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りーり さんのレビュー一覧

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レビュー数424

全424件 221~240 12/22ページ

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No.204:
(5pt)

空白の殺意(高校野球殺人事件)の感想


 女子生徒の死、女性教諭の自殺、野球部監督の失踪、全ては甲子園を望む何者かの陰謀なのか。 ディクスン・カーの「皇帝のかぎ煙草入れ」に挑戦した読者を欺くミステリ長編。 

高校野球は作品にほとんど絡んでこない、というか高校生自体ほとんど出てこない。 出てくるのは甲子園の利権を気にする大人たちばかりである。 中町氏得意の叙述ものでおそらく最後まで気付かれることはないが読後の騙された感もあまりない。 良くも悪くも非常にスマートな作品になっている。 ★は5つ。

 

▼以下、ネタバレ感想
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空白の殺意 (創元推理文庫)
中町信空白の殺意(高校野球殺人事件) についてのレビュー
No.203: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

倒錯のロンドの感想


▼以下、ネタバレ感想
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倒錯のロンド 完成版 (講談社文庫)
折原一倒錯のロンド についてのレビュー
No.202: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

虚像のアラベスクの感想


 芸術探偵シリーズ第七作。 バレエをテーマに据えた中編二作品が展開されているはずだったのだが、どうやら踊っていたのはこっちだったみたい!

▼以下、ネタバレ感想
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虚像のアラベスク
深水黎一郎虚像のアラベスク についてのレビュー
No.201: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

奇商クラブの感想


 ブラウン神父で知られるチェスタトンの短編集ですね。 旧版は本筋の短編集の他に凄く面白い中編が2つも入ってるらしいのですが今回読んだのは新訳版になります。 奇抜な手法で利益を上げる秘密結社「奇商クラブ」、主人公たちの前に訪れる面妖な人物たちは一体どんな稼ぎの術を・・・?

 奇譚の名にふさわしい六編でした。 自分の職業柄「家宅周旋人」が好み、実際すっごくニッチな分野ありますもの。 世の中が益々便利になっていき、個々の思想が具現化しやすくなった今世紀、如何なる者にも奇商クラブの会員に成り得るのだ。 ★は6つ。
奇商クラブ【新訳版】 (創元推理文庫)
G・K・チェスタトン奇商クラブ についてのレビュー
No.200: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

双蛇密室の感想


▼以下、ネタバレ感想
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双蛇密室 (講談社文庫)
早坂吝双蛇密室 についてのレビュー
No.199:
(7pt)

たまらないね


▼以下、ネタバレ感想
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誰も僕を裁けない (講談社文庫)
早坂吝誰も僕を裁けない についてのレビュー
No.198:
(5pt)

掲載禁止の感想


 まぁ作者が作者なのでどんでん返しものですが、何でも有り感が否めない短編集。 
掲載禁止
長江俊和掲載禁止 についてのレビュー
No.197:
(7pt)

天啓の殺意(散歩する死者)の感想


 ミステリーの問題編と解答編とを別々の作家が描く。 推理作家・柳生照彦から提案された企画は順調に進んでいくかと思われたが提出された問題編は半年前の事件をそのまま告発したものだった。 そして失踪する柳生照彦と殺されてゆく事件関係者。 問題編から犯人は「あの人物」しか成しえないと結論づけられるが・・・。

 1982年出版、中町氏の模倣の殺意と並ぶ快作。 しかし旧題の「散歩する死者」は最後までよく分からなかったなぁ。 時代が時代なら超傑作として脚光を浴びれたであろう作品。 ★7つ。

▼以下、ネタバレ感想
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天啓の殺意 (創元推理文庫)
中町信天啓の殺意(散歩する死者) についてのレビュー
No.196: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

深水黎一郎で良かった

 
 クローズドサークルで起こった殺人事件を推理せよ!! 大晦日の大イベント「ミステリーアリーナ」、ミステリ読みの自信家たちが早押し推理大会を披露する。 幾重の推理の果てに辿り着く真相とは、そしてこの祭典の目的とは? 奇才の放つ衝撃作。

これは尖ってるわ。 ラストのハチャメチャは好みが分かれそうだけど深水黎一郎なら良し!
ミステリー・アリーナ (講談社文庫)
深水黎一郎ミステリー・アリーナ についてのレビュー
No.195:
(5pt)

模倣の殺意(新人賞殺人事件)の感想


▼以下、ネタバレ感想
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模倣の殺意 (創元推理文庫)
中町信模倣の殺意(新人賞殺人事件) についてのレビュー
No.194: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えたの感想

 婚礼の儀式で行われた飛び石殺人。 盃を回し呑んだ者を交互に毒殺することは人間のトリックか聖女による奇跡か。 奇跡を証明する為に探偵は再びあらゆる可能性を否定する。  

推理合戦の屁理屈は楽しい、ただ結末のトリックは気付けない程複雑な物だったのかやや懐疑的。 星は7つ。
聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)
No.193:
(6pt)

屍人荘の殺人の感想


▼以下、ネタバレ感想
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屍人荘の殺人
今村昌弘屍人荘の殺人 についてのレビュー
No.192:
(8pt)

人生を取り戻せ

 闇金融から友人を救い出すため、大金を用意しろ! ATMを騙す偽札造りに奔走する主人公たち、一世一代の大博打は成功したように思えたが・・・。 更なる強敵と力強い味方、壮大な復讐計画、お金と一緒に人生を取り返せ!

真保裕一初読みです。 ヤクザとのスリリングな攻防、犯罪に人生を賭けた仲間達の団結、意外なラスト。 初めてがこの作品で良かったです♪ 星は8つ。

 
奪取(上)-推理作家協会賞全集(86) (双葉文庫)
真保裕一奪取 についてのレビュー
No.191:
(7pt)

嫌いじゃない

 山奥の村で起きた集団自殺。 唯一の生き残りの少女は自身の生存に死人が関与したと主張する。 神の起した奇蹟か或いは人の為した凶行か、探偵は奇蹟を証明するためにすべての可能性を否定しようとする・・・。

まぁ可能性全てを羅列して全てを否定するのは不可能に近いので、探偵に挑戦する者がもっともらしい推理を披露してそれを探偵が否定する流れを取っている。 なので真相を求めるというよりも最後までもっともらしいことを述べた方が勝ちになる。 屁理屈が好きなら読んでみる価値あり。 
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)
井上真偽その可能性はすでに考えた についてのレビュー
No.190:
(5pt)

放送禁止の感想


 ドラマの放送禁止のノベライズ版。 映像の端端にヒントを紛れ込ませるような手法が使えないので最大の魅力がほぼ失われている。
放送禁止
長江俊和放送禁止 についてのレビュー
No.189: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

メインテーマは殺人の感想

 作家である私「アンソニー・ホロヴィッツ」は紆余曲折を経て元刑事の「ダニエル・ホーソーン」と事件の調査を共にし、その顛末を小説として書き残すことになる。 自らの葬儀を手配したその日に殺害されてしまった老婦人、彼女は自分の死を予見していたのか? 取材を介して判明する被害者の過去。 フェアを追求した超本格。

 作者が主人公の犯人当てミステリ。 読者に誤解のないようにフェアな文体を意識した推理小説。 
メインテーマは殺人 (創元推理文庫)
No.188:
(6pt)

続編待ち


 前作必読になります。

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東京二十三区女 あの女は誰? (幻冬舎文庫)
長江俊和東京二十三区女 あの女は誰? についてのレビュー
No.187: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

チェーン・ポイズンの感想

 
 「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか?1年頑張ったご褒美を差し上げます」
無機質で孤独な日々を送ってきたOLはある日不思議な提案を受ける。 1年後に安らかな死を・・・、女は死地への旅支度を始めた。

三人の服毒自殺、何故彼らは絶望的状況から1年を待って自殺を選んだのか。 雑誌記者の原田は三人の自殺の奇妙な関連とその裏にいるであろう黒幕の存在を疑い始める・・・。

自殺へひた走るOLと一連の自殺の真相を追う記者の2人視点のストーリー。 人間の生きる意味と価値とは・・・。
チェーン・ポイズン (講談社文庫)
本多孝好チェーン・ポイズン についてのレビュー
No.186:
(7pt)

弁護側の証人の感想


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弁護側の証人 (集英社文庫)
小泉喜美子弁護側の証人 についてのレビュー
No.185:
(7pt)

リアリズム故の地味


 不況の煽りを受け経営者チャールズの工場は閉鎖寸前、頼みの綱は叔父の財産だったがあえなく断られる。 先の短い一人の老獪と将来のある従業員たちを天秤にかけたチャールズは・・・。

古典中の古典の倒叙ミステリです。 一章にて叔父が殺されます。 当然犯人はチャールズなのですが二章以降のチャールズの計画・行動・心理描写が素晴らしい。 人間の一喜一憂、警察の領分や法廷の様子を丁寧に描いている。 ミステリにありがちな過剰な装飾や目立ちたがりな探偵や警部は登場せず現実に則った警察と容疑者の攻勢が描かれる。 派手さを削いだリアル故の地味、解決に至るまで精緻を究めた一作。 ★は7つ。
クロイドン発12時30分【新訳版】 (創元推理文庫)
F.W.クロフツクロイドン発12時30分 についてのレビュー