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なおひろ さんのレビュー一覧
なおひろさんのページへレビュー数600件
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タイトルが全て物語っていますが、中国産の食品に対する安全性への警鐘を鳴らす作品です。それだけでは無く、当時の民主党政権への批判、官僚を代表とする国家への不信感等を、原因不明の病気の解明と、殺し屋による連続殺人を軸としたフィクションでエンタメに仕上げています。しかし、なぜこんなにもつまらないのか、理由は二つ。まずキャラクターの造形に背骨が無い。途中でブレ過ぎて、どんな人だか分からない。後、余りにもバタバタ人が死に過ぎる。B級臭さが半端ない。作者の熱い気持ちは伝わる、でも小説としての出来は良くないと思った。
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著者初読み。第三回アガサ・クリスティー賞最終候補作。他人の人格に一時的に入り込み、人生の軌道修正の手伝いをする。それが「セオイ」と呼ばれる伝承技で有る、と言う訳ですから、本作はSFエンタメなんですね。クリスティ関係無くないですか?、まあそれは置いといて、結構面白い作品でした。「セオイ」のシステムの設定が緩すぎるのは弱点、また登場人物の背景、起きる事件がそれぞれ重すぎて気が滅入る、本作の総合完成度は微妙。ただ、この奇抜な発想をデビュー作で仕上げたのですから、パワーと勢いを、そして先を読ませるセンスは感じた。
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第6回山本周五郎賞受賞作。20数年振りの再読です。とても素晴らしい文章とリーダビリティで、明らかになって行く真相が気になり一気に読み終えました。それぞれの人物が持つ背景の重さと、カードによる破産、親の借金、と言う社会派テーマの為、やり切れない(救いが無い)気持ちにもなりました。ラストシーンの後はどうなったんだろうか、このエンディングを書ける所が作者の才能なんでしょうね。さて、作中の本間は当時42歳、まだお元気なら現在67歳です。自分も同じだけ歳を取った訳で、それを突き付けられたのが一番の衝撃だったかもね。
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著者初読み。クローズドサークルにおける殺人事件、と言うバリバリの本格作品ですが、本作は史上初?の、タイトル当て小説になっています。この○○に当てはまることわざが分かると、事件の全貌が理解できるのだそうです。変わった趣向ですが、作中にも冒頭の読者への挑戦状から始まり、挿話と言う形で作者の視点が数回入ってきます。本格が本当に好きなんでしょうが、それを真正面から大上段に振りかざす事に抵抗を感じ、敢えてメタミス的に斜めから切りつける。作者の本格への歪んだ愛情かな?無駄なくコンパクトに纏まった良作だったと思います。
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隠蔽捜査シリーズの短編集。長編シリーズでは脇役の伊丹刑事部長が主人公であります。シリーズ各作の裏側や側面に肉付けした様な感じであり、ファンにはたまらない面白さでした。竜崎の安楽椅子探偵振りが頼もしい所ですが、伊丹の人間味もとても好ましい。この二人の関係を友達と呼ぶかどうかは微妙ですが(笑)。
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著者初読み。素晴らしかった。バタバタと記号的に人が死んで行くミステリーも良いが、こう言う人間がきちんと書かれている作品を読むと、余韻で暫く動けなくなる。作中に描かれた理不尽に憤りを感じ、またそれがどれも自身に起きないとは限らない、と言う事に慄然としてしまう。「最後の証人」が放った最後の一言に込めた想い、その覚悟には胸が詰まりました。作中のセリフに、「誰でも過ちは犯す。しかし、一度ならば過ちだが、二度は違う。二度目に犯した過ちはその人間の生き方だ」と言うのがあった。ああ、何とも心に深く刺さる作品。傑作です。
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80年代の東京を舞台に、私立探偵沢崎が不眠不休で働くハードボイルド。30年前に書かれた作品ですが、携帯電話が無い事や喫煙者が多い事に少々違和感は有る物の、それ以上には古臭さは感じ無かった。もっとも自分も経験した時代なので、懐かしさが上回るんですけどね。20年振りの再読でしたが、内容全部忘れてたんで初読と同じでした。今回改めて感じたのは、プロットが複雑、かつ登場人物が多くて分かり辛い話と言う事。まあ、タフで優しい、頭が切れるが皮肉屋、そして格好良くて女性にもてる、主人公沢崎の活躍を楽しむ事が目的の作品です。
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著者初読み。第3回アガサ・クリスティー賞受賞作。犯人の告白から始まる倒叙ミステリー、かと思いきや、終盤で二転三転の本格ミステリー、なんでしょうね一応。まず悪い点、文章が読み辛い。回りくどく気取った表現の連発で、読んでいてぐったり疲弊した。また、被害者が余りに酷い性格で、なぜ皆一緒に旅行に行くのかそこから納得出来ない。同行者全員に動機がある、と言う状況を作りたかったのでしょうけど。良かった点は、トリックでしょうか。実効性はともかく、なかなか面白いと思った。まあ、ホントに気に入ったのはタイトルだけでしたけど。
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前作を読んだ時点では、私は葉村の良い読者では無かった。正直微妙な評価で、それほどのもんかな?と言う感じ。しかし本作はすこぶる面白かった。各話は結構短めで、それぞれ最後は突き放される様に、ぶった切られる様に唐突に終わる。しかも後味は悪く、嫌な気分になる。なのに、何故かそれが癖になる。事件の内容はやり切れない物が多いのですが、葉村のキャラクターに寄る物か、作者の文体に寄る物か、クールでシニカル、そしてダークでビターな探偵物語になってると思います。次作もとても楽しみですね。
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なんと濃密な物語で有った事か。頭の中に墓を持って生まれた男の数奇な人生と、関わる人達の悲劇を描いた作品、と言う事なのでしょうが、私にはそれ以上粗筋を説明する事が出来ない。グロテスクでバイオレンス、そして壮絶、非情なのに、読み終えると嫌悪感だけが残る訳では無い。物語のパワーに圧倒された疲労感と、読み切った達成感の方がより強い。奇想天外とはこの事で、作者の頭の中はどうなっているのか。エンタメとして面白いのでみなさんぜひ、とは言わない。結局何が言いたかったのか、理解出来たとも言えない。ただ、作者の才能に痺れた。
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村おこしのマラソン大会で13人の参加者が消えてしまう。マラソンコースは一種の密室であり、途中で抜け出る事は出来ないはず。その後も次々と事件が起きるが、それは全て150年前の古文書に書かれていた事だった。謎はかなり良い、トリックも綺麗に納得できて面白い、人物のキャラ付けも良く出来ている。ただ、探偵役が二人おり、それぞれバラバラに謎を解いて行くため、視点がぐしゃぐしゃで分かり辛い。これが結構致命的かも。しかし、東京で会社を辞め、この村に溶け込むしか無い、と思い詰める主人公は鬼気迫る物があり、読み応えが有った。
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凄く真面目な中年探偵を主人公としたハードボイルド。今まで知らなかった事を後悔するほど面白かった。周りにいる沢山の協力者たちも皆魅力的だが、なんと言っても健気な娘が可愛い過ぎる!。信じては裏切られ、真実は隠され、誰が本当の味方なのか分からない。自分の眼で見える範囲以外には確信が持てず、疑心暗鬼と不安を強がりと軽口で吹き飛ばす。ハードボイルドのストーリーはそうやって展開して行くと思うんですが、本作はそこで娘の存在が効いてくる。絶対に捨て身には成れない探偵、シリーズの今後も読んで見たい。私も娘が欲しかったなぁ。
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著者の初短編集。「大阪府警捜査一課シリーズ」で、色々な刑事が出て来ますが、かなり面白かったです。30年くらい前の作品ですので、科学捜査の部分では時代を感じる。今では成立しないトリックも有るし。しかしそれは仕方ない所なので、大阪弁の軽快な掛け合いを楽しみながら、捻りの効いたオチで更に楽しむ、おススメです。
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