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yoshiki56 さんのレビュー一覧
yoshiki56さんのページへレビュー数54件
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ある自殺志願者がその現場で別の集団自殺者と遭遇する。
その死体をお持ち帰りして新たな目標を得たという、いっちゃってる人の物語。 先日も監禁、死体遺棄した犯人がつかまったが、見事に本の内容とシンクロしてしまった。 現実でも度重なる残虐な犯罪が報道されるごとに大石さんの作品をあてはめている自分がいる。 最後は少し笑いも起こり、少しだけ読後感は上昇した。 |
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加害者目線で書かれることが多い大石作品の中でも、このお話は被害者目線でも語られており今までと違う感覚で読める。
少しだけだが推理要素もある(看破はすぐ出来るが) ラストも良く、2時間ドラマのエンディングのようだ。 日常の事件の裏側、真実を捜査するとこんな復讐劇がありそうと思わせてくれる。 シリアルキラーものでは殺人勤務医と並ぶ代表作。 ただ、本屋ではほぼ売ってないので、この本も古本屋巡りとなる。 |
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ノベライズ小説は映画そっくりに多少の解説を書き足し出版されるべきであろう。
自分は映画は見てないが、アマゾン口コミでは辛口なレビューが散見されるが、自分は面白いと感じた。 オチは想像できたが、オリジナルの大石作品によくある黒幕が精神異常者であるところもベター。 ラストが違うようなので映画を見たい干渉にかられるが、韓国作品のようなので止めておく。 フリークス以外の方は無理に読まなくても良い。 |
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今作の異常性癖者は表は神の手を持つと言われる美容整形外科医。
裏は人肉の美味の虜となった男。 普通は人が人に対して「あなたを食べたい」と言ったら性交するという意味に捉えるんだろうが、この男は、、、 場面を描写する書き方が上手いので、映像を見ている感覚で話が進む。 あのシーンなんで生々しいが、そこまでグロいとは感じなかった。 最後のシーンなんて、完結まで想像出来るあの終わり方が癖になるのだよ。 古本でしか読めない点のみ減点。大石ワールド、ここにあり!! |
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大石さん初のノベライズ作品。
アマゾン感想にあったような同じ文言がくどくどということは感じず、映画では不明だった部分が詳しく書かれており、こちらが原作かと思った。 元々の脚本に書かれてたことなのか、大石さんが分かりやすく肉付けしたのか分からないが、呪怨の世界が理解出き良い! 特に伽椰子の忍び寄るシーンは文章でも背筋が凍る!! 「あっ」ではなく、濁点を付けた方が怖さがある。 映画の「あ゛っ」が清水監督の肉声だったことを最近になって知った。 皮肉にも大石さん初のベストセラーがノベライズ小説になったが、この構成なら頷ける。 あまり怖くはないが懐かしく読ませて頂いた。 |
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表の顔は優しく患者に接する中絶医師、裏の顔は死に値する人間には容赦はしない殺人鬼。
正にダークヒーロー。殺人しても何だか気分爽快。 大石さんの各作品と設定は微妙に違うが、話の筋は似ていてもなぜだかはまる。 現実の事件も明るみに出る前は(逮捕起訴される前は)、犯人はこんな日常を送っているのかもしれない。 これも後日談を書いてみたい作品だ。 |
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角川ホラー文庫から出ているが純愛小説とも言える。
ストーカー、DV、盗撮、覗き、殺人、エロスといろいろな出来事がうまく混ざった。 著者は視点を変える書き方を好み、作品によっては混乱することもあったが、 この作品ではメイン主人公の3視点の方向性がはっきりしていて読み易い。 ストーカー男は犯罪は犯すが応援してしまう。虐待される妻へは、早く逃げろと声援を送りたくなる。DV夫へは中指立てたくなる。 最後はどうなるんでしょうか。 大石さん初期の代表作と言っていい。この本がきっかけでファンになった! |
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バイオレンスホラー。
犯人目線、被害者目線からと視点がころころと変わるが、この書き方は嫌いではない。 先に殺人勤務医を読んだので、またこの話かと思ったが殺人動機が無いよりはましだろう。 血はほとんど出ないが、無差別な恐慌が好きな方は読んでもいい。 正し、自分で完結編を書きたいと思ってしまう内容なので少し中途半端感は残る。 しかし、これが大石作品の神髄。このラストを自分で考えたくなるのがほんと病みつきになる。 新品ではほぼ手に入らないので古本屋巡りが必要! |
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劇場で見て分からなかったので原作を読んでみた。やはり犯行動機は解せないが、犯人は分かりスッキリ出来た。また映像そのままの内容で、映像化を睨んで書いたことが伺われる。続編を匂わせる展開なので、自作に期待したい。
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4作目の今回は吉敷視点ではなく、女性記者二人の視点を交互に進んでいく、今までとは違った読み方ができるのがいい。
そして見出しにも書いた通り、絶対にありえないという事象が全て合理的に解決できてしまうトリックの奥深さに脱帽してしまった。 最後の解決編を読むと、「なーんだ、そういうことか」と思えるのだが、読んでる途中では絶対そんなことは想像もつかない。 列車消失に限っては、多分こうだなと思ったことが当たってしまったのだが、 「でもあの駅は通過してるんだよな、なぜだ?」 このわだかまりが最後まで尾を引いて自分では解決を導くことができなかったが、吉敷はあの歌詞から全ての謎を解いた。 名探偵吉敷すごいね、この吉敷を生んだ島田さんが天才だったのだね。 最近はまっている吉敷シリーズだが、刊行当初に読みたかった。古本屋巡りが疲れる疲れる!! |
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こんな青春ミステリーがあってもいいんじゃないか。
シェアハウス「プラージュ」の住民は過去に犯罪を犯し、その彼らが更生をするまで住居を提供する場所。 主人公の一人が職捜しをしながら社会復帰するまでの過程の中で、住民の一人の難事件に全員が団結して解決に導く。 目次にある「記者」が誰?とか「記者」が追う殺人者は誰?という謎解きもある。 こういう青春ともミステリーともとれる物語は、今までの誉田作品には無かったので、新ジャンルへの挑戦と考え、その意欲を称えたいと思う。 でも少しインパクトに欠けている部分はあるので、次回の青春ミステリに期待したい。 |
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出雲地方の各列車に届けられる七つのバラバラ死体。
残り一つは頭部でそれが見つからないので、中々被害者が特定できない。 だから今回も分数は7/8。 現代であればDNA鑑定とかで早々に被害者は割れるはずだが、終盤まで被害者は想定の元で捜査が進められるので時代を強く感じてしまう。 列車の路線図や時刻表のパズル好きには持ってこいの本格推理。 事件が出雲地方に伝わる八俣の大蛇の伝説になぞられていて、その手の歴史ミステリー好きにもお勧めできる。 減点はやはり古本屋でしか手に入れられないという点。もう再発されないのかなあ? |
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今更ながらの初読みだが、トリックの古臭さがいいね。
まるで20年前に見た土曜ワイド劇場のよう。 顔の無い殺人事件で、「被害者と目されていたのが実は別の人間だった」がオーソドックスだが、このトリックにも裏があり変に納得させられる。 また、主人公の吉敷竹史は捜査一課の刑事だが、名探偵にもなり不可能犯罪を暴くので、警察小説ではなく本格推理探偵小説に仕上がっている。 タイトルにもある分数もいい。読み進む内にこの意味も分かってくる。 御手洗シリーズよりも個人的にはこっちが好きかも。 唯一無二の欠点は、本屋では売られていないこと。読むためには古本屋を廻らなくてはいけない。 |
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今回もネタはすこぶるいい。
殺人事件の捜査とマルチ商法に引っかかる女性の話を交互に進める展開で、なかなか両者が繋がらない。 繋がる前は、誰が誰だろうと推理しながら読むのが前半の面白さ。 繋がった後はあの女は本当に実在するのか?という捜査を見届けるのが中盤の面白さ。 そして最後は、壮絶の過去を知らされ、事件の全貌が明らかになる。 非常にいいのだが、惜しい点が3つある。 まずプロローグは全カットでいい。文絵は最後どうなったかが書いていない、最後の展開が早すぎた。 これらをもっと詳しく書いて2部構成でも良かった感じ。まあ総合的には合格点で、500ページを超えるのに読み疲れは無かった。 |
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サクラっていろいろな意味があるのだなと感じた作品。
もちろん樹木の桜、人数合わせの為に呼ぶ人間のことを指すサクラ、そしてこの小説で新しい意味を知った。 警察組織のサクラだ。これは公安部を指すそうな。 でも今回の主人公が警察内部の広報課に属する事務員の女性で、ちょっとタイトルの意味と合わない気がした。 もっとダークな物語を期待していたのだが。 犯人と言うか、誰がサクラかは途中の会話で大体読めてしまうしね。 なぜこの人まで死んでしまう?という不可解な事件や、あのカルト教団って多分オウムのことでしょうしね。構成が雑な感じを受けた。 良いのは米崎県警という架空の地が、佐方弁護士と同じ世界で起こった出来事であることを想像させ、思わずニヤリとするところと、 ラストの続編を匂わせる終わり方だ。これだけで次第点ですな。構成がイマイチでも読ませてくれるので。 |
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働き蟻の法則を言いたいのだな。
全体の2割が働いて、残り8割は何もしない。だったらその2割を取り除くと何もしないのかと言うと、8割の内の2割がまた働きだすという法則。 この言いたいことと、中の文章があまり合っていない感じがしたが、面白いことに変わりはない。 生活保護の不正受給をテーマにして、市の担当者の不審死にヤクザも絡んでの骨太の物語。 柚月作品としては普通だが、読み疲れがないのがいい。 |
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読んだのは数か月前なので本の感想は他の方に譲るとする。
確か、「児童虐待」「不審死事件」「姉妹の絆」辺りがテーマで、場所は東尋坊も出ていたと記憶する。 内容には賛否両論あるようだが、ダークな物語で自分は好む。柚木作品は今のところハズレ無しで読み易いし、マイブームの作家さんだ。 それよりも、今から読もうとする方にお伝えしなければいけないのは、普通の本屋ではまず置いていないというところが最大の欠点。 初版が2015年8月20日で、全然古くないのになぜ本屋に無いのか。読むためには古本屋でゲットするしかないので、定価より少し割高になってしまう。 自分は昨年の夏頃にたまたま新刊で売られているのを発見し、感激して即買いできたが。 ということで、読みたくても入手困難という点と、タイトルと味の無い表紙絵のみ減点かな?内容は個人的には満点です。 |
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相変わらずの安定した佐方シリーズ第三弾。
しかしながら、前二作が凄すぎたので評価は若干落としてしまった。 第一話がスカトロ気味で、そこまでやるかという佐方の執念が見える作品。 第二話は前作の「本懐を知る」の裏話で、佐方視点になっている。「本懐を知る」で止めておけば良かったか?ちょっと書きすぎた印象を持つ。 第三話は痴漢冤罪を証明すべく佐方が立ち上がる作品。 どの話もA級品だが、そろそろ現代の弁護士としての話に持って行った方がいいと思う。 続きを書くためには、あの素晴らしき「最後の証人」を上回らなければ読者は納得しない。構想は練っているのだろうか。期待して待ちたい。 因みに、角川文庫版で読んだ後に、遂に宝島社版もゲットできた。 やはり表紙が違うだけかもしれない。角川版は1ページ18行で、宝島版は17行で構成されている。なので厚みが違うのかな? 恐らく少々の改訂はされていると思うので、気になる方は読み比べてもいいと思う。 |
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警察小説でもミステリでも青春でもない、「疾風ガール」の流れを組むアクションエンターテインメントな物語。
誉田氏フリークスならば、思わずニヤリとする人物が登場するので、気になる人は「疾風ガール」を読んでみよう。 はっきり言うと、2章くらいまでは面白くない。読む速度も遅かった。 3章目で「QROSの女」視点で書かれてから面白さがぐっとますので、諦めずに読み進めるといいことが起きる。 ラストが少し肩透かしをくらってしまったが、犯人捜しもあるのでミステリ好きにも楽しめると思う。 |
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マスカレードホテルで主役を演じたホテルコルテシア東京の山岸尚美と新田刑事の出会う前のお話。
二人が出会う前に京都で起きた事件でニアミスをしていたことに思わずニンマリとするも、物語自体はかなり軽いので、この本単独では読まないことをお勧めする。 「ホテル」「イヴ」でセットで買って読みましょう。 そうか、だからタイトルも「イブ」なのか。今思った。 恐らく第一弾の「ホテル」が好評だったので、そのオマケ的な作品も出しておこうという出版社側の判断か。 にしてもこの二人、加賀恭一郎と並び推理力と洞察力に長けているとので、ここも読みどころの一つ。 オマケ的作品でも全く手を抜かない東野圭吾様、やっぱり凄い! |
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