名家・篠崎家の三姉妹に兄のような存在として受け入れられている長女の婚約者・金井。

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。

仕事もイヤになり、恋人もいないOLが下着ドロに手錠をかけた。頭に来てベランダにつなぎ、顔も見ないで外出してしまう。

社長から休暇取得を厳命された爽香は、部下のあやめたちと温泉旅行の計画を立てる。そんな折、恩師・河村布子から相談が。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

お姉ちゃんは高校二年までしか生きなかった。

荒んだ心を抱いた16歳の少女は、展望台で出会った家族に、記念写真の撮影を頼まれる。

大富豪が殺された。

舞台上で主演俳優がヒロインにプロポーズ。

深夜、自宅の電話が鳴った。「今、踏み切りのそばなの。

別荘で幼い弟と留守番していた中学生のしのぶは、夜中に侵入した人間を誤って殺してしまった。

時々物思いにふける癖のあるユニークな猫、ホームズ。血・アルコール・女性と三拍子そろってニガテな独身刑事、片山。

愛していれば、奇跡もきっと起こる―バスの転落事故で湖の底に沈んでしまった死者たちが、愛する人たちに別れを告げるために、午前0時に戻って来た!深夜のバス・ターミナルでの、死者と生者の不思議な出会い。

霧の深い夜、若い女性が切り裂かれて殺された。変質者の犯行か、それとも何か目的があるのか?(外科)。

差出人不祥の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。

埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。

会社の幹部たちが粛々と進めていた計画倒産。

憧れの課長から昼食に誘われ、「我が社のために重要書類を届けてくれ」と指示された新米女子社員の恭子。

大学の写真部に所属している佐古川綾子が撮った1枚の写真の中に、写真部顧問・衣笠教授の行方不明だった息子が写っていた。

森はすべてを見ていた。

売れないシナリオライターだった大多の毎日は、人気女優あやめの主演ドラマを手掛けることで、一転する。

警視庁捜査一課きっての敏腕警部・大谷努は三十代半ばのスマートな二枚目だが強度のマザコン。

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。

路地の奥に隠れ住む、超能力を持つ老人(「路地裏の天才」)、夜はナイトクラブの超人気ダンサーに変身する児童劇団所属の小学生(「名優キャット」)、穏やかに余生をたのしむ老紳士の密かな欲望(「生きる歓び」)…など“一見普通”の人々が隠し持つ、「もうひとつの顔」を

出世して福岡からやってきたサラリーマン・市野庄介は空港で、通称「踊り屋」と呼ばれる用心深い性格の殺し屋と間違われてしまう。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

反政府的な立場を貫いたために、国を追われた人気作家・三宅。

ひょんなことから、三億円を盗み、分け合うことになった男女五人。共犯関係の彼らは、しかし互いの名前さえ知らない―。

水上碧の通う学園の保健室に早乙女俊子が赴任してきた。

「二級天使」「ローン天国」「時間旅行」…。

名門女子学園に赴任した若い女教師はいきなり夜の池で美少女を救うことになる。

林の中の古びた洋館―それが私立野々宮図書館だ。ここに所蔵されている本は、どれも犯罪や事件に関係のあった本ばかり。

警視庁捜査一課の大谷努は、二枚目の敏腕警部だが強度のマザコン。

二十五歳のOL・宮川佐知子は両親を亡くし、弟の親代わりを務めてきた。その弟・秀一が人をはねてしまった。

突如、大地震に襲われた“町”。道路が遮断され、15軒の家が完全に孤立した。

結婚1周年を祝って間もない加奈子に、突然の訃報が届いた。

“劇団Z”の観劇に赴いた片山兄妹とホームズ。

早川一家は母が泥棒、兄が殺し屋、妹が詐欺師で弟が警察官、そして唯一みなの秘密を知る圭介が弁護士、という奇想天外な家族だ。

こんなはずじゃなかったのに――。平和な日常が反転する傑作短編集。

神崎茜は新米霊媒師。

警察から逃げている犯罪者、借金取りに追われている保険外交員、少女を襲いかけた男、会社の金を横領したサラリーマン。

直井みすずは幼い娘を連れて義母の家に向かう途中、立ち寄った雑貨店で強盗事件に遭遇。

N大ワンダーフォーゲル部、秋のキャンプ。奥多摩の山中に白い雨が降った。

高校二年の南尾小百合は、ある日、通学途中にバスを乗り過し、終点の小さな町に降り立つ。

大規模な都市開発プロジェクトに携わる爽香は、慣れない交渉に苦戦気味。

文具メーカー勤務の竹中秀治は、職場結婚することになった純江と新居を探していた。

売れない六十代の漫才コンビ“四六漫才”に奇跡が起きた。

静かな入江にある“ホテル犬丸”に休暇を楽しみにきた佐々本三姉妹―綾子、夕里子、珠美。

押しに弱く、彼氏の坂西と別れられず困っていた歩美。

著者の傑作ショートショート14話+巻末に読みごたえ◎の短編1話を収録。どれからよんでもおもしろい。

不動産営業マンの太田が、 念願の土地を売ってもらうために倉橋老人の家を 訪れると、そこには倉橋の死体が! 思わず逃げ出し、太田は指名手配されてしまう。

ユーモアミステリーの代表格、大貫警部出動池から身許不明の男の死体が発見された。

綾子、夕里子、珠美が訪れたレストランを、国友刑事がまさかの張り込み中!捕らえられた男女の容疑は大企業の社長殺害。

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。

姉・郁子に続き、父も何者かに殺害され、一人残された妹の和美は、危険を冒して犯人を捜そうとする。