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(短編集)

運命のボタン



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【この小説が収録されている参考書籍】
運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)

運命のボタンの評価: 4.07/5点 レビュー 14件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

伝説というのは大方こういうもの

スピルバーグやスティーブン・キング、藤子不二夫らに多大な影響を与えた、巨匠マシスンの短編集。映画「激突!」「アイ・アム・レジェンド」の原作者といえばわかりやすいだろう。SF、ミステリ、ホラーの要素を取り込んだ作風で、そちら方面では伝説のクリエイターと謳われる超大物、ということではあるものの、一読、肩透かしを食った感が強かった。ショートショート的な手法の作品が多いが、その多くはオチを予見しうるものであり、完成度の面でも総じて高いとは思われない。表題作「運命のボタン」はウィリアム・ジェイコブスの某作品あたりを髣髴とさせるストーリー展開だが、完成度の面でも格は落ちる出来だ。もちろん、氏が二十世紀半ばに活躍したクリエイターである、ということを大いに斟酌する必要はあろうが、フレドリック・ブラウンやH.G.ウエルズなど、現代の目で見ても色褪せないSF・怪奇作家は数多いのも事実である。映像映えする作品が多く、雰囲気作りの面ではなかなか興味深い作品が多かったが、純粋に小説としてみた場合、評判ほどの満足度は得がたいというのが感想である。伝説という大看板の裏側は、総じてこういうものなのかもしれない。
運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:運命のボタン (ハヤカワ文庫NV)より
4150412138

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