アリバイの彼方に
- アリバイ (477)
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夏樹静子の七冊目の短編集。単行本初刊は1976年。本作品集刊行前には短編集『二人の夫をもつ女』が、後には長編『光る崖』が刊行されている。 【収録作品】 「アリバイの彼方に」 バーホステスが扼殺され遺棄された事件で、有力容疑者としてあがったのは、高校の同級生の喜多川だった。地元署の刑事課長でもある湯原の前で、喜多川は三人のアリバイ証人を挙げる。うち二人のアリバイ証言は完璧なものではなかったが、残る一人の証言は喜多川のアリバイを完全に立証するものだった。 「滑走路灯」 秘められた逢瀬からの帰り道に、北海道へ転勤していたはずの元恋人の碧川に、偶然に出くわした志保子。碧川は自分が東京にいたことを口外しないように志保子に言う。続く碧川の告白は、離婚した元妻の一江を殺したというものだった……。愛憎の絡んだアリバイ工作の顛末は。 「止まれメロス」 弁護士の重藤は、福岡空港の前の駐車場付近で起こった悪徳金融業者殺しで逮捕された小野山潤子の弁護を引き受けることになった。潤子は被害者に長年愛人関係を強要されていて、事件当夜、現場付近でタクシーを拾っており、また被害者の返り血がついた彼女のコートもある。動機、物的証拠も揃っているが、逮捕から十日たって潤子は自供を翻した。果たして、重藤の奔走により、彼女のアリバイは証明された。 「彼女の死を待つ」 真田は急逝した親友の頼みで、彼の娘の京子の面倒を見てやっているが、久しぶりに京子の住処へ訪ってみると、そこでは京子の葬儀が営まれていた。そこにいた親戚の山口の話では、付き合っていた新人作家の八十川が、部屋で倒れていた京子を発見したという。死因は子宮外妊娠の破裂によるものだった。八十川には妻がいたが、その妻も京子と同じ日に急死しており……。 「遺書をもう一度」 女子大生の真沙子は、ボーイフレンドの寺井と二人で会った後に、何らかの危害が加えられるという事態に、続けて遭遇した。寺井に気のあるらしい栄子の仕業か、と疑った真沙子は、栄子の自宅へ向かうが、そこでは自室で手首を切った栄子の死体が。遺書も発見され、また真沙子は寺井から、栄子が過去に狂言自殺を図っていたことを知らされる。 「霜月心中」 淳子の姉・三重子が、高校時代からの友人・杉山吉美と一緒に、排気ガス中毒死体として車内で発見される。吉美は、勤務先の銀行から五百万円ほど使い込みをしていた。吉美の婚約者の多胡には家族の証言によるアリバイがあった。一方、三重子の夫・星谷は、赤い服を着た女との逢瀬の現場を、淳子に目撃されていた。 「便り」 桃恵の兄・仁田が、自室で変死体となって発見される。洗面所で足を滑らせ転倒し後頭部を強打したための事故、というのが、警察の見立てだった。ところが、桃恵のもとには、兄の死亡推定時刻以後も、兄妹の間で決められた“便り”が届いていたのだった。 「特急“夕月”」 岡山から宮崎までを走る夜行特急「夕月」に乗車していた化学工業会社の二代目社長・羽島。ところがそこに、大牟田からの急行に乗っているはずの秘書課長・恩田が現れて……。「夕月」で繰り広げられる犯罪喜劇。 | ||||
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