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yoshiki56 さんのレビュー一覧

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レビュー数9

全9件 1~9 1/1ページ

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No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

自分に置き換えて考えるとホラーだ

もしも自分宛にこんなのが届いたらどうだろうか、と考えさせられてしまう作品。
例え善良な市民でも力を得ると悪魔になっていく恐ろしさを描く。
毎度の視点はころころ変わっても読み疲れはない。
最後に一応、事件が終焉したことでまともな終わり方になったのが減点(笑)
自由殺人 (角川ホラー文庫)
大石圭自由殺人 についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

まずまずかな

改題、ラスト改変後の「女が蝶に変わるとき」を読了。
主人公は「わたし」女を「あなた」で書かれていて読み手の捉え方でミステリーにも純愛にもファンタジーにもなる本。
元のストーリーとは真逆な終わり方になる。
元を読んでないので分からないが、好きな終わり方で純愛に属するかと。
今回は「標本」がテーマ。
相変わらずモヤッとした終わり方なので、読後のスッキリ感は味わえないが、これはこれでいいと思う。
女が蝶に変わるとき (幻冬舎アウトロー文庫)
No.7:
(6pt)

オカルト色の濃い読み易い警察ミステリー

殺人者が自分の殺した通りに殺されていく謎を追う警察ミステリー。
角川ホラー文庫から出ているが、ホラー色よりオカルト色が濃い。
シリーズ化されていて映像ではドラマ化もされていて、読み進めれば登場人物に感情移入は出来そうなので、
この1冊を読んだだけではこのくらいの評価にとどめておく。
実際にこんなことが起こりえるのか?という疑問はあるものの、
主人公の藤堂比奈子やガンさん、死神女史等のキャラクターには好感度を覚えた。
文庫本では活字が大きいので読み易いし、グロい描写好き、一気読みしたい人には向いてるかも。
今後の展開に期待。
ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 (角川ホラー文庫)
内藤了ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

コレクターは読まずにはいられない

先日、ついに見かけて即買いして読んでしまった。
なかなか面白いユーモア溢れるミステリー。
本格ありドタバタ劇あり、サバイバルあり青春あり、いろいろつめこまれているので楽しく読める。
この路線でもう1冊あるので楽しみ。
最近はまっている島田作品。全て収集するべく古本屋通いは果てしなく続く、、、
嘘でもいいから殺人事件
島田荘司嘘でもいいから殺人事件 についてのレビュー
No.5: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

長すぎですね

一気読みは出来たが、ちと長すぎた。
ラストにはもっと涙が溢れるものと思っていたが、最後が弱く肩透かし。
将棋を指すシーンで専門用語出てくるので、将棋に詳しくないと読むのが辛い。
始めて読み飛ばしてしまった。
賛否両論分かれる普通のミステリ。
あの衝撃の過去の暴露でもっとダークな流れに持って行った方が良かった。
盤上の向日葵
柚月裕子盤上の向日葵 についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

グロ注意!

実際に北九州辺りで起きた事件を題材にしてあるらしい。
誉田氏久しぶりのグロホラーで、こんなにグロいのは今までにない。綾辻氏の「殺人鬼」と同等なくらい。
とにかく虐待と死体遺棄の様子が細かく書かれているので、知らずに読むと本当に吐いてしまいそうになるので注意。
本当ならこの手の物語が好きな小生にとっては高得点を挙げるのだが、終わり方がいただけない。
続きがあるのだろうか。
ケモノの城 (双葉文庫)
誉田哲也ケモノの城 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

意外に面白い?

今までの館シリーズからは趣を変えた館シリーズのジュブナイル版。
心底、綾辻氏を崇拝する館マニア以外にはお勧めできないが、読んでみても、そんなには悪い印象は持たなかった。
横溝正史氏のジュブナイルも並行して読破中の書生にとっては、少年時代に不思議な体験をした感覚で以外に面白く読めたと思う。

でも暗黒館の2,600枚を読んだ後では肩透かしもいいところで、枚数も300枚程度、平仮名多め、軽いトリックに感動は無いが。
一応、中村青司や「迷路館の殺人」も出てくるので、「子供向けで8作目書いてみました」でいいでしょう。サクサク読めるし。
挿絵書いた人、絵がうまかったので良かった。
びっくり館の殺人 (講談社文庫)
綾辻行人びっくり館の殺人 についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

遊び心満載

帯に「この難問をあなたは解けるか」と書いてあったので期待しつつも、これまでの評価は低評価。
読むべきか読まざるべきかと悩みつつも、綾辻作品を完遂したいという思いが勝ち、やはり読んでしまった。
そして低評価の理由も分かってしまった。
本当に遊び心満載で「こんなのありかよ」と思うトリックには意気消沈。
でもサザエさんのパロディには笑えたし、それなりのトリックで面白く読めたのには満足。
一応、連作短編になっているので順番に読み進めると、新しい何かを発見できるかもしれない。

最近、新装改訂版で出たが、なぜ出し直したのか?これには納得できない。
どんどん橋、落ちた (講談社文庫)
綾辻行人どんどん橋、落ちた についてのレビュー
No.1: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

処女作「四〇九号室の患者」が読める

全3作品から構成される、ある精神病棟に入院する患者の日記をメインに語られる短編集。

「悪魔の手 三一三号室の患者」
冒頭から駄作を読まされた気分。構成の大部分を占める日記が小学生の書いた文章で平仮名が多すぎて読みずらい。
初読で全く意味が分からず、続けて二度読みしたが、それでも意味不明だった。
続けざまの二度読みは初めての経験。更に意味が分からなかったのも初めての経験。よって、評価は1点。

「四〇九号室の患者」
綾辻氏の処女作らしい。
患者の日記が大部分を占めるのは一緒だが、こちらは断トツに面白い。
車事故で記憶喪失となった患者のお話で、その後の館シリーズに受け継がれる、今となっては定番の語呂合わせ、あっと驚くトリックに騙された。
巻末で「お恥ずかしい作品である」と氏自ら言っておられるが、そんなことは無い。これぞ綾辻作品の原型と捉えて良いと思う。10点満点。

「フリークス 五六四号室の患者」
これは殺人劇に残酷描写があるものの、基本的には本格推理に属する。
複数の奇形児の内、誰がこのトリックを用い殺せうるかという内容で、その後の「殺人方程式シリーズ」に通じるものがある。
犯人捜しとしては初心者にも易しい入門編で、消去法で犯人を看破できるので、頭の体操にもってこいだ。
それよりも「JM」って一体誰だったのだろう?少しだけ謎めいた部分もある、これも氏の原型の一つと言って良いだろう。評価は7点くらいで。

よって、平均で6点評価。巻末で「また精神病棟シリーズを書きたい」と言っておられるので期待して待ちたい。
フリークス (角川文庫)
綾辻行人フリークス についてのレビュー