1966年8月15日、根津謙治は目黒区碑文谷二丁目にトラックを止めた。現金11億を奪うためだ。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

雪深い信州の別荘で、竹花の旧友で著名な作家・国分英二郎が首吊り遺体で発見された。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。

急行する捜査車両、轟く銃声。過去の事件が次々と連鎖し、驚愕のクライマックスへ!比類なき疾走感で描く緊迫の40時間。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

悪意に隠された真実。この男しか、突き止められない。

大阪あいりん地区のロッカー屋から届いた宅配便。古ぼけた鞄に入っていた手紙にある山本という名に、竹花は覚えがなかった。

夏の深夜、探偵・竹花は男に襲われていた少女・夏子を助けるが、ボディ・ピアスをした彼女は翌朝消えていた。

1972年東京。

美貌の女探偵・唐渡美知子は原宿の自宅マンションで消音器付きの拳銃に狙われた。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか―。

闇に葬られた殺し屋“百舌”事件。東都ヘラルド新聞社の残間の元に、事の真相を解明する原稿の依頼が舞い込む。

親子、恋人、友人―。誰もが目に見える絆や繋がりばかりを欲している現代で人はより生きづらくなっていく。

幾つになっても恋の現役を離れるつもりはありません――ジワジワ来る珠玉6篇。

バブルで巨額の負債を負った自動車修理工氏家豊は、六七年型マスタングで流す夜、何者かに拉致された旧友五十嵐の娘香織を救う。

完璧のはずだった。

1974年東京。探偵・浜崎順一郎は事務所近くで身なりのよい少年を保護した。

屈折した愛のカタチ―― 闇を持つ者たちが交錯する 心理サスペンスの極北! 奨学金を利用し、六本木のクラブで働く大学4年生、圭子。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

偽名を使い、多数の人を殺めてきた腕利きの榎波は、暴力団員が起こした動物惨殺事件を見逃すことが出来なかった。

仕立屋の淳蔵は、かつての親友高瀬に招かれ、追われるように去った信州の故郷を35年ぶりに訪れる。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。

特殊班に配属されたばかりの同期の女刑事が、立てこもり事件で人質の身代わりとなって拉致された。

特殊能力を活かし、裏のコンサルタントとして生きる女・水原は、旧知の湯浅に堂上という男の調査を依頼される。

公安で培った術を駆使して解決のためならなんでもあり、捜査一課きっての実力行使派明日香。

岸川昇は、リストラにあい失業中。偶然再会した中学の同級生、真嶋は「武蔵野連合」のナンバー2になっていた。

2000年7月、秋葉原。九重祐子が捜査一係に着任したとき、事件はすでに始まっていた。

霧たちこめる釧路で生まれ、貧しく苛烈な少年時代を経て、男は、自らの過剰な指を切り落として、夜の支配者へとのし上がる──。

豪奢な一軒家で、執拗に切りつけられた惨殺体が見つかった。

「被害者女児死亡」――世紀の大誤報を打ち、飛ばされた3人の記者。その七年後、児童連続誘拐事件が発生。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

殺人者は、いつの時代にも存在する。

チンピラが路上で睨みあっているとの通報を受けて、 現場に駆けつけた北綾瀬署のマル暴刑事・甘糟。

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に小学生から相談事が持ち込まれた。

希望に燃え、警察学校初任科第九十八期短期過程に入校した生徒たち。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

捜査のためなら、俺は外道にでもなる。

ハイブリッドカーは、本当にエコカーなのか?日本の家電メーカーは、なぜ凋落したのか?メモ魔の窓際刑事、再臨場!警察小説史上、最も最酷で哀しい殺人動機。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

「川を見過ぎてると吸い込まれちまうぜ」“川”は依頼人の人生だ。

経済成長は行き詰まり、列強が資源と市場を奪い合う高度植民地時代。

水面下で武装化を図る市民団体〈パグ〉を内偵中の公安0課作業班員・藪野と友岡は東雲の武器密造工場に侵入。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

三年半ぶりに本土の地を踏んだ 復員兵の貝塚透馬は、 軽井沢に疎開していた両親が 強盗に射殺されたことを知る。

義父母をはじめとした世間から虐げられてきた双子の兄弟、竜一と竜二。

朝霞、新座、志木。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。

刑務所にぶちこんでやりたい―。人気プロ野球選手が膝の手術を担当した名医を刑事告発。

妻子ある勤務医が殺害された。第一発見者は、不倫相手だった娘。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。