夜また夜の深い夜

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種別
長編
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あらすじ

2014年10月08日 夜また夜の深い夜

整形を繰り返す秘密だらけの母。MANGA CAFEを営む謎の男。闇の先には、ただ闇が広がるーー桐野夏生が魂の疾走を描き切った、苛烈なサバイバル・ストーリー。どんな罪を犯したのか。本当の名前は何なのか。整形を繰り返し隠れ暮らす母の秘密を知りたい。顔を変え続ける母とアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前にイタリア・ナポリのスラムに住み着いた18歳の私には国籍もIDもなく、父親の名前も自分のルーツもわからない。母と口論し外に飛び出すと、「MANGA CAFE」と書かれたチラシを手にする男に呼び止められた。絶対に本当の名前を教えてはいけないという母のOKITEを初めて破って、私は「マイコ」と答えた。私は何者?私の居場所は、どこかにあるの?魂の疾走を描き切った、苛烈な現代サバイバル小説(「BOOK」データベースより)

評判

夜また夜の深い夜の評価:

8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

夜また夜の深い夜の総合評価:

7.27/10点 レビュー 41件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.40
(3pt)

結末が不完全燃焼

書簡形式で始まり、ミステリー仕立てで物語が進む。
途中ではま圧巻なのに、結末がそこに着地する?と不可解な終わり方。
夜また夜の深い夜 Amazon書評・レビュー: 夜また夜の深い夜より
4344026500
No.39
(4pt)

お母さん恋しいよね。

辛めのレビューが多いですが‥。
やっぱりマイコはお母さんが恋しくて一緒にいたかったのかな、とラストまで読んで思ってしまった。
国籍をもたない自分はどこで生まれ何者なのか。誰だって自分のアイデンティティは気になる。母親に振り回されどれだけ罵詈雑言を吐かれても母親が好き。一緒にいたい。
マイコはエリスとアナに出逢い、男の格好をして性別を偽り世間を欺いて強く生きていこうとしていたのだと思うけど、ずっと一緒に生きていくつもりだったエリスが殺されたことで何か壊れたというか不安になっちゃったのかな。
最初は七海宛ての手紙ばかりで展開が進まず「本当に桐野夏生作品か?」とちょっと思いました。七海のモデルは重信メイなのですね。
すごく昔の事件なのでリアルでは知りませんが。
グロテスク、柔らかな頬、日没みたいに「読むのしんどいけどグイグイ引き込まれる」感はなかったかな。でも桐野作品には珍しくハッピーエンド(若しくは無理矢理ハッピーエンドにしとこう、みたいな。)でした。
エリスが殺されたのはショックですが。
夜また夜の深い夜 Amazon書評・レビュー: 夜また夜の深い夜より
4344026500
No.38
(2pt)

後半がとても雑

この作者の作品を初めて読んだ。マイコがヤマザキに追われる所まではおもしろい、と思ったが、後半は雑すぎてこれが人気作家の作品か?と驚いた。シュンと異母兄妹(ではないのだが)、エリスの死、母との再会、実の父、全てのエピソードが「都合よすぎないか?」と思われた。そもそも手紙の相手の七海が必要と思えない。
夜また夜の深い夜 Amazon書評・レビュー: 夜また夜の深い夜より
4344026500
No.37
(3pt)

話が小さくなったな。

桐野夏生さんの小説です。外国が舞台ですが、主人公は日本人です。
書簡体の小説ですが、実質は一人称の小説ですね。
海外を転々とする生活をするマイコとその母。
母は整形をくりかえし、どうやら誰かから逃げているようだ。
やがて、イタリアナポリの貧民街で、マイコは漫画喫茶を見つけ、そこで母国のマンガを読んで、人間的に成長。母から家出をする。ひょんなことから知り合ったエリスやアナとともに、犯罪などをしつつ、なんとか生きていく。
実は、エリスやアナも、大変な思いをしてイタリアに流れ着いていた。
マイコは、自分がいったい、どういうわけで、海外にいるのか、知りたくなるが、その真相は、だんだんと明らかになってくる…。

最初は、重信房子とか重信メイとか、そういう流れの話かな、と思ったのですが、実はそれはフェイクで、別の真相がでてきます。
とはいっても、マイコが書いている手紙は、重信メイなのかな、と思わせるものではあります。

真相というか、マイが逃げていた理由というのが、宗教団体で…みたいな展開になってきて、だんだんと話が小さくなっている感じがしました。

また、マンガがマイコの人格を作るところがあるのですが、そのマンガの緩さに気づき、それをのりこえるところが、なんとなく桐野さんのマッチョっぽさを感じさせてくれます。
マンガなんかじゃ、現実に向き合えねえぞ!ってなもんですよ。

海外からみた日本という視点で、日本の矛盾をあぶりだしているところは、さすが桐野さんですね。
夜また夜の深い夜 Amazon書評・レビュー: 夜また夜の深い夜より
4344026500
No.36
(4pt)

疾走感はあるが救いはない。

何というか、桐野夏生には、2つ以上の作品的な系統があって、一つはどうしようもなく救いがない系統のもので、もう一つはどこかに救いがある感じのもの、というのがぼくなりの見立てである。

例えば『アウト』などは、凄惨な世界を描きながらもどちらかと言えば後者で、ほのかな救いがある。

東電OL殺人事件をモチーフにした『グロテスク』などは前者である。

まあ、こういう両極を好んで描く作家は多いわけで別に桐野だけに該当するわかじゃないがw

それで、本書だが、あまり救いがない系統の一作である。

何かに追われて世界中を転々としている母子。

その母子のナポリでの生活の話である。

ナポリは何年か前にポンペイ→アマルフィに行った時に往復で寄り、博物館の素晴らしさと街の汚さに圧倒されたが、そんな感じがよく描かれている。

娘は、七海という、ある記事で紹介されている難民キャンプにいる女性に、手紙を書く。

この七海は、明らかに重信メイさんがモデルである。
その理由は、その母(重信房子とみられる)が日本でテロリストとして逮捕され、重い病気にかかる、というようなことからも容易に連想できる。

そして、オウム真理教とは別とされつつも、やはりオウム的な教団が絡んで、その母子は追われる。

話しは二転三転してそれなりにスリリング。

成長の物語でもなく、母子の愛情の話でも、友情の話でもない。
 
読後感は、疾走感というところだろうか。
夜また夜の深い夜 Amazon書評・レビュー: 夜また夜の深い夜より
4344026500

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