パーティの夜、ただ一度、衝動的に夫の友人に身をまかせてしまった厚子。堅物の夫は疑いもしないように思えた。

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

ある朝、ルリ子を起こしにいったらベビーベッドはカラだった。窓から誰かに連れ去られたのか…。

晩秋のパリ郊外。時ならぬ嵐で雷鳴が轟き、バルビゾン村の古びた小さなホテルで停電となった。

満席で飛び立ったジェット機内から、一人の女が消えた!?新聞記者の冬木悟郎は、人妻・朝岡美那子失踪の謎を追って、彼女の郷里・福岡へ。

新雪に包まれた山中湖畔。

いつも通り上機嫌で出勤していった夫の謎の失踪。妻の祥子は惑乱と絶望のなかで夫を探す。

男女のすれ違いと愛憎、人生に待ち受ける思わぬ陥穽、驚愕の結末―夏樹静子氏がその作品でミステリー界に残した足跡はあまりに大きい。

広告代理店で働くシングルマザーの千晶は、会議出席のため、喘息の発作が起きた子供を家に残して出社、死なせてしまう。

東京・杉並区の善福寺公園で、崖から落ちそうな少年を助けた中年の男は、その朝発生した金融業者殺しの犯人なのか?夫の出張中、愛する男と密会の帰途、偶然二人を目撃した桂木麻子は、その後、少年の身が狙われていることを知るが、名乗り出ることもできない。

大手建設会社部長・曽根寛の足どりは、帰宅途中の東京駅で見かけられたのを最後に、消えた。

恋人に会うため高知行の大型フェリー“さんふらわあ号”で東京を離れた総子。

藪原法律事務所の居候弁護士となって五年、朝吹里矢子はようやく独立し、自分だけの事務所を構えることになった。

旅客機が爆破され、乗客全員が死亡。

二十九歳の桐子は、求婚してきた吉森と萩の温泉に来ていた。だがその夜、桐子は宿を抜け出し別の温泉宿へと向かう。

愛人宅で男が怪死！情事の最中、彼に頼まれて首を締めたと主張する愛人。

不倫の恋に走る人妻へ見えない影が迫る…。若い陶芸家・卓也と愛しあう雅子に脅迫状が届く。

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。

ひき逃げ！最愛の夫と愛娘を一瞬にして奪われた女のもとへ、犯人からの1通の手紙が届く。

名古屋地検の検事・千鳥朱子は、秘めた関係にある服飾MD・郷原の誘いを断れず、飛騨へ旅に出かけた。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

幼馴染みに長年抱いていた恨みが発端の、すぐ解決すると思われた放火事件。

老舗の繊維問屋社長夫人温子は経営に行き詰った夫から心中を迫られ、睡眠薬を飲むが、夫だけが死ぬ。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

染織工芸界の巨匠が破門中の弟子の恨みを買い、メッタ突きされて殺された。しかし、事件はいっこうに報じられない。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

「クローズの晩に泊まると誰かが行方不明になる」という奇怪な噂が伝わるホテル精進湖。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

日本のミステリー界の旗手として、世界的にも名を馳せた著者がつねに完成度の高い作品を描きつづけて25年。

九州テレビ放送でディレクターを勤める杉原渓子、二十九歳。

殺された母親が隠していた意外な人間関係が犯人探しの鍵となる「ひめごと」、謎の死を遂げた音楽家をめぐる女たちの葛藤を描く「あやまち」ほか、「ほころび」「ぬれぎぬ」「うらぐち」「やぶへび」と、心の闇をゆさぶられ、思わぬ事件にはまりこんでいく人間の心理を四文字の

田園調布の路上に乗り捨てられた朱いジャガーの中で、一流デパートの重役夫人が絞殺されていた。

一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。

八尋由花は、恵まれた境遇にありながら、育児疲れとストレスから、わが子を窒息死させてしまう。

名古屋の建設会社社長・時津逸人は、すい臓ガンの疑いを告げられたとき、これまでの人生を振り返り、若き日の苦い恋の記憶が蘇った。

紡績会社の係長・仁科秋雄は、三十代で念願の分譲住宅を購入した。陽当たりのよい高台の、3LDK。

野々村珠子の13年の穏やかな結婚生活は、突然の来訪者によって一変する。

ホステスが扼殺された。彼女は常連客の誰かを強請っていたらしい。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

何の変哲もない家で、主婦の死体が発見された。

2番ホールのティーショットのボールがフックして隣りの12番ホールでプレー中の税理士の側頭部を直撃、意識不明のまま70年後に死亡した。

君と、死にたいな大学生の立夏子は、不倫相手の朝永にそう言われ、思わずうなずいた。

濃やかな夫婦の愛情が流れていると思われていた2人の間に奔った、鋭い亀裂。

夏樹ミステリーの円熟を示す傑作中篇集 夫殺しの嫌疑をかけられた妻のアリバイの鍵をにぎる「幻の男」とは誰か。

老朽化した自動車や家電製品を解体する場所で、車のトランクの中から焼死体が発見された。他殺か、それとも焼身自殺。

世の多くの夫たちは、自分が家庭の中心的役割を担っていると信じて疑わない。

夏の終わり、郊外の瀟洒な洋館に将来を約束された青年たちと美貌の娘たちが集まった。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

湖畔に佇む別荘に8人の男女が集まった。 車で転落死した婚約者を偲ぶ会だったはずが、 そこに逃亡中の銀行強盗が侵入する。

箱根ロープウェイの搬器内で、室伏ナオミの刺殺体が発見された。

平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。

毎日新鮮な花束を買っては捨て、墓参を欠かさなかった女。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。