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yoshiki56 さんのレビュー一覧
yoshiki56さんのページへレビュー数31件
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吉敷ものでは今でも新刊で手に入る数少ない本の一つ。なので評価は一つ加えた。
今作の分数は2/3。この意味は恐らく「殺された3人の内の2人のトリックを見破ろう」という島田氏の意図が見える。 斜め屋敷のトリックが好きな方であれば、あれほど壮大ではないが、十分楽しめる内容となっている。 元女房の通子さんの汚名を晴らすべく吉敷が奮闘する姿が非常に痛々しい。 実際に暴漢に襲われ、ほぼ半身不随の状態でよくぞ頑張ったと褒めてあげたくなる内容だ。 北海道を舞台にしており、季節は真冬なので、今の時期に読むのは持って来いだ。屈斜路湖や摩周湖等、実名表記も良い。 吉敷刑事と言うよりも、名探偵吉敷と呼ぶのが相応しく、結構気に入っているので読み耽りたいが、何度も言うように入手率が。。。 |
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いきなり早苗の結婚式から始まって、一方、香織は道場を引き継ぐまでの紆余曲折を描く物語。
この物語だけ得意のクロスオーバーが起こらないのだが、警察がかかわる事件は起こらないので当然と言えば当然か。 最後には香織も幸せを掴むようで、めでたしめでたし、ですね。 剣道なんか知らなくても楽しく読めるこのシリーズもお勧め。ミステリーに疲れたら、こういう青春物で一服も良い。 |
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誉田哲也フリークス以外は面白くないレビューなので読まなくても良いです。
姫川玲子シリーズでも以前にクロスオーバーはあった。 「インビジブルレイン」でフェイスプロモーションが登場した時がそうだ。これで姫川玲子と柏木夏美が同じ世界にいることが分かった。 そして今回の「インデックス」でもクロスオーバーが更に起こった。 一文だけであったが、魚住久江の名前が出たのだ。これで姫川と魚住も繋がった。 これは次回作の硝子の太陽への大いなる伏線になろう。もう文庫でも発売されたので帯を見れば一目瞭然!ようやく、東と姫川がタッグを組むことになる? ここまでやるとその次はどうなるんでしょう。期待と同時にネタ切れの心配をしてしまう。 誉田さん、まだまだ頼みますよ! さて、このインデックスはインビジブルレイン後から姫川が捜査一課に出戻り、姫川班を再結成するまでの連作短編。 そしてやはり再結成ではあの男が加入した。いいぞいいぞ! |
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誉田作品の警察モノは読む順番が非常に重要。
ジウ、姫川玲子、歌舞伎町、魚住久江シリーズと大きく分けて4つのシリーズがあるが、いきなり途中の作品から読むのではなく、 出来る限り刊行順に読むことも強くお勧めする。でないと、登場人物の相関関係が理解しずらい。というか面白味が半減してしまう。 この歌舞伎町ダムドは歌舞伎町セブンの面々が暗躍するので、セブンを読んでからダムドを読むのが正解。 そしてダムドを読むと、実はジウシリーズの続きものであったことも分かるので、ジウ⇒セブン⇒ダムドで読むのが満点正解。 誉田ワールドという世界に同時期に生きている面々がそれぞれの事件で活躍していることが分かり、そのクロスオーバーが凄い。 まだ未読だが、次回作で姫川玲子とのクロスオーバーもあるはずだ。 しかし、中公文庫から出版されているが、背表紙の色が何とかならないものか。すぐに焼けてしまうので本屋で買う場合には帯がかかってたら要注意! |
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【ネタバレかも!?】
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個人的な解釈だが、これを略して臨床真理!いいタイトルだ。まずはこれに1票入れる。
本の手に入れ易さ、これが最初の難関。厚さは上下巻合わせて400ページ超で、上下巻に分ける意味が無いように感じられるが、とにかく入手が困難。 普通の本屋で見かけることはまず無い。出版社の宝島社でも現在は取り扱っていないので、ネットの古本屋ではすごいプレミア価格がついている。 自分は個人の律儀に反するが、遂に新刊では入手できず、BOOKOFFで見かけて即買いした。その見つけた時の感動に3票入れる。 ここまでの前書きだけでも評価は高いが、ストーリーも宜しい。 主人公の佐久間美帆はある精神病棟の臨床心理士で、その担当患者である藤木司の抱える問題に真摯に対応していく中で、事件に巻き込まれていく。 その藤木司と同じ障害者支援学校に居た水野彩の自殺の真相とは?施設長の安藤の悪だくみとは? そして二人の不審死の真犯人はだれか? 追うもの追われるものの真理が良く書かれていて、緊迫感もあり推理シーンあり、読むスピードも半端ない。このストーリーで8票。 題材が障害者拉致監禁売春レイプなので、女性は嫌悪感を覚えるだろう。 残酷性描写も含まれていて、最後の美帆が真犯人に拉致され、追い込まれたところで時間稼ぎをするシーンは賛否両論だが自分には必要と思えた。 実際のこのミス大賞の応募時にはカットされていたが、単行本化を機にノーカットで挿入したと聞く。 これらの性描写が万人向けではないので、ここだけ減点するが、総合的に最高の本に出合えて満足できた。 今現在では入手は難しいが、見かけたら読んでみることをお勧めする。 |
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最近は綾辻さん絡みの話題があまり出てこなくなった。
単行本では「人間じゃない」が発売されて以降、音沙汰が無い。 館シリーズは奇面館で9作目まで終了後、10作目の執筆が進んでいるのか、状況は見えない。 奇談集の続々の文庫化を待ち望むも、情報は入ってこない。 そして、このAnotherシリーズもスピノオフ的なエピソードSは続きがありそうな感じで物語は終わる。 実際、巻末の解説で続きがあるよと綾辻氏自身が解説をしている。 皆様が読むことで続編の実現性は高まるであろう。 ここまで読むと、綾辻氏の文庫本は完遂してしまうので、氏フリークスが離れていまうのが気掛かり。 いつまでも氏の作品で騙され続けたいので、綾辻さん、今後も宜しくお願いします。 |
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姫川シリーズの6作目。
いきなりこの本を読むのではなく、ストロベリーナイトから発行順に順番に読むのがお勧め。 やはり期待を裏切らない圧倒的な面白さで、この作品も映像化されることを切に願う。 「インビジブルレイン」事件で姫川班が解体されてからの初の長編で、今回はブルーマーダーと呼ばれる殺人者に立ち向かっていく。 姫川主観、菊田主観、犯人主観と主に三名の主観を交互に交え物語は展開していくのだが、序盤の菊田主観で驚愕の事実が語られるので、覚悟をして読んでもらいたい。 この事実からどのように姫川班再結成まで持って行くのか、 ドラマでの名ゼリフ「この山、絶対に取るわよ!」がいつまた聞けるようになるのか、まだまだ楽しみは止まらない。 |
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前作の白銀ジャックよりも数段楽しめる極上のエンターテイメント作品。
スピード感溢れ、読み手を疲れさせない。流石に映画化されたことはあると思った。 事件の内容は重くないのでミステリ好きでなくとも大丈夫なので、万人向け。 物語の中である宝探しをするのだが、それに行き着こうとすると、邪魔が入ったり、既に他人へ渡っていたりするのだが、 ここに海外ドラマの「24」ライクな感じがして、ハラハラドキドキ感も味わえる。 ちょっと褒めすぎかもしれないが、読めば納得するであろう。 |
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化学機器メーカーに勤めるしがない女性従業員が、ある日急に長野の農家へ商品を提案してこいと社長から言われる。
そして単身長野へ乗り込み、農家への営業をする内にある家族の元に居候を始める。 その家族と共に農業の手伝いをしながら、自分の生き甲斐を農業に見つけていくまでの、ほのぼの青春ストーリー。 笑いもあり、恋愛感情あり、家族との触れ合いから優しい気分にもなれる、癒される物語。 ミステリーに読み疲れたら、こういうのを読むと頭をリフレッシュできるのでお勧め。 |
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誉田氏と言えば、姫川シリーズに代表される警察もの、女性心をくすぐる青春ものを書く作者として人気を博しているが、
今回は実は原点回帰して初期のホラー作品に近い仕上がりになっており自身としては大満足である。 ダークヒーロー及びヒロインが登場し、犯人と対峙する場面は懐かしいとも感じる。 グロい部分や性描写があるものの、スリリングな展開に一気読みは必至。 巻末の解説には、今回の登場人物が他の作品にも出る可能性もあるかも、と言っているのでそこも期待して待ちたい。 |
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【ネタバレかも!?】
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なぜこの本だけが映像化できたのかは、読んだことのある人間なら分かるはずだ。
これを言明するとネタバレに書く必要があるので止めておく。 さて、今までもホラー系を書いてきた綾辻氏だが、今一つぱっとした作品が無かったのは事実。 それがこの本では新境地を開いたかのごとく、ホラーに叙述トリックを取り入れた渾身の力作となった。 序盤では彼女が生身の人間であったことに安堵し、終盤では驚愕の叙述トリックに悶絶。 館シリーズで定番の騙された感をホラーでも味わえるとは思っていなかった。 そして、やっぱり登場する「咲谷由伊」等、上下巻で700ページの文量であるが、読み疲れは無いも同様。 減点は中学生が主人公なので、少年少女向きと思えるところのみ。「episode s」を楽しみに待ちたい。 |
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書いた通り、これはガリレオシリーズでありながら推理小説となっている。
第一話の宗教の話を除くと、どれも秀作ぞろいだ。 特に最後の2話では、推理小説さながらの展開で、騙された感を味わえるだろう。 湯川学の話なのに加賀恭一郎と錯覚して読んでいる自分がいた。 テレビドラマのseasonⅡでヒロインとなって登場する岸谷刑事が、この本から出てくるので楽しさも倍増。 因みに、全七話での構成の内、3話は文庫書き下ろしらしい。 ガリレオシリーズでは容疑者Xに続く秀作となっているのでお勧め。 また、この本まで読んでからテレビドラマを見た方がよい。 |
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昨年9月にロードショー公開され、自分は見ることができなかったが、原作を読む限りでは100点満点の面白さであった。
ミステリーというよりもSFファンタジー要素の濃い、人情味溢れる泣ける物語である。 実際に第二話のラストで、電車に揺られながら読み耽っていたところ、不覚にも泣いてしまった。 短編集ではなく連作短編となっていて、「ここで繋がっていたんだ!」と思った時に何回も感動した。 物語は現在と過去を行ったり来たりするところで、80年代懐かしの映画「Back To The Future」を見ている感覚で楽しく読める。 大絶賛したいのだが、惜しむらくは登場人物が多すぎて、読み返すことが多かったこと。 でも東野作品はやっぱり外さないと改めて思った作品。お勧めである。 映画を見て原作を読んだ方、もしくはその逆の方に映画を見ての感想を聞いてみたいと思う。 |
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見出しに書いた通り、唯の黒というよりもどす黒い家の住人が起こす保険金連続殺人のお話。
こちらもレビューを書きたかったので再読みしたのだが、身の毛がよだつ怖い話であった。 過去にも実際に保険金目当ての殺人事件は起こっていたが、それらの舞台裏やメディアにも出なかった真相は実はこんな内容だったのでは! 作者の貴志祐介氏も元は保険関係の仕事に就いていたいたらしく、序盤から詳細に書かれており理解度は抜群。 そして、どす黒い家の住人は人間を金になる木と捉え、正しく物としか考えていない冷酷さもうまく書かれている。 最後の殺人鬼に追われる恐怖も、宛らホラー映画を見ているよう。 約20年前の作品だが今でも色褪せない。 表紙の挿絵から怖そうな雰囲気が漲っており、読者心を擽られる。 若干、専門用語が随所に出てくるところで好みは分かれるかもしれないが、ホラーサスペンス好きには納得の1冊であろう。 |
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誉田哲也氏と言えば姫川玲子シリーズが最も有名だが、今作はシリーズ中で最も問題作となる。
なぜならば姫川玲子が主役ではなく、完全な脇役となって登場することだ。 今回の主役は、あの口の悪いガンテツこと勝俣警部補。 また、元姫川班に属していた葉山の章を挟み、事件が繋がってきた時には大いに興奮できる。 誉田氏は今作で現在のネット社会で起こりうるであろう新たなテロの行為を示唆していると言える。 最も恐ろしいのはこの本を読むことで内容に共感してしまうことだ。 ネットは超便利かつ恐ろしい事を作者は生々しく掲示している。ある意味、残虐な殺人事件よりも怖いと思えた。 因みにこの本まで読めば、テレビドラマの「ストロベリーナイト」で復習ができるでしょう。 |
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東野圭吾のお笑いシリーズの第4弾であり、かつ本人が「もう書きません」と言っているので恐らくこれがラストとなる。
今までははっきり言ってお笑いと謳っておきながら腹を抱えて笑えるシーンはほとんどなかったが、 今作では不覚にもある場面で笑い転げてしまった。なので電車の中等で読む際には注意が必要。 第一話の「伝説の男」の一部で大笑い炸裂。獅子取編集長、素敵である。 第六話の「小説誌」で出版業界の裏話が聞ける。真実がどうかは定かではないが、こんなこと書いてしまって本当によかったのか。必読! 最終話の「職業、小説家」でうかつにも涙を流しそうになってしまった。 そして最後の書き下ろしの小説紹介で「おお」と思わず唸る感動の出来事が起こっていたことを知ることとなる。 今までのお笑いシリーズで一番笑い、感動した作品。ミステリからは外れているので一つ★を落としておいた。 |
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物語随所に囁きが流れ、囁きシリーズ第4弾とも言える作品。
そしてまたまた登場する咲谷由伊という同姓同名の名前。よほど気に入った名前なのか、少々しつこい感じもするが。 白髪痴呆という病に侵された母親の幼少期の最後の記憶の謎をその息子が解き明かしていくというサイコファンタジックホラー。 物語後半で異界という空間が登場し、一気に現実離れしてしまったが、ラストの真実を語る上で絶対に必要だった空間であり、妙に納得してしまった。 この空間の存在を読者が理解できるかできないかで評価が分かれる最大のポイント。 またファンタジー要素も含むことから、これの好き嫌いでも評価にバラツキを生むこととなる。 筆は素晴らしいので特に疲れを感じることなく一気読みできるのは流石の一言。 咲谷由伊シリーズを全部読みたい人や、サイコファンタジー好きにはお勧めできる。 |
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ジウシリーズの続きと言っても良いだろう。新たな歌舞伎町殺し屋集団見参である。
だが、この殺し屋達は唯無差別に殺人を犯すのではない。 歌舞伎町ルールを守る為に、そのルールを犯した人間達を排除するのがその理由という。正にダークヒーローだ。 また、殺人の実行犯とは別に、彼らに殺人を依頼する影の首謀者が存在する。 その首謀者が明らかとなった時には戦慄を覚えた。これは誉田氏の描く警察小説では初のトリックではなかろうか。 素晴らしいラストに感激し驚嘆してしまった。 本当に誉田氏の筆は自在だ。警察、青春、ホラーと彼にしか描けない世界が広がっているように思う。 正に今という時代を疾走する希代のストーリーテラーと言っても過言ではないと思う。 次はどんな世界を生み出してくれるのであろう。 この「歌舞伎町セブン」もこれで終わりではない。ラストには東警部補が意味深な言葉を発して物語は一旦終わるが、 恐らく「歌舞伎町ダムド」へ続くと予想される。 どんな形で完結となるのか待ち遠しいと思わずにはいられない、一気読み必死の筆者渾身の自信作と言えるだろう。 |
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東野圭吾氏の新たなシリーズとなりつつある、マスカレードシリーズの1作目。
2作目の「イヴ」3作目の新作「ナイト」とシリーズ化されたのも頷ける。 新たなヒーローの新田刑事、ヒロインの山岸尚美も誕生し、映像化が待ち遠しい。 いろいろな要素を詰め込んでおり、ミステリーファンならずとも万人にお勧めの傑作だろう。 ホテルで起こるだろうと思われる連続殺人の犯人を追うべく、張り込みを続ける捜査員の姿に警察小説の要素が見える。 様々な理由で訪れる宿泊客に困惑され、悩まされながらも着々と業務を遂行するホテルフロント担当の山岸尚美の姿にホテル物語の要素が。 新田刑事がホテルフロントに化け、容疑者を見分けようとする姿も面白い。 そしてもちろん、ある暗号から犯人捜しをしていくところに推理要素も見れて、一度で三度おいしいということになる。 このくらいの長編だとラストが少々尻つぼみになるところが東野氏の欠点と言えば欠点だったが、事件解決後のそれぞれのその後も含めて終わり方もスッキリ。 減点と言えば殺人動機であったが、まあしょうがないかと思えた。 新作が出たばかりの今だからこそお勧めしたいシリーズ原点。 |
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ドラマでは「ストロベリーナイト」として放映されていたが、これは初めて映画化された姫川シリーズの傑作である。
今までのシリーズでは、姫川班と呼ばれる主任の姫川を筆頭に、部下の菊田らと共に共同で事件解決に奮闘していた。 殺人劇もグロ描写があったりしていたが、今作の「インビジブルレイン」は少々趣きが違う。 まず、姫川玲子が単独で捜査を行っている点。 部下の菊田ら、監察医の國奥、ガンテツこと勝俣、日下班の日下、井岡も登場はするが、いずれもチョイ役のみ。 とにかく、姫川がかっこいい。全く作者の誉田氏は素晴らしいヒロインを作り上げてしまったものだ。 暴力団の牧田という男との濡れ場もあり、女心も見えて可愛らしい一面も見せる。 次に事件は普通の事件で、グロ描写は無い。 その分、事件そのものよりも主人公の姫川にスポットを当てた作品ということになろう。 また、巻末には作者の誉田哲也氏とドラマで姫川役を演じる竹内結子との対談も収録されており、これだけで眉唾もの。 冒頭ではフェイスプロモーションも出てくるので誉田氏フリークスにはたまらない。(あれは恐らく柏木夏美だったのだろう) ファンなら絶対に読むべき1冊で、ドラマを見たことがある人も読むべきマスト本。 |
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