上司のクサナギ大尉やトキノと戦闘機に乗り、空を駆けるクリタ・ジンロウ。

昔のことは覚えていない。未来のことも知らない。

君はもう普通のパイロットではない。

大人になれない僕たちは、空で戦うことしかできないのだ――永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が戦争を請負う社会。

空には言葉がない。

立ち寄った村の庄屋で用心棒を乞われるゼン。気乗りせず、一度は断る彼だったが……。

誰より強くあっても、すべてを知っていても、死ねば消えてしまう。それなのに、何故求めるのか。

突然の敵襲、窮地に立たされたゼン。絶対的な力を前に己の最期すら覚悟しながらも、その強さ、美しさに胸が震える……。

人は無だ。なにもかもない。

チベット、ナクチュ。外界から隔離された特別居住区。

ウォーカロン。「単独歩行者」と呼ばれる人工細胞で作られた生命体。

彼女は病院にいる。館を離れ、あの家政婦から逃れ。

「勝てない」――旅の途上、森の中でゼンを襲った山賊。その用心棒たる凄腕の侍には、やむにやまれぬ事情があった。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。

2113年の世界。

赤目姫とは、いったい誰なのだろうか?森博嗣知的エンターテインメントの傑作。

百年の間、外部に様子が伝えられたことのない宮殿より取材許可を得て、伝説の島を訪れたミチルとウォーカロンのロイディ。

とてつもなく大きな橋を支える巨大コンクリートの塊の中に、国家機密とされるシェルタがあった。

水柿小次郎三十三歳。後に小説家となるが、いまはN大学工学部助教授。

聖地。チベット・ナクチュ特区にある神殿の地下、長い眠りについていた試料の収められた遺跡は、まさに人類の聖地だった。

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。

あの夏、真賀田研究所でプログラマとして働いていた島田文子は、いくつかの職を経て、香港を拠点とする会社で職に就いていた。

βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。

女にしては、美しすぎる。 パリの女優殺害に端を発する連続殺人。

クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。

同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。

オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。

東京近郊に広大な敷地を持つ百目鬼家は、大正期の女流作家、百目一葉を世に出した旧家。

文字を読むことが不得意で、勉強が大嫌いだった僕。

祈りの場。フランス西海岸にある古い修道院で生殖可能な一族とスーパ・コンピュータが発見された。

イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。

富の谷。「行ったが最後、誰も戻ってこない」と言われ、警察も立ち入らない閉ざされた場所。

カイロ発ホノルル行き。エア・アフリカンの旅客機が、乗員乗客200名を乗せたまま消息を絶った。

本シリーズの特徴は、話がつぎつぎに些末な方へ、否、多方面へと逸れていくために、なかなか話が進まない、本題が何であったかを忘却してしまう、もともと本題などない、というまさに人間の思考、人間の会話、人間の会議、人間の委員会、人間のワーキンググループ、人間の国会

つねにベストは更新される。 最新WWシリーズ始動! カタナを帯びた金髪碧眼の戦士、デミアン。

水柿君は、N大学工学部助教授のままミステリィ作家になった。

建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。

この世は、すべて幻なのです。 現実なんてものはない。

大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。

一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。

小説であり、小説ではない。ミステリであり、ＳＦであり、ＳＳであり、詩作であり、そのどれでもない。

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。

黒髪の佳人、佐竹千鶴は椙田探偵事務所を訪れて、こう切り出した。「私の兄を捜していただきたいのです」。

満員電車の中、三十代の女性がナイフのようなもので切りつけられる事件が立て続けに起こった。

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。

地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「ηなのに夢のよう」と書かれた絵馬が。

普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。

失踪した博士の実験室には奇妙な小説と、ある名前ーー。

50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。

死体は、地上十五メートルの高さに「展示」されていた。大学教員・西之園萌絵の推理はいかに。

森に建つ洋館は、“超能力者”神居静哉の別荘で『伽羅離館』と呼ばれていた。

山吹早月と加部谷恵美が乗り込んだ中部国際空港行きの高速バスが、ジャックされてしまった。

「エリーズ・ギャロワ博士が会いたがっている」人工知能たちがグアトにそんな噂を教えてくれた。

結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい―。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。

ドイツで受けた精密検査でロジに不具合が見つかった。詳しく 調べるため、グアトと共に日本へ帰国。