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さよならドビュッシー
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さよならドビュッシーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 21~40 2/6ページ
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推理小説を何作も見てきましたが、そのどれもを覆す面白さがありました。 描写はどれも綺麗で嫌味なく描かれており サスペンス要素の練り込まれ方が絶妙でした。 世に言う名作とは、こういうものを言うのだなと 思います。 | ||||
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私は偶然、『護られなかった者たちへ』から中山さんの本を読み始めました。 其の余りの素晴らしさに、驚愕し、この「ドビュッシー」に始まる「音楽家シリーズ」の第一作を読み始めました。 確かに、構成の点に於いて『護られなかった・・』と比べると「若書き」の印象は拭えませんし、半分位読んだ時点で犯人が分ってしまう点、構成にやや弱い感じが致しました。 其れでも犯人がどのように追い詰められてゆくのか、に就いては真に「最後迄読まないと」分りません。其処迄読者の興味を引っ張ってゆけるのですから、中山さんは只者ではありません。 一人称形式の小説ですが、其処に既に「伏線」が仕掛けられていたとは! それ以上に感動したのは、小説の場面で使われるクラシックの楽曲に就いての深い知識、それに演奏描写の素晴らしい事!並の「音楽評論家」等、足下にも及びません。 どんな演奏をしているのか、読んでいて音と演奏家の息づかい迄聴こえてくるのです! 一例を挙げれば、数ページを費やして、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番の演奏を描写する筆の素晴らしさ! CDのリーフレットに、おざなりな「楽曲解説」を書いている「音楽評論家」達、少しは見習って欲しいと思います。 ミステリーではあるけれど、此の作品はジャンルを超えた「音楽愛」に満ちています! 「嗚呼、音楽って良いなぁ」心から、そう思わせてくれる大傑作です。 次は私の最も愛する「ラフマニノフ」を読みます。 | ||||
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とにかく、ピアノ(楽曲)に関する表現が秀逸で、どうしても、どうしてもドビュッシーが聴きたい!と妻夫木さん同様CD買っちゃいましたね。Amazonで。 もう5年位前の話です。 この作品を機に、中山さんの作品を読みあさりましたが、やっぱりさよならドビュッシーの衝撃を超えるものは出会えなかった。1番好きな作品です。 火事で祖父やいとこを亡くし大火傷を負ったけれど、生き残った遥。最新の医療で火傷が少しずつ治ってくると、今度は不審な事件が起き出して…ピアニストで遥のピアノ指導役の岬洋介が探偵役となるシリーズ物の第1弾です。 ピアニストを目指す高校生の遥だが、最初はそこまでピアノへの情熱を感じられなかったのに、どんどんピアニストへの思いが凄くて…当初は一緒にピアニストを目指していたいとこの死で、自分の生きる道を導き出したと思っていたのですが、そういう理由だったんですね~(トリックのみそ) ラストも衝撃だったけれど、途中のドビュッシーや名作「月の光」の説明/表現も心鷲掴みなのに、作者は実はクラッシックに詳しくないという後日のインタビューにも衝撃でした。 表現者は、手法(ピアノだったり、小説だったり)が違っても読者及び聞き手を唸らせるものなんだと改めて尊敬。 この作品を読んだ後、テレビサスペンスで映像化されていましたが、このトリックをどう再現するのか、期待よりも不安が大きかったので見なかった事も懐かしい思い出です。 そういえば岬役は東出昌大だし苦笑 もちろん当時はあの事件はなかったけれど。 | ||||
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音楽に対する知識が皆無なので、正直、途中で読んでいるのがつらくなる場面もあった。ピアノに対する主人公の思いが、これでもかというくらい描かれているのに、死んだ家族や従妹に対する描写の少なさに違和感さえあった(従妹なんて家族を失ってから、間もなく自身も死んでしまうひどい最期を迎えているのに)。主人公のピアノに対する情熱は(最初はほとんど惰性でやっている感じさえあったのに)本当にすごい。絶望の淵からピアノの技術を上げていく姿は、ほぼアメコミのヒーローのような超人的描かれ方さえしている。途中ミステリーであることを忘れてしまいそうにもなった。 でも最後の犯人披露では、「えっ、えっ、なに?」、「そうくるの?」、「すごいミステリー!」という感想で震えさえ来た。きっと続編も読んでしまうんだろうな。 | ||||
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基本的に小説は短編以外は1冊1週間程かけてのんびり読むのですが1日で読み上げてしまった… 読み易さ、ストーリー、構成、登場人物の魅力どれも良かった。 最近のミステリ小説は無駄に読み手を翻弄させようとして下手な作家だとストレスにしかならない構成が多い気がしますが、終始没頭して時間を忘れて読んでしまう魅了ある作品でした。 ピアニストが題材なのでクラシック音楽が好きな方だと尚更楽しめるでしょう。 自分は特にクラシックには興味なかったですが作中の曲を聴きながら読むと何も知らない自分でもその世界観に入る事ができました。 誰もが何処かで一度は耳にした事があるような名曲ばかりですし作品の表現力と相まって数倍は作品を楽しめると思います。 | ||||
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時に激しく、また時に息をひそめて聴き入るようなピアノの旋律の中で次々と起こる出来事。最初から最後まで息が抜けない展開に引き込まれてしまいました。 | ||||
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中山七里の「音楽もの」長編ミステリである。「ヒポクラテスの~」シリーズ2冊に続いて、中山作品は3作目の読了。発表時期はもちろんこちらが早くて2010年の作品。「第8回このミステリーがすごい!大賞作品である。 何かのお勧めリストに載っていたのがきっかけで入手したのだが、1年余り積読になっていたもの。この度ようやく読了。冒頭からいきなりピアノのレッスンシーンである。「あたし」と従姉妹のルシア。おっとキラキラネームと思ったらインドネシア生まれの日本人という設定。そして微妙に怪しい面々が集う資産家一家が描かれ、そしてとある事件が勃発する~という導入部。このあとはしばらくとても痛々しい描写が続くのだが、「あたし」はそれを乗り越えようと文字通り血のにじむような努力を・・・という話。 解説でも触れているが、本作はミステリでもあり、音楽小説でもあり、そしてスポ根ものでもあるのだ。これを読書として楽しめるかどうかは読者によるかもしれない、と思う。申し訳ないが、音楽的なびっちり書き込まれた用語の数々は半分斜め読みするしかなかった。学生時代は私もっぱら美術選択でしたし。 さて、ラストに待ち構える衝撃!の部分は、ページが1/3も進まないうちに気づいてしまったのがちょっと残念。いや、、、だって、、、伏線があからさますぎ。当事者と読者にしかわからない事実なんで、作中の人物がそうなっちゃうのは仕方ないので不自然ではないのですが。普通に読んでいて、あれ?そういえばあのずいぶん凝った○○はこのお話にどういう意味があるわけ?と思った瞬間に気づくタイプ。まぁデビュー作品なのでそのへんは仕方ないのかも? とはいえ、ミステリとして面白い作品であることも、それはそれで間違いではないでしょう。 | ||||
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ラストの意外性にやられた感満載だが、その事実に岬が気づいていたことの伏線にも全く気づきませんでした。このシリーズもお気に入りになりました。 | ||||
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伏線の回収が分かりやすく見事 岬洋介の使い方も効果的、芸術の叙情とクールな推理がうまく融合している中山ワールドは心地良く一気読みしてさそまいます | ||||
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今頃になって読んだが、デビュー作からこの筆力とは恐れ入る。あの玄太郎爺さんの孫が主人公なんだねえ。玄太郎爺さんはすぐ死んでしまうのは残念だった。プロのピアニストを目指す遙は、火事に合って全身大やけどを負ってしまい、そこから岬洋介の指導のもと復活を遂げていくが、不審な事故やさらには母親が…。 ピアノ演奏の描写が凄いな。優れた作家というのは大したものだ。描写にくどいと感じるところもあるけど、気のせいかなあ。今回のどんでん返しは悲しい。 | ||||
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最後のまさかの大どんでん返し。犯人は想像つきながらも、そうきたか!面白かった。 | ||||
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読んだ後に鳥肌が立ちました・・・。 今年1番の当たりかも・・・。 とにかく凄い・・・。ミステリーとしても読ませるけど、音楽物としてもこの作品は唸らせます。巻末の解説で大森望という翻訳家・評論家の方が述べていらっしゃいますが、まさに、「音楽+スポ根+ミステリのハイブリッド作品」という表現がぴったりかと・・・。 ミステリーと云う部分では、最後に「あ!」とものの見事に一本取られ、音楽の部分は、本当にピアノの音が聞こえてきそうな豊かな、且つ流れるような描写。スポ根の部分は、あまりの激しさに、自身の体たらくが悲しくなる・・・。 本作を読んでいる時の至福感たるもの、筆舌に尽くしがたく、あっという間に最終ページに到達してしまいました。 作者の中山七里氏は本書を読んだ限り、女性?と思っていましたが、なんと意外な事に立派な男性でした。(笑)うーん、やっぱり、人は見かけ、あ、作風ですね、に寄らないですね・・・。 香月遥は一応ピアニストを目指す女子中学生。進学する高校の音楽科の特待生となることが決まっている。家は古くからの地主で地元では裕福な名家。そんな何不自由のない生活に突如襲った火事。家長であった祖父と親友同然だった従妹を亡くし、自身も瀕死の重傷を負う。全身皮膚を移植され、動かない不自由な体、指。絶望の中、祖父が亡くなったことによる相続争いにも巻き込まれ、命を狙われる羽目に・・・。疑心暗鬼になる関係者、バラバラになって行く家族。そして今度は母親が誰かに階段から突き落とされ・・・。 そんな時に、ふと現れた、音大の講師をやっているという天才ピアニストの岬洋介。彼に師事し、自分にはピアノしかないと必死で喰いついて行く遥。遂にはコンクールに出場する事になり、何度も諦めかけるものの、「逃げる事を覚えるな!」「闘いを止めたいと思う自分に負けるな!」「倒れる時は前のめりで!」と凄まじいばかりの闘争心で自身のピアニストになりたいという気持ちに立ち向かって行く。そしてその先に見えたものは・・・。 久しぶりに、真の徹夜本でした。作中に出てくる音楽が判ると、面白さは百倍位アップしますので、音楽を聞きながら是非楽しんで頂ければと思います。 月の光/ラ・カンパネラ/ 超絶技巧練習曲 マゼッパ(リスト) Op10-1/Op10-2/Op10-4/Op10-5/Op10-12/ (ショパン) ピアノ協奏曲第5番「皇帝」( ベートーヴェン) アラベスク(ドビュッシー) 英雄ポロネーズ(ショパン) 練習曲(ツェルニー) アラベスク(ブルグミューラー) 熊蜂の飛行(リムスキー・コルサコフ) | ||||
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ああ!正直言って本当は真実を知らない方が良かったなと思える一種の巧緻な叙述トリックですが、暫し私は茫然自失となり完璧に騙された快感に酔い痴れましたね。この重要な手掛かりは確か昔クリスティー女史の後期長編で読みました。素晴らしい臨場感溢れるピアノコンクールのライヴの興奮が胸に迫り大いなる奇跡を成し遂げたヒロインの必死の執念と努力を私は讃えたいですね。音楽と推理の天は二物を与えた岬洋介の公平な優しさを尊敬しますね。 | ||||
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面白い。ピアノの弾き方の説明が、プロ的。 ピアノのことはよくわからないが、なるほどという説得性がある。 全身火傷した 香月遥。ピアニストを目指す16歳。 岬洋介という天才ピアニスト。 検事の息子で、司法試験に受かるが、ピアニストになる。 そして、おじいさんといとこが焼け死した。 遥自身も、全身やけどするが、復活していく。 形成外科医の新条先生が、皮膚移植をして、 奇跡的に助けるが、精神的には 岬洋介が支える。 父親の平凡に徹した銀行員、おじさんのグータラ性。 おじいさんは、12億の財産があったのだ。 音楽の特待生であるがゆえに、 回復したら、ピアノコンクールにでる。 学校でのいじめ、校長のたくらみ、そして、マスコミの執拗なインタビュー。 榊間刑事の したたかな追求。 そして、母親の死から なぜその事件が起こったかが 解明されていく。 | ||||
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最後のどんでん返しが予想もつかなく面白かった。すぐに読み切りました。 | ||||
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人によって評価が分かれるようだ。 勿論、万人に受けることが全てではないと思うので、 どうしても納得がいかないという人もいるかもしれないが、 それならば、もう一度読み返してみればいいと思う。 やはりココはまずいという箇所も有るだろう、全然ないとは思わない。 いかにして読み手を騙すか、読み手はいかにして素早く 謎を突き止めるかの闘いでもある、ミステリ小説であれば。 著者は、読み手が関心が続かずスルーされるように仕向けた伏線をひいている。 そう、うまく興味をすり替える事に成功しているためだ。 クラシック音楽に興味が無い人が読んでも面白くないという評は、あたっていない。 ここまで演奏を言語化出来るのは、著者の技術と言っていい。 鉄オタでなくても西村京太郎サスペンスが楽しめるように、 現場レポートのような文章ではない小説としてのクオリティを十分に感じる。 勿論、題材となっている曲を知っていると面白さは倍増だろう。 最後にコロッと騙されても爽快だったのは、押し付けではない著者のメッセージを 含んだ熱いドラマに乗せられたからだろう。 以外に若い人よりも、ミドル・シニア向けではないか・・・?! | ||||
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ストーリーもネタも知った上で原作を読みました。 最後の謎解きのポイントを読み返してみるとちゃんと伏線が張られてました。 ピアノの弾き方とか、クラッシック音楽の聴き方感じ方みたいなところは素人の私にはよくわかりませんでしたが、コンクールでの演奏の迫力は目に見えるようで迫力があります。有名な音楽家のエピソードなんかも面白かったです。昔の少女漫画みたいな感じもしましたが。 全身火傷とか、横溝正史っぽいグロテスクさがあって、そこがちょっと苦手です。本格ミステリファンにはちょっと物足りないかもしれません。知ってる人には序盤でネタがわかりますよね。相棒にもちょっと似た話があったような気がします。 なぜドビュッシーにさよならなのか、誤解してました。ドビュッシーの曲が大好きってことだったんですね。しばらくドビュッシーの曲が弾けなくなるけど、また必ず弾くからね。それまでさよなら。という意味。なんとなく、もうドビュッシーを弾かなくていいんだ。さよならドビュッシー。的な意味に勘違いしてました。 | ||||
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私自身もピアノ習っていたことがあるけれど、コンクールでこんなすらすらうまくいくのだろうか? という疑問は隠しきれない面はある。 人物の役割分担がそれなりに良いし、読みごたえはあった。 そして最後の読み終えた瞬間にタイトルの意味がわかるしかけも面白い。 でも、フィクションとはいえうまくいきすぎの気もする。 | ||||
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びっくり! 序盤から引き込まれて、あ!という間に読みました!途中途中に涙しながら、音楽に鳥肌たてながら読み終わる直前で、ラストに驚愕!最高に素敵な作品を見つけて興奮しています。早速友達らにお奨めしまくります! いまからこの作家さんの本を一気買いします(笑) | ||||
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90%がピアノでコンクールを目指す少女の話で、ミステリーとは思えない作品です。ただし、序盤から、家族の焼死、皮膚の移植手術、リハビリ、遺産相続、イジメ、未遂事件と殺人事件が数ヶ月の間に起きる。ミステリーの要素を忘れながらの終盤のどんでん返しには驚き。興味深い作品でした。 | ||||
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