衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

神様のような清廉潔白な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみに包まれ、誰もが涙した。

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

高さ四百五十メートルを誇る超高層タワーが銀座にオープンした。数万人が集まる営業初日、漏電による小火が発生。

「人は誰でも、死にたがっている」「世界は絶望と悲惨に塗れている」でも僕は戦おうと思うんだ。

同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。

死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。

もう、駄目だと思った。

勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。

ゴールデンウィークの行楽地で、手品が趣味のチンピラ・大二郎が、大観覧車をジャックした。

ある町の銀行の支店で起こった、現金紛失事件。

護送車が襲われ、五人の受刑囚が脱走した日、シングルマザーの早苗は記憶喪失の青年・修二と出逢う。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

突如としてネット上に現れた、謎の「誘拐サイト」。

あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。

第42回小説推理新人賞受賞作を含む全5篇の連作短篇集。

家出少年が、濡れ衣を着せられた「犯罪者」が、バツイチの女性弁護士が、街中でタクシーを止める。

巨大台風が九州に迫る頃、カジノ誘致を目論む代議士の要請で、十一階建ての豪華クルーズ船が航路変更の上、強行出航した。

いい気味だ…… 予測不能の展開、予想外の読後感。

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。

嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。

クリスマス・イヴ、女子高生・知子の目の前でサンタクロースが車に轢かれた!瀕死のサンタは、1億円の入った袋を知子に託す。

大阪の港町で居酒屋を経営する藤太の元へ、中学の同級生・秋雄が少女ほづみを連れてきた。

心療内科に通う女子大生、購入した油絵の真贋を疑う経営者、喫茶店の物件探しを依頼された不動産屋の女性、自分の名前を騙った失踪人に戸惑う会社員。

がんで余命半年と宣告されたヤミ金業のマキ子。落ちぶれた取り立て屋の乾。

会いたくはなかった。「あの日」の仲間には。

共謀罪、始動。標的とされた若者達は公安と大企業を相手に闘うことを選ぶ。