今はもうない

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種別
長編
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あらすじ

2001年03月15日 今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が…。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。(「BOOK」データベースより)

評判

今はもうないの評価:

8.00/10点 レビュー 9件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

今はもうないの総合評価:

8.22/10点 レビュー 55件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全4件 1〜4 1/1ページ
No.4
(8pt)

今はもうないの感想

結論より、ストーリーが緩やかに進展するところが魅力でしょうか。2人の掛け合いと、執事もいい味を出してました。

kmak
0RVCT7SX
No.3
(7pt)

密室の謎よりも…

後期になってS&Mシリーズは典型的な密室殺人から離れたかと思ったが、今回は密室物としてはど真ん中の“嵐の山荘”物だ。

台風の接近で電話線が切れ、道路は倒木で寸断されて警察が介入できないという実にベタな設定。

そんなシチュエーションで孤立するのは偶々殺人の起きた他人の別荘に居合わせた西之園嬢。彼女は自身を別荘に誘った40代独身男性の笹木を助手に事件解決に奔走する。事件の渦中には犀川はおらず、彼は事件の後で萌絵によってそこに連れて行かれる道中での登場となる。

隣り合った娯楽室と映写室が共に鍵の掛かった状態で閉ざされており、中にあったのは別荘を訪れていた姉妹それぞれの遺体で、両方とも自殺に見せかけて絞殺されていた。

そんな二重密室の謎に対して語り手の笹木が西之園嬢の助手になり、はたまた推理の相手となって推理問答を繰り広げながら物語は続く。

しかし本書ではこの2人のみが推理を開陳するわけではなく、別荘に滞在している面々がそれぞれの推理を披露する。
本書で作者が試みたのは“嵐の山荘物”だけでなく、『毒入りチョコレート事件』さながらの推理合戦でもあるのだ。
絶対だと思われていた状況が、登場人物たちしか知らない事が明らかになることで新たな方向から光が当てられ、新たな仮説が生まれては、実証し、可否が明らかになってまた消去される。そんな試行錯誤が繰り返される。

しかし毎度思うのだが、隣り合う二室で起きた姉妹の密室での死というたった一つの謎解きに500ページ超の分量は果たして必要だったのかと云う事だ。
実際私はなかなか事件解決に至らず、登場人物たちが堂々巡りをしているようで実に冗漫な印象を受けた。特に語り手の笹木氏はこの事件で初めて会った西之園嬢に一目惚れしてしまい、彼女に対する思いが延々と語られたり、また彼女へのモーションを掛けたりと、恋の駆け引きも物語に加えられている。

最後に至って本書の核は奇妙な密室殺人ではなく、実はこの笹木氏と西之園嬢2人の物語であることが明かされる。

まず密室殺人の真相だが、実は大したことはない。

謎としては小さいながらも非常に捻くれた内容だが、その真相は目を開かせるほどの衝撃はない。

しかし本書はシリーズ読者ならば確実に目が開かされる、もう1つのサプライズが待ち受けている。

しかしこのサプライズについては途中で気が付いてしまった。

個人的には傑作になり損ねた佳作という評価になってしまう。
それはやはり本書に仕掛けられた大きなトリックに比して、物語の中心となっていた密室殺人の真相が実に凡庸だからだ。

左脳系ミステリの書き手である森氏が放った右脳系ミステリという意味で本書はS&Mシリーズで異彩を放つ存在となるのだろう。
シリーズナンバーワンと評する人々がいるのもあながち間違いではない作品だ。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.2
(8pt)

今はもうないの感想

シリーズ8作目。
これまでのS&Mシリーズが伏線になっているところもあるので、過去のシリーズを読んでからでないとこの作品を本当の意味で楽しめないと思います。

今作ではこれまでのシリーズで感じた理系らしさが薄れており、そのあたりは少し残念に思うところもありますが、それでも読み終った時には面白かったと感じたので、まあこれはこれでアリかなと。
他の人も書いていますが、読後にタイトルの意味するところがわかるようになっているところも面白いですね。

ちんちろりん
NLFRSLFL
No.1
(8pt)

シリーズを通して、、、

S&Mシリーズがここにきてこう来たかと思いました。単品としてこの作品を読んでも面白くないと思うので、シリーズを読んでいない方は是非Fからご覧ください

▼以下、ネタバレ感想

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phantom
XG7WFVJT

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.46
(1pt)

ネタばれ含む:気持ち悪さを我慢しなければ辿り着けないどんでん返しはエンタメじゃない

二重密室事件という本格ミステリーの筋と、語り手と西之園嬢の交流が並行して描かれる構成。
しかし、この“もう一つのライン”が事件そのものより強く印象に残り、読後の評価を大きく左右した。

語り手は40歳男性。相手は22歳とされ、シリーズ既読なら西之園萌絵だと自然に思い込むように描かれている。
これは作中の描写や設定が意図的にそう読ませるように設計されており、多くの人が同じ認識を持つはずだ。
この設定のもとで、序盤から中盤にかけて、語り手が相手を意識し距離を詰める描写が繰り返される。
終盤で「実は叔母だった」と明かされるが、このオチは年齢や関係性の印象を変えるだけで、それまで積み重ねられた違和感や息苦しさは消えない。
年齢や関係性が変わっても、「女性を性的関心の対象として消費する構造」自体は何も変わらない。

この“違和感”は単なる恋愛的な緊張感ではなく、「若い女性像」を関心を引く装置として利用する描き方になっている。
事件の謎解きと並行して、消費される女性像を延々と見せられ、それがトリックの燃料になっている。
そのため、ミステリーとしての面白さよりも、この描き方への引っかかりのほうが強く残ってしまった。

確かに、最後のどんでん返しを楽しめたという感想もある。
けれど、そこまで気持ち悪さを我慢しながら読み進めなければならない構造は、エンターテインメントとして受け入れられない。
表現や人物の扱いも含め、現代の感覚からするとあまりにも時代錯誤に感じた。
私はこの違和感が強すぎて、最後まで読み切ることができなかった。

星は1を付けるが、本音を言えば0、むしろマイナスを付けたいぐらいの読後感だった。
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)より
4062730979
No.45
(3pt)

退屈です

作者のファンですが、残念ながらこの作品に関しては退屈です。ストーリー展開のテンポが遅く焦れったく感じます。「クライマックスに向けて色々と手順を踏んでいる…」という主旨の「語り」が執拗に散見され、我慢して読み進めようかと思いますが。感情移入する対象も希薄な為、やはり退屈です。
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)より
4062730979
No.44
(4pt)

なんだかモヤッとした。

確かに現実は合理的でない考えも浮かぶだろうし、突発的に行動を起こした犯人の精神状態も普通じゃないだろうと思う。
ただ作中の人物にとっては現実でも我々にとっては小説な訳で、「いったいどんな理由があるのだろう」と頭を悩ませ解決編でわくわくした被害者の秘密が実は関係ない人物が気を利かせてやりましたというのはすっきりしない。

もう一つのトリックは「ふーん」って感じでした。
語り手の男は頭がおかしい。
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)より
4062730979
No.43
(4pt)

なんだかモヤッとした。

確かに現実は合理的でない考えも浮かぶだろうし、突発的に行動を起こした犯人の精神状態も普通じゃないだろうと思う。
ただ作中の人物にとっては現実でも我々にとっては小説な訳で、「いったいどんな理由があるのだろう」と頭を悩ませ解決編でわくわくした被害者の秘密が実は関係ない人物が気を利かせてやりましたというのはすっきりしない。

もう一つのトリックは「ふーん」って感じでした。
語り手の男は頭がおかしい。
今はもうない (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 今はもうない (講談社ノベルス)より
4061820168
No.42
(5pt)

えっと、ここに書くと緊張する。

ジョークって意味持っちゃうと、面白くなくなっちゃうと思うんですけど…。
大喜利ってそんな感じ。
違うのは…雰囲気?

これ、ネタバレじゃないよね!?
今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)より
4062730979

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