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戦争の法
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戦争の法の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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一昨日の夜にちょこっとついでに読む本を探していて本作品を自室の本棚の隅に見つけた。本作品を購入した記憶は全くなかったが、読み始めたら割と面白くて諸々の合間に読み進めて、さっき読み終わった。 本作品をいったいどのくらい寝かせておいたのだろうかと奥付を見ると文庫版は2009年6月1日発行となっている。挟まっていた広告には2009年6月の新刊とあるので買ったのはその頃だろう。13年寝かせておいたわけだ。 購入した直後にも少しぐらい目を通したはずだが、何が気に入らなくて放置しておいたのか?読み進めつつその理由を考えると、おそらくは主人公の心情描写が宝塚の男役とかBL物の男性登場人物っぽい感じが為て嫌だったのだろうなと思い至った。このような感覚は作者が女性であることに関する女性差別的な表明と取られかねないが、10代のころに田中芳樹氏の「銀河英雄伝説」の最初の方を数ページだけ読んで放り出したのも全く同じ理由だ。それがミソジニーに由来する可能性を排除できないが、どちらかというと「こんな繊細でデリケートな僕って・・・」という気配が苦手という事になる。 言い換えると主人公の心情描写が書き割り的で現実感に欠ける。 しかし13年経ってみるとそういう嫌悪感がだいぶ薄れてしまって。薄れる前には鼻についた本作品の衒学的な印象も、作者がいろいろ物知りで勉強していて偉いなあという感想に変わった。我ながら無節操だ。 ところで新潟県が「人民共和国」として独立するという短編を子供のころに読んだ記憶があり、確か豊田有恒氏の作品だったと思い検索してみると「ビバ、日本語」という短編集に「嗚呼、新潟人民共和国」が収録されていた。おそらく購入したときもそういうことを連想したはずだ。本作品と関連はないかなあと思ったが今回通読してみると「兵隊に点呼させて原稿用紙を埋める小話」という記載があった。筒井康隆氏のエッセイや短編で見かけた記憶がある。SF第一世代つながりということはあるのか、と夢想した。 | ||||
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以前の版では一般名詞で記されていたものが固有名詞で記されいる等、元々の稿に近い形なのではないのか、と推測(全くの的外れかもしれません)。 | ||||
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すばやい対応で満足しています | ||||
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内容は大好きなんですが、キンドル誤字脱字が多い…なおしてほしい | ||||
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この作者の作品を読むのは初めて。 いわくつきの経緯があることはネットで知ったけれど、そんなことは 抜きにして、純粋に面白かった! 細部まで入り込むような描き方、それでいて全体を暗示していたりもする。 クセがあるので好き嫌いは分かれそうだけれど、興味がある方は 500円を払う価値はあるだろう。 | ||||
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百年後には正当に評価されているであろう佐藤亜紀が今のところ日本を舞台に書いた唯一の長編小説。自伝的要素も満載で、ファン必携の一冊。 | ||||
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かれこれ20年くらい前かな、読んだのは。 それ以来何度となく手にしている小説で、もうぼろぼろですが大事にしてます。 佐藤亜紀の小説の中でも個人的には抜群に面白く、どんな作家の作品を読んでも満足できなくなるくらいです。 戦争の法、この作品を超える小説に私は出会っていません。 内容は皆さんが前述している通りなので割愛しますが、残酷で賢くて少し馬鹿で、なんとも人生の悲哀と可笑しさが詰まった愛すべき登場人物たち。 センテンスの一つ一つが最終的に繋がっていく無駄のない見事な構成。 考え抜かれ、構築された大作だと思います。もうショックというか、あんぐりというか、この小説を読まないで死ななくてよかったと思います。 | ||||
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珍しく日本が舞台。しかも、たぶん新潟。 突拍子もない設定や戦場を好んで舞台に 選ぶことが多い著者だが、状況に望む登 場人物達の感情の起伏や質感はかなりリ アルな感じがする。なのでまったく退屈 しない。 | ||||
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佐藤亜紀さんの小説としては珍しく日本が舞台です。救いようのない陰惨さと、それと分ちがたく共存する至高の美しさは彼女の小説に共通する魅力ですが、それに加えて本作品には他の作品ではあまり表に出てこない笑いの要素がいっぱい入っています。(まあ、同時に「毒」でもあるんですが)。なかでも「フランス、アルザス、フランス、アルザス」には声を上げて大笑いしました。ドメスティックな地方風俗も楽しいし、終盤でのヨーロッパの場面は本当に美しいです。私は彼女の作品はどれもこれも全部大好きですが、デビュー第2作であるこの作品が実は一番好きだったりします。凄みを増した最近の作品群とはまた違った面白さに溢れています。 | ||||
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復刊ドットコムによって復刊された傑作。確かに佐藤亜紀の本は絶版とかで入手が難しいものが多い。 話はN県( 新潟県?)がなぜか日本から独立し、ソ連兵が駐屯しているという設定で、主人公がゲリラに加わって戦争をするというもの。 荒唐無稽だけど、妙にリアリティがある。戦争の悲惨さや人間の愚かさをユーモアをまじえて描いているのは佐藤亜紀らしい。 | ||||
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今は文庫版が出たので心配はないだろうが、御本人がエッセイで「うっかり本名でデビューしたことを呪った」と書かれていた。最初にこの作品が出版された当時、女流作家の棚に並んだのだそーだ。そして売れなかった(失礼)。それはそうだろう。この本も、私の持っている本当の初版も、装丁がまず「女流」ではない。 「バルタザール」でノックアウトされて、その後ずっと書かれた順に読んできているので、この作品も十分楽しめた。そうか、「ミノタウロス」の後で読まれる方は、ちょっと物足りないかもね。でも読書好きの伍長さんがかっこいいし、読んで損はないと思うけど。 | ||||
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佐藤亜紀の文章は、先を急かせたりしない。ひとつひとつの言葉を楽しみ、行きつ戻りつ読みたくなる。楽しみの詰まった文体。これが本当に読む醍醐味なんだとしみじみ思う。『ミノタウロス』、『バルタザールの遍歴』、『天使』、それぞれが異なる味を堪能できる上質な小説。そしてどの作品の終わりにも、暴力が吹きすぎた虚脱感に、失われた何かへの悲しみが輝いてみえる。この日本には、とてつもない文体を持った作家が、私と同じ時間を生きている。 | ||||
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国内でもし、戦争が起こったら。 思春期の視点からみると、こんなにも日常とシンクするものかと、遠い感覚のようでもあり、妙なリアリティがあるようでもあります。 身の回りにあるものに染まっていく子供の順応性と、周りに適合してよりうまく行きぬけようとする大人の思惑との間のエアポケットに、ロマンティシズムが存在します。 少し右に振れれば恐怖に口も聴けなくなり、少し左に振れれば人の小さな癖に舌打ちするような暢気な気持ちになる。 さまざまな外因でふらふらと行き来する情緒のうちに、「確固たる何か」の幻想が生まれることがあるのではないかと思います。 戦争で親を失くしたり、身近な大人のプリミティブな姿を見て幻滅したり、御飯が食べられなかったり、やっと手に入れた食料の対価を知ったり。 そんなことで傷ついた子供の心を攫うのは、とても簡潔な形の英雄なのではないでしょうか。 そして、その幻想を失ったら? その答え、一つのケースが主人公の前半生なのだと思えたのです。 | ||||
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のっけから間抜けな教師の「フランス、アルザス、フランス、アルザス」で笑わせてもらいました。全編この調子でディテールがいちいち凝っていて且つイヤミがきいていて、そのディテールのまま話が軽快に転がって行くのでとても愉快に読め、あっというまに読了してしまいました。「天使」あたりのやや重い文体とはまた違った味があり、楽しめます。 | ||||
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「戦争の法」という堅苦しい題名がついてはいるので、クラウゼビッツや孫子を思い浮かべる人も多いかと思いますが、そういった兵法戦争理論ではなく(勿論小説だ)、悲惨な戦記ものでもなく、どちらかといえば日本版ルリタリアといったものであります。(その割には姫も王も出てきませんが、代わりにバラントレーの若殿を彷彿とさせる兄弟や存在の不確かな友人等が出てきます。)生真面目な人なら悪ふざけが過ぎると青筋立てて怒りそうですが、佐藤亜紀好きの皮肉屋なら十分楽しめると思います。 | ||||
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