夜また夜の深い夜
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あらすじ
整形を繰り返す秘密だらけの母。MANGA CAFEを営む謎の男。闇の先には、ただ闇が広がるーー桐野夏生が魂の疾走を描き切った、苛烈なサバイバル・ストーリー。どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。顔を変え続ける母とアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前にイタリア・ナポリのスラムに住み着いた18歳の私には国籍もIDもなく、父親の名前も自分のルーツもわからない。母と口論し外に飛び出すと、「MANGA CAFE」と書かれたチラシを手にする男に呼び止められた。絶対に本当の名前を教えてはいけないという母のOKITEを初めて破って、私は「マイコ」と答えた。私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説(「BOOK」データベースより)
評判
夜また夜の深い夜の評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
夜また夜の深い夜の総合評価:
7.27/10点 レビュー 41件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ナポリのスラムで母と暮らす19歳のマイコはパスポートはおろか国籍さえ持たない、幽霊のような存在だった。アジア、ヨーロッパの大都会の移民が暮らす街を転々とし、顔を変えるために整形を繰り返す母親に「他人と関わるな、本名を教えるな」と躾けられ、小学校を出たあとは学校にすら通っていなかった。そんなマイコだが、日本人が経営する漫画カフェに出会ったことから外の世界を知り、母親とぶつかって家出し、街で出会ったリベリアとモルドバからの難民であるエリスとアナの三人で犯罪に手を染めながら楽しく暮らすことになった。ところが、マイコが家出直後に出会った日本人カメラマンに写真を撮られていたことから、母親が必死に隠そうとして来た秘密が明らかにされそうになってしまった・・・。
自分は何者なのか? 自分の居場所はどこなのか? たった19歳のマイコが戦う「魂のサバイバルゲーム」は、自律した人間を嫌う日本社会への強烈なアンチテーゼの様相を呈してくる。退屈な前半から一変して、後半は読者をぐいぐい引き込んで行き、最後には強烈な解放感が待っている。ミステリーと呼ぶにはスリルとサスペンスに欠けるが、物語の背景が極めてミステリアスなのでミステリーファンにも十分に満足出来る作品だ。