の死を遂げた少女―棚原美緒は、“王国”を憑依する最強の“式神”使い、四条雄一郎の巫護だった!能力を封じられた四条を倒して学園都市「大神西区」の覇権を握ろうと、ひそかに動き出す大神大付属高校の“式神”使いたち。

市立高校に入学したばかりの頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれて、波瀾万丈な学園生活を送るとは、僕は想像だにしていなかった――。

児童養護施設・七海学園に勤めて三年目の保育士・北沢春菜は、仕事に追われながらも、学園の日常に起きる不可思議な事件の解明に励んでいる。

「君は、いつから来た?」 伝説の作品が、いま蘇る――! 高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。