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yoshiki56 さんのレビュー一覧

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レビュー数4

全4件 1~4 1/1ページ

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No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

帯の言葉はどこへいった!

作家生活30周年記念の2作目の超大作。
「脳死」と「臓器移植」について思い悩む家族の心境が書かれた重い物語。
文庫本の帯にあった「答えてください、娘を殺したのは私でしょうか」、これが本編にほとんど書かれていないのが大いに不満。以下、ネタバレへ続く。
帯の過大評価に憤慨した作品であった。
プロローグとエピローグだけ読めば話は終了する、本編がその説明になっている読まされる本になってしまった。
評価が分かれる東野作品では個人的には3作目。
この作品も映画化されるようだが、多分ラストを変えるでしょうね。


▼以下、ネタバレ感想
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人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)
東野圭吾人魚の眠る家 についてのレビュー
No.3: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

なんでもかんでも映画化すればいいというものではない

東野圭吾30周年記念作品ということで期待して読んだが、それは悪い方に外れた印象。
ほぼ全ての登場人物の視点で書かれていて、視点が変わる度に読み方を変える必要があるので頭が疲れる。
主人公は恐らくタイトルのラプラスの魔女ということから、宇原円華という少女になろうが、彼女の視点が少ないので主人公のいない小説を読んでいるよう。
ラストは相変わらずの尻つぼみで、あっさりと終了してしまった。
でも初期の名作「変身」を読んだ気分にもさせてくれたのが唯一の救いと言えば救い。

一番理解できないのは、東野作品をなんでもかんでも映画化しちゃえ!という考え方。
こういう本格推理ともファンタジーとも言えない難しい作品は映画には向いていないのではないかと思うが、映画見た人の感想を聞いてみたいところ。
まあ、人気作家の宿命というところでしょうか。
久しぶりの東野作品の駄作を読めたので、ある意味満足。前日談の「魔力の胎動」はどうなっているのか?
ラプラスの魔女 (角川文庫)
東野圭吾ラプラスの魔女 についてのレビュー
No.2: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

賛否両論の作品

貴志作品はその方面の専門知識を持っている人向けの限定の本だと、この天使の囀りを読んで改めてそう思った。
過去の「13番目の人格」や「黒い家」を読んでも思っていたことではあったが。
話の随所随所で専門用語を駆使して謎を究明するところで、どうしても話が途切れてしまうのだ。
素人には到底理解できない難解な言葉が並び読まされている感覚で、とにかく読むのが辛かった。

話の道筋としては悪くない。怖い思いもする。でもそれだけ。
バイオ系の研究に携わる人向けの近未来に起こりうるであろう恐怖に興味があるのならば読んでみても悪くはない。
つまりは単純にミステリー、ホラー系が好きな人が安易に読むべき本ではないということだ。
今後の貴志作品は敬遠したくなる、そういう意味でも怖い本。
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志祐介天使の囀り についてのレビュー
No.1: 4人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

駄作ではないだろうか

楽しみにしていたのだが、これは駄作ではないだろうか。
閉ざされた雪山の邸宅で起こる殺人事件の謎解きと犯人当てという本格推理で設定はすこぶる良い。
しかし、肝心な物語が「槍中」という人間から語られる邸宅の骨董品のうんちくが延々と続くことにより
全く集中できない。非常にうざく、これが一番のマイナスポイント。
邸宅の秘密も解き明かしていない。これもダメ。
登場人物の名前の語呂合わせで、、、嘘でしょ。お遊びとしか思えない。
3人目の殺害動機だけは絶対に許してはいけない。

これならば、邸宅の住人が「悪魔のいけにえ」よろしく狂人の集まりで、むごたらしく殺されてゆくという
ホラーに持っていった方が良かったのではないか。
「殺人鬼」を読んだ後なので、こう思ってしまう。

とにかく、あのうんちくさえ無ければ普通に読めたのだが、残念でしかたがない。
上下巻にしないで500ページくらいで1冊にできた内容である。

霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)
綾辻行人霧越邸殺人事件 についてのレビュー