不自然な死体

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種別
長編
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あらすじ

1989年07月31日 不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ダルグリッシュ警視が休暇でサフォークの叔母を訪ねた日、両手首を切断された男の死体が、小さなボートに乗って近くの海岸に流れついた。付近の村に多く住む物書きの一人、推理作家のモーリス・シートンだった。さっそく郡警察が捜査を開始したが、解剖の結果、意外な事実が判明した。死因は心臓麻痺。自然死だったのだ。だが、はたして純粋な自然死なのか。手首切断の背景には何があるのか?ダルグリッシュは否応なく事件に巻き込まれていつた…。人間と背景の緻密な書きこみと謎解きの妙が見事に融合した、ミステリの新女王の初期の秀作。(「BOOK」データベースより)

評判

不自然な死体の評価:

6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

不自然な死体の総合評価:

6.80/10点 レビュー 5件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4
(5pt)

美しい風景描写とホワイダニットの面白さ

1967年に刊行された第三長編。
北海に面したイングランド、サフォーク地方の荒涼かつ美しい風景描写が素晴らしく、ジェイムズの愛読者としては、それだけで満足といっても良いが、一種の文化人村に集った奇人や俗物たちを辛辣に描く筆致も既に見事なものであり、ミステリとしても何故死体の両腕を切断したかという、後年の作品には見られない強烈なホワイダニットの面白さがある。中盤、ダルグリッシュがロンドンに赴く辺り、構成が緩むのが惜しいが、押し寄せる嵐の中、グロテスクな犯人の内面が明らかになるクライマックスは息もつかせない迫力だ。
不自然な死体 (1983年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: 不自然な死体 (1983年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J7GBO8
No.3
(5pt)

美しい風景描写とホワイダニットの面白さ

1967年に刊行された第三長編。
北海に面したイングランド、サフォーク地方の荒涼かつ美しい風景描写が素晴らしく、ジェイムズの愛読者としては、それだけで満足といっても良いが、一種の文化人村に集った奇人や俗物たちを辛辣に描く筆致も既に見事なものであり、ミステリとしても何故死体の両腕を切断したかという、後年の作品には見られない強烈なホワイダニットの面白さがある。中盤、ダルグリッシュがロンドンに赴く辺り、構成が緩むのが惜しいが、押し寄せる嵐の中、グロテスクな犯人の内面が明らかになるクライマックスは息もつかせない迫力だ。
不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150766045
No.2
(2pt)

大御所の作品でも・・・

気分転換にまたまた在庫の中から古いミステリ本を一冊選んで読むことにした。
 ランダムで選んだのがP・D・ジェイムス著『不自然な死体』であった。
 読み始めて主人公がダルグリッシュ警視であり、昔このシリーズものを二三冊読んだ記憶が蘇ってきた。
 どうもこの物語にすんなり入り込むことができず、発行年を奥付で調べたら1989年である。
 それにしても内容がなんだか古臭いので本書原作の発行年を調べたら1967年の作品であった。(’30年代の作品のように感じてしまったのです。)
 著者が女流現代本格ミステリー作家の代表格の一人であることは知っているが、かって何冊か読んでみて評者の好みの作家ではないことも本書を読みながら思い出してしまった。
 何故なのだろうと思いながら著者のプロット構成や登場人物の性格描写や現場となったイギリス東部サホークの情景描写など流麗な文章で描かれた物語を冷めた目で読み進んだのです。
 このようなフーダニットものでは、物語前半に読者に一つか二つ犯人あてのヒントを布石するのが定石なのです。
 が、本書ではこのようなヒントなどほとんどなく、ただ残された遺産を誰が受け取るかで犯人を想像することができるだけでした。
 ましてその人物に強固なアリバイがあればなおさら手練れの読み手は、この人物が犯人だろうと探偵してしまうだろう。
 結末も不自然な構成であり、ネタバレになってしまうが、あの男を、あの女が手足のごとく使いこなすことができるだろうかとの違和感は免れない。
 読み進みながら、なぜ面白くないのかをよく考えてみたら、評者が主人公であるアダム・ダルグリッシュ警視に感情移入できないからだと気がついたのです。
 どうも著者が人物造形するこの警視の性格などが評者にとって好きになれないタイプなのです。
 休暇で訪れる叔母のジェイン・ダルグリッシュも類型的にストイックな性格として著者が描写することにも違和感を覚えてしまった。
 大御所を貶すようなので気が引けるのだが、とにかく評者には好きになれない作風なのである。
 そういえば半年ほど前に読み始めて途中で止めた本が著者の『女には向かない職業』であったのではないかと思いだし、在庫を調べたら見つけることができたので納得してしまいました。
 評者は、再読する本でもほとんど読み終える主義だからよほど面白くなかっのだろうと思う。
 他のレビュアーが書いていましたが、「障害者に対するあからさまな嫌悪感が書かれていて非常に不快です。」とのご指摘は評者も同じように感じていたから同感してしまいました。
 著者は、アダム・ダルグリッシュ警視という人物を使って上から目線でこの物語を書いているように感じるのだが、これは評者だけが感じたことなのだろうか。
不自然な死体 (1983年) (世界ミステリシリーズ) Amazon書評・レビュー: 不自然な死体 (1983年) (世界ミステリシリーズ)より
B000J7GBO8
No.1
(2pt)

大御所の作品でも・・・

気分転換にまたまた在庫の中から古いミステリ本を一冊選んで読むことにした。
 ランダムで選んだのがP・D・ジェイムス著『不自然な死』であった。
 読み始めて主人公がダルグリッシュ警視であり、昔このシリーズものを二三冊読んだ記憶が蘇ってきた。
 どうもこの物語にすんなり入り込むことができず、発行年を奥付で調べたら1989年である。
 それにしても内容がなんだか古臭いので本書原作の発行年を調べたら1967年の作品であった。(’30年代の作品のように感じてしまったのです。)
 著者が女流現代本格ミステリー作家の代表格の一人であることは知っているが、かって何冊か読んでみて評者の好みの作家ではないことも本書を読みながら思い出してしまった。
 何故なのだろうと思いながら著者のプロット構成や登場人物の性格描写や現場となったイギリス東部サホークの情景描写など流麗な文章で描かれた物語を冷めた目で読み進んだのです。
 このようなフーダニットものでは、物語前半に読者に一つか二つ犯人あてのヒントを布石するのが定石なのです。
 が、本書ではこのようなヒントなどほとんどなく、ただ残された遺産を誰が受け取るかで犯人を想像することができるだけでした。
 ましてその人物に強固なアリバイがあればなおさら手練れの読み手は、この人物が犯人だろうと探偵してしまうだろう。
 結末も不自然な構成であり、ネタバレになってしまうが、あの男を、あの女が手足のごとく使いこなすことができるだろうかとの違和感は免れない。
 読み進みながら、なぜ面白くないのかをよく考えてみたら、評者が主人公であるアダム・ダルグリッシュ警視に感情移入できないからだと気がついたのです。
 どうも著者が人物造形するこの警視の性格などが評者にとって好きになれないタイプなのです。
 休暇で訪れる叔母のジェイン・ダルグリッシュも類型的にストイックな性格として著者が描写することにも違和感を覚えてしまった。
 大御所を貶すようなので気が引けるのだが、とにかく評者には好きになれない作風なのである。
 そういえば半年ほど前に読み始めて途中で止めた本が著者の『女には向かない職業』であったのではないかと思いだし、在庫を調べたら見つけることができたので納得してしまいました。
 評者は、再読する本でもほとんど読み終える主義だからよほど面白くなかっのだろうと思う。
 他のレビュアーが書いていましたが、「障害者に対するあからさまな嫌悪感が書かれていて非常に不快です。」とのご指摘は評者も同じように感じていたから同感してしまいました。
 著者は、アダム・ダルグリッシュ警視という人物を使って上から目線でこの物語を書いているように感じるのだが、これは評者だけが感じたことなのだろうか。
不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150766045
No.0
(3pt)

黒い塔との共通点がかいまみえる

ジェイムズらしさにおいて
発展途上な作品だと思います。
後期の作品を読んだあとに
読み残しをひろうために読んだので
よけいにそう感じます。
途中で読むのが苦痛になったジェイムズ作品は
はじめてです。
プロットもごちゃごちゃしているというか、
複雑すぎるし、
なにより、障害者に対するあからさまな嫌悪感が書かれていて
非常に不快です。
読後感の悪い作品です。
不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 不自然な死体 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150766045

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