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自白 刑事・土門功太朗
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自白 刑事・土門功太朗の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「風紋」「晩鐘」の圧倒的心理描写に深く感動し、「幸せな朝食」に続き、手を取ってみた。土門という刑事が犯人を見つけ起訴に持ち込むまでの短編が4つ入っている。女性が主人公である事が多いのに、今回は男性の刑事。いかほどだろう。読み終わってみれば、特筆すべきところがなかったというのが正直な感想だった。最初の「アメリカ淵」は、「風紋」の犯罪・犯人像・容疑者の落ちるまでなどとそっくりの設定で、思わず同じ物語を読んでいるのかと錯覚するほど。目新しい展開もなく。そのほかの3編も、犯罪の視点を変えて描いているけれど、あくびが出るのは堪えられない。それに、とってつけたような「その年におきた昭和の出来事」みたいなのが書き加えられているけど、ストーリー自身との関連性や深みといった点から見ると、だからなに?と思ってしまった。Wikipediaでも見て、年表から拾っただけじゃないのか、と。長編で人物像を深く描いた作品をじっくり読みたい人には向かない。 | ||||
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「風紋」「晩鐘」の圧倒的心理描写に深く感動し、「幸せな朝食」に続き、手を取ってみた。土門という刑事が犯人を見つけ起訴に持ち込むまでの短編が4つ入っている。 女性が主人公である事が多いのに、今回は男性の刑事。いかほどだろう。 読み終わってみれば、特筆すべきところがなかったというのが正直な感想だった。最初の「アメリカ淵」は、「風紋」の犯罪・犯人像・容疑者の落ちるまでなどとそっくりの設定で、思わず同じ物語を読んでいるのかと錯覚するほど。目新しい展開もなく。 そのほかの3編も、犯罪の視点を変えて描いているけれど、あくびが出るのは堪えられない。それに、とってつけたような「その年におきた昭和の出来事」みたいなのが書き加えられているけど、ストーリー自身との関連性や深みといった点から見ると、だからなに?と思ってしまった。Wikipediaでも見て、年表から拾っただけじゃないのか、と。 長編で人物像を深く描いた作品をじっくり読みたい人には向かない。 | ||||
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初出が2009年〜2010年にかけての土門刑事を主人公とした短編4編。 ストーリーはそれなりに練られてはいるが、時代背景が昭和後期であり、 その後の乃南アサの作品に比べると、同じ刑事モノでもどこかのんびりとして牧歌的ですらあるため、 「初期の未発表稿なのでは?」と思えてくる。 乃南作品の類稀なる洞察力によるひりひりするような人物描写や、 心を抉るような鋭い心象風景は、ここでは描かれていない。 「昭和をテーマにした小説雑誌の企画モノ?か」と思えてくるほどの埋め草的作品で、 乃南ワールドの中では明らかに異質。 | ||||
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初出が2009年〜2010年にかけての土門刑事を主人公とした短編4編。 ストーリーはそれなりに練られてはいるが、時代背景が昭和後期であり、 その後の乃南アサの作品に比べると、同じ刑事モノでもどこかのんびりとして牧歌的ですらあるため、 「初期の未発表稿なのでは?」と思えてくる。 乃南作品の類稀なる洞察力によるひりひりするような人物描写や、 心を抉るような鋭い心象風景は、ここでは描かれていない。 「昭和をテーマにした小説雑誌の企画モノ?か」と思えてくるほどの埋め草的作品で、 乃南ワールドの中では明らかに異質。 | ||||
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