■スポンサードリンク


りーり さんのレビュー一覧

りーりさんのページへ

レビュー数15

全15件 1~15 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
 閲覧する時は、『このレビューを表示する場合はここをクリック』を押してください。
No.15: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

※Mの女 ほぼ必読

 粗筋ですらMの女のネタバレになってしまうのだがこの本特にMの女と関連性を述べずに発売されている。大丈夫なのかこれは?そしてこの作品の動機部分に関わる話は続作のカインの子どもたちに係るのだがこちらはこちらで出版社が違う。スターシステムで桑原を登場させるのなら相関性ははっきりしてもらいたいものである。シリーズなのかノン・シリーズなのか分からーん。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
十五年目の復讐 (幻冬舎文庫)
浦賀和宏十五年目の復讐 についてのレビュー
No.14: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

手法が匠シリーズと同じ。

事故物件の一室に残されたワープロ。そこには殺人の被害者の意思が残っていた!? 死者と交信して21年前の事件を解き明かせ!!

西澤保彦の得意とする集団推理とジェンダー理論、そこにさらっと死者と交信できるパソコンというオカルトの混じったミステリー。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
スリーピング事故物件
西澤保彦スリーピング事故物件 についてのレビュー
No.13:
(3pt)

紗央里ちゃんの家の感想


 毎年夏休みになると僕たち家族は叔母さんの家に泊まりに行く。でも今年はいくつか違うことがある。姉が受験生なので母と姉は家でお留守番していることと数か月前に叔母の家に同居していた祖母が亡くなっているということだ。そういえば祖母が亡くなったという報告は何故か死んでから数か月経ってから連絡が来たんだっけ、葬式も既に済ませてしまっていて父と口論になってた。そんなことがあってから初めての叔母の家、出迎えてくれた叔母の腕は真っ赤な血で染まっていた。

 ホラーです。尖りに尖りにきった文体で非常に好みが分かれる作品でしょう。擬音からルビに至るまで恐怖演出に突き抜けた半面、物語としては終始はちゃめちゃで繋がりがないです。所々にびっくり演出が施されたMAPを進んでいくホラーゲームのような感覚で、筋書きや目的地は一切無いような作品。
 とりとめのないホラーは珍しくはないですが、本作はいかにも紗央里ちゃんの家に秘密が隠されているような書き方をしているからたちが悪い。ここのページを見てるような人は謎は解決して然るべきと思っている人が大半だと思うのであんまりお薦めは出来ないですね。



紗央里ちゃんの家 (角川ホラー文庫)
矢部嵩紗央里ちゃんの家 についてのレビュー
No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

モテないし謎を解く

 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! のミステリーアンソロ小説。
作家陣めちゃ豪華。 当たり前だけど原作愛がないと買うべきではない、そして原作愛があるほどキャラ崩壊に打ちひしがれることだろう。 ただ新規のイラストがあるぞ!!

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー (星海社FICTIONS)
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

盗用の真否


 古の人々が崇敬し畏怖した言葉に宿る「霊力」が現代人を陥れようとしているのか。

じゃねぇよ。  日本語の特徴が要因となって引き起こされるめちゃめちゃな悲喜劇の3編とそこから繋がる最終章。 果たしてこれはミステリーなのか、職業病のように揃った謳い文句しか出ないミステリーの宣伝にこれも食われてるんじゃないか。 体は痒くはならなかった。
言霊たちの反乱 (講談社文庫)
No.10:
(2pt)

タイムカプセル姉妹作


 栗橋北中学校3年B組は暴力教師に支配されていた。 夏休みの夜、クラスの不良と秀才と委員長が手を組み暴君・桜木慎二に悪戯を計画するが・・・。 それから10年後、あの夜学校にいた者たちに謎の人物「長谷川達彦」からクラス会の案内が届く、誰も知らない隠された真実が明るみに・・・?

 前作のタイムカプセルの姉妹作になり時系列としては後日談になる。 本筋とはまったく関係ないのだが随所にタイムカプセルのネタを散りばめているせいで読んでないと色々もどかしい気持ちになると思う。  物語としてはざっくりいうと後出しが過ぎて、謎解きもなにもない。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
クラスルーム (講談社文庫)
折原一クラスルーム についてのレビュー
No.9:
(3pt)

袋綴じ(開封済み)


10年前記念に埋めたタイムカプセル。 開封の時が迫る頃、クラスメイト各位に謎の幹事から手紙が届く。 
     「栗橋北中学校3年A組卒業生の選ばれ死君たちへ」
 タイムカプセルを埋めた際に立ち会えなかった私、当時のメンバーはある単語を聞くと皆口を閉ざす・・・。 10年前に私の知らない何かが起きていた・・? そして開封の日、手紙の差出人は誰・・・?


 理論社のミステリーYAより刊行されたジュブナイル向けのミステリーらしい。 袋綴じとタイムカプセルの親和性はいいですね。 私のは開封済みですが。 ストーリは主人公の綾香が級友を訪ねながら、謎の手紙の差出人を追って行き、やがて開封の日を迎えるというもの。 折原作品としては主人公が明確に白い人物かつ、時系列もはっきりしたストレートな作品で読みやすくはあるのだが、回収されない伏線、不自然な人物描写多数で非常に消化不良な出来。


▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
タイムカプセル (講談社文庫)
折原一タイムカプセル についてのレビュー
No.8:
(3pt)

僕は君を殺せないの感想


 猟奇殺人にまきこまれた「おれ」、最近葬式が多い「僕」、誰が何のために殺しを行っているのか・・・でも「僕」は「君」を決して殺すことはできない・・・。 誰が僕で誰が君?

 人物当てかと思ったらそういう訳でもない作品。 どんでん返しや二度読み必至の売り文句は過剰な感じ。 ミステリーとしては不合格な感じですが物語としてはいい感じです。
僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)
長谷川夕僕は君を殺せない についてのレビュー
No.7:
(3pt)

T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのかの感想


 ホラー映画のロケハンに訪れた6人の男が絶海の孤島で全員死亡した。 残された事件のテープには本物の死体、凶行、事故の瞬間が・・・、警察が殺人と自殺と事故死と断定した中、その結論に疑問を抱く者が月島探偵の下を訪れる・・・。

 所謂孤島ものである、ただ孤島ものクローズドサークルと読むのはお薦めしない。 作者は詠坂雄二、推薦に麻耶雄嵩である。 完全にメタミステリー寄りの作品であるが、物語の構成に些か無理があり。★は3つ。

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
T島事件 (光文社文庫)
No.6:
(2pt)

十津川警部 東京―神戸2時間50分 そして誰もいなくなるの感想

 
 橋本元警部のクイズ旅。 動機も犯人もあったもんじゃない、トラベルミステリーからトラベルとミステリーを削ぎ落したような作品。 
十津川警部 東京―神戸2時間50分 そして誰もいなくなる (十津川警部シリーズ)
No.5:
(2pt)

どういうことなの・・・

 なでしこJAPANの選手が実名で登場!!ってだけな作品。 澤さんとはいえ一般市民なんだからそんなことやらすなよ警察。
消えたなでしこ (十津川警部シリーズ)
西村京太郎消えたなでしこ についてのレビュー
No.4:
(3pt)

貴族探偵の感想


麻耶雄嵩氏の短編集。 まぁ特筆する所が無いというか、別に貴族推理しないし事件が貴族だけが解けるような特異性もないし、これではただ傲慢貴族が立ってるだけの短編ミステリなのでは? ★は3。
貴族探偵 (集英社文庫)
麻耶雄嵩貴族探偵 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

ひゅー

 石動戯作シリーズの2作目。 読めばわかるさ本書の技巧と狙いが、妖しい雰囲気は探偵も読者も巻き込んで新たなミステリの舞台に垂れ込める。




子細は後段にて、「美濃牛」の一端に触れているので注意されたし

▼以下、ネタバレ感想
※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[] ログインはこちら
黒い仏 (講談社文庫)
殊能将之黒い仏 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

人形館の殺人の感想


 
 館シリーズの第4作。読者に挑戦的態度を突き付けた異色作である。
 今回の館は過去と打って変わって街中に出没。 送り火が見えるような京都の巷間で降りかかる災厄と連続殺人の謎に迫る。
 
 評価はまぁ周知の通りでしょうか。 なにせミステリーの常識を覆したような結末であるからでしょう。 セオリーに拘泥しないことは悪ではないが、問題なのは納得させられるかどうかです。 今作はあまりに突拍子無く、空も無いのに霹靂が来たようで、異色作というより理不尽であると言いたいです。  
 オチはともかく舞台設定や事件自体は悪くないと思います。 それが逆にラストへの期待をさせてしまう罪な要素なのかも ★は3つ。
 
 

人形館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫 あ 52-21)
綾辻行人人形館の殺人 についてのレビュー
No.1:
(3pt)

東京ミステリーの感想

事件に隠された裏は非常に大胆で面白いのですが、十津川警部の活躍やタイトルから想像して重厚なミステリーを期待している方には拍子抜けになってしまうかも。
東京ミステリー (カドカワ・エンタテインメント)
西村京太郎東京ミステリー についてのレビュー