対岸の彼女
評判
対岸の彼女の評価:
4.24/5点 レビュー 357件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全575件 221〜240 12/29ページ
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対岸の彼女の評価:
4.24/5点 レビュー 357件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
また、登場人物らの姿はリアルで、特に小さな子を持つ小夜子の夫との会話などには、自身に重ね合わせられ、夫側妻側双方の気持ちが手に取るようにわかります。
本書の構成は、そんな小夜子を主人公とした章と小夜子が仕事を始めることとなったベンチャー企業の女社長葵を主人公とした、葵がまだ高校生だったころの章が交互に描かれます。
この構成が非常にうまく、現在の葵がどのような経緯を経て、現在の葵の存在感となったのかがショウを重ねていく内に明らかになっていきます。
葵が小夜子に次のような言葉をかける場面があります。
「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」
「人はみんなわかりあえるとか、人間なんだから同じはずとか、そういうのは嘘っぱちで、みんな違う。みんな違うってことに気づかないと、出会えない。」
「マニュアルがあるとさ、人って考えることを放棄するの。考えないと何も見えない。マニュアルってのは、あれしなさいとか、これが常識だって説明するだけで、違うって感覚的にわかることを邪魔するんだと思うんだ」
葵のこのような発言の裏にある意味は、彼女が経てきた十代の頃の章が進むにつれて明らかになってきます。
この葵の章はドラマティックで、特に高校生の葵とタクシードライバーの父親との会話には鼻がツーンとなります。
文体よし、構成よし、と直木賞も納得の、とても良くできた作品です。