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薔薇を拒む
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薔薇を拒むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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施設で暮らす主人公が資産家の屋敷に引き取られるところから物語は始まります。なぜ、自分は引き取られるのだろうとか、陸の孤島と評されるいかにもな洋館に秘められているであろう住人の関係など、冒頭からミステリーとしてグイグイと引き込んでくれます。 屋敷には謎めいた美少女『小夜』がいて、主人公はすぐに彼女に惹かれ、そして事件へと至ります。進行するに従って主人公の秘密や、住民たちの秘密が解けていくのはこの手のミステリではお約束ですね。そうした部分は強烈に惹かれることはありませんが、とくに違和感なく読み進められました。 で、まぁ、面白いんですが、本書は謎解きを楽しむものではありません。少なくとも自分はそう感じました。というのも主人公は特に何もせずに、小夜や共にやってきた少年の様子を気にするだけだし、警察も特に何もしないし、しかも犯人は……だし、ということで「え、こんなにあっさり終わっちゃうの?」というくらいに淡々と物語は収束していきます。本格ミステリではありませんし、こんなもんなのかもしれませんね。 そして結末に関してですが、少々がっかりしてしまいました。満足感が得られないのです。納得できない終わり方、といってもいいでしょうね。確かに主人公は幸せなのかもしれないけど……なんだかもやもやとした締め方です。近藤さんらしい、といえばそうなのかもですが……。 舞台設定や人物に目新しいところはありませんが、だからこそ、そういう条件での『近藤史恵』を楽しみたい、そんな既存のファン向けの本かと思われます。 | ||||
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施設で暮らす主人公が資産家の屋敷に引き取られるところから物語は始まります。なぜ、自分は引き取られるのだろうとか、陸の孤島と評されるいかにもな洋館に秘められているであろう住人の関係など、冒頭からミステリーとしてグイグイと引き込んでくれます。 屋敷には謎めいた美少女『小夜』がいて、主人公はすぐに彼女に惹かれ、そして事件へと至ります。進行するに従って主人公の秘密や、住民たちの秘密が解けていくのはこの手のミステリではお約束ですね。そうした部分は強烈に惹かれることはありませんが、とくに違和感なく読み進められました。 で、まぁ、面白いんですが、本書は謎解きを楽しむものではありません。少なくとも自分はそう感じました。というのも主人公は特に何もせずに、小夜や共にやってきた少年の様子を気にするだけだし、警察も特に何もしないし、しかも犯人は……だし、ということで「え、こんなにあっさり終わっちゃうの?」というくらいに淡々と物語は収束していきます。本格ミステリではありませんし、こんなもんなのかもしれませんね。 そして結末に関してですが、少々がっかりしてしまいました。満足感が得られないのです。納得できない終わり方、といってもいいでしょうね。確かに主人公は幸せなのかもしれないけど……なんだかもやもやとした締め方です。近藤さんらしい、といえばそうなのかもですが……。 舞台設定や人物に目新しいところはありませんが、だからこそ、そういう条件での『近藤史恵』を楽しみたい、そんな既存のファン向けの本かと思われます。 | ||||
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