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薔薇を拒む
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薔薇を拒むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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とても好きな雰囲気です。萩尾望都か大島弓子あたりが漫画化してくれたらぴったりのイメージじゃないかと思うような、いい意味で少女漫画的な作品でした。 この著者さんは歌舞伎シリーズから読み始めたせいかミステリ作家とは思っていなかったので、どの作品も普通の小説として読んでいました。なので謎解きとしてどうかという不満はなかったです。 人里離れた湖畔にたたずむ洋館が舞台。使用人として引き取られた2人の孤児の少年。 主人は仕事でほとんど不在で、謎めいた美しい後妻と、デンマーク人の先妻と主人の間に生まれた娘、そして使用人たちが暮らしている。娘は学校には行ったことがなく家庭教師から教育を受けていて、アルビノの白いグレートデンといつも一緒にいる・・という現実離れした世界です。 両親が亡くなってから親戚をたらいまわしにされ、その後は施設で育ってきた主人公の少年は、傷つけようとする人間が誰もいず、滋味深い食事を食べ、個室を与えられ、自由時間もふんだんにある生活に初めて得た安らぎを感じます。都会に、現実世界に戻るのが怖い・・と。彼の壊れやすい心が深々と伝わってきます。 それなのに事件は起きてしまい、そしてまた・・という展開です。ネタばれしてはいけませんのであまり書けませんが。 よく推敲された美しい文章で、無駄な言葉がひとつもありません。読んでいてうっとりしました。 屈折したほの暗い話ではあるので好みは分かれると思います。とても美しいお話でした。 | ||||
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「私の命はあなたの命より軽い」「砂漠の悪魔」の結末がすごく好みだったので、近藤史恵さんの本を読み漁っています。こちらの本も最後がやはり好みでした。ハッピーエンドが好きではなく、大どんでん返しも必要ない私にとっては、このちょっとした驚きと、じわじわくる余韻のようなものがすごくちょうどいいです。 | ||||
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ミステリーと呼ぶには推理する為に与えられる情報が不足しているように感じます。 ミステリーではなくて物語として読む方がしっくり来る作品なのではないのでしょうか。 ただし読後感は決して良いものではないので、ハッピーエンドが読みたいという人は避けるのをオススメします。 | ||||
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ミステリーと呼ぶには推理する為に与えられる情報が不足しているように感じます。 ミステリーではなくて物語として読む方がしっくり来る作品なのではないのでしょうか。 ただし読後感は決して良いものではないので、ハッピーエンドが読みたいという人は避けるのをオススメします。 | ||||
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作者の「サクリファイス」「エデン」が面白かったので、 毛色の違い(耽美っぽい……?)におっかなびっくりしつつ、読んでみました。 翳のある雰囲気。鄙びた田園に建つ館。閉じられた人々。 孤児であることのみならぬ、主人公の背負ったものの重さ。 背負わされるものの重さ。 辿り着く結末は、やりきれなさを多分にはらみながらも、心にすとんと降りてくる。 それはきっと、この物語が迎えるべき結末を、きちんと迎えたから。 題材に差はあっても、ベクトルは同じとでも言うか。 ともあれ面白かったです。個人的には気に入りました。 ただし(冒頭で示唆されていますが)後味は決して爽やかなものではないし、 全体に雰囲気が重いので、読む時は注意が必要かもしれません。 序盤で心構えは出来るかと思いますが。 | ||||
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