人材派遣会社を営む紀ノ川由希子は42歳、独身。恋人には妻子がいる。

恋愛も就職もうまくいかない逸子の部屋に、突然従妹の美雨が転がり込んでくる。

どうしても別れた恋人が忘れられない千世子のもとに、その彼からエアメールが届いた。「僕はネパールにいます」。

誰よりも美しくなりたい!と願う女性たちが集まる、青山の高級エステサロン『ヴィーナスの手』。

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。

29歳。恋も仕事も行き先不明！？　新感覚ミステリー。

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

内部告発で職を失った可南子は、逃げ帰った故郷でひとりの男性と出会う。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

男と一度も付き合ったことのないまま40歳を迎えた聡美は、突然、20年働いた会社からリストラを言い渡される。

2007年夏公開の映画化原作。

全寮制の名門女子高「純和福音女学院」を次々と怪事件が襲う。

城林大ミステリ研究会で、年末恒例の犯人当てイベントが開催され、サークル一の美人・赤江静流が、長身の彼氏を部室へ連れてきた当日、部室の本の上には、あるものが置かれていた。

91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。

優しい夫に白い猫―満ち足りた生活は、夫の溺死によりピリオドが打たれる。

ひとつきに二度、満月が見られるブルームーンの8月。17歳の僕は京都の嵐山にある祖母の家に帰省した。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

選考に関わる全ての人の心を震わせた、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作　 大切な人の死から、どこかなげやりに生きてる僕。

三姉妹の長女・百合が次女を殺した。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。

僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。

普通の高校生だった「ぼく」、須玉明が得た力は、この世に留まる霊の姿が視えるというものだった。

十二年前、敬愛していた姑が失踪した。その日、何があったのか。

高校生の一人息子の失踪にはじまり、佐知子の周囲で次々と不幸が起こる。愛人の事故死、別れた夫・雄一郎の娘の自殺。

どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。

村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。

流産した哀しみの中にいる夫婦が捨て猫を飼い始める。

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。

奥多摩で起きた一家惨殺事件。殺されたのは著名な陶芸家とその妻、そして双子の娘・瑠衣と芽衣だった。

この不幸は、いつまで続くのだろうか―。平凡な結婚生活の先に待っていたのは、思いもよらぬ夫からの暴力だった。

まるで吸い寄せられるように二人の男が訪れた廃車置場。そこにうち捨てられた冷蔵庫の中にいたのは、死にかけた裸の幼女だった。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

「本当のことを教えてくれよ」―『そして父になる』の是枝裕和監督作品、真実の小説化。弁護に「真実」は必要ない。

少女漫画 『青い瞳のジャンヌ』 をこよなく愛する”青い六人会”。

”原作者”と”盗作者”の緊迫する駆け引きに息を呑む。

大学に助手として勤務する香坂啓介は、先輩・佐倉雅幸の一人娘・五歳の真奈佳に亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。

かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。彼女に魅せられたエリートサラリーマンが、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。