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水の中のふたつの月
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水の中のふたつの月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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乃南アサさんの他の作品を探しに行ったのだが、目当てのものがなくどうしようかと思っていたときに本書を見つけた。 裏面のあらすじを読んで面白そうだったので、読んでみた。 どんなものかと思いながら読んでいたが、なかなかおもしろかったと思う。 なぜ「乾君」の名前が三人にとってのタブーなのか? 少女たちが小学校時代最後の夏休みに交わした「約束」とはどんなものなのか? その「約束」を破れそうになったとき、成長した少女たちが取った行動とは? 物語が進むにつれて謎が深まっていき、さらにランダムに出てくる小学校時代のエピソードがさらに物語の興味をつきなくさせていく。 そしてページを進める手は止まらなくなっていく。 他の方のレビューを見てみると賛否両論みたいだが、どちらにしても一度は読んでみる価値はあると思う。 乃南アサさんの著書を読んだことがある人にはお勧めしたい。 | ||||
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なかなかにひきこまれる魅力的な物語ではあるけれど、ミステリーとしてはイマイチだと思います。 三人の女たちが共有している過去の秘密の内容はだいたい予測がついてしまうし、最後の展開における彼女たちの行動の動機が説得力に欠けていてなんだかすっきりしません。 しかし、少女時代の心理描写は、ある種の、あまり心地よくはないなつかしさをかき立てます。 そういえば、小学校の高学年くらいの頃というのは案外ドロドロしていたんですよね。 三人の女たちはほんとうに魔女なのかもしれません。 | ||||
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OL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらいます。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。突然の電話に不審を抱きつつ、彼女は心の奥底へと封印した、妖しい記憶を呼び覚ましてしまいます。ありふれた生活の裏に見え隠れする、幼馴染3人の共通の秘密に関する物語。三人の共通の秘密がキーワードとなって話は進んでいきます。女独特の嫉妬が見え隠れして、それがかなり怖かったです。 | ||||
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途中までは、「ヴァンサンカンまでに」のような、今時の女性の生き方を描いた作品かと思えば、最後にすさまじいサスペンスに引きずり込まれる作品です。もしあたたの隣にいる人がこんな過去をもった人なら・・・と想像するだけで恐ろしくなります。しかも、当人達に罪の意識がないことが、一般の読者にとっては、最大の恐怖だろうと思いました。さすがはサスペンスのアサとでもいう作品です。しかも恐怖はエンドレスに繰り返される・・・・・ | ||||
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乃南さんの作品は、2つに別れるなと思いました。1つは、直木賞を受賞された「凍える牙」のような、正義感あふれる主人公が大活躍する作品。もう1つは、「グロテスク」や本書のような、道徳的に見たら信じられないような人格の主人公たちが活躍?する作品。本書は、個性的な3人が10数年ぶりに再開して交流する過程が描かれているのですが、「なぜこんな友達に付き合うの?」「断ればいいじゃない?」「なぜこんなに自分を飾るの?」と思いながら読み進みました。不思議とどんどん引き込まれて、2日間で読破しました。多分、小学生の頃の謎と現在の1人の男をめぐるかけひきのおもしろさに引き込まれたのでしょう。読後の実感は、「世の中には、こんな人もいるんだろうなあ。これでも友達なんだろうね。」という思いです。最後の「エピローグ」の章も、今後の展開を想像させておもしろかったです。人間描写が巧みだし、1人称の人物がどんどん変わる手法もおもしろいと思いました。 | ||||
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月本亜理子、松田恵美、京極梨紗の3人は小学生時代、何をするのも一緒で、3人組と言われていた。そんな彼女たちが、10数年ぶりに再会する。そして、小学生時代の共通の秘密が明らかになってくる。共通の秘密とは何なのか? 再会はどういう事を彼女たちにもたらすのか? 個性豊かな秘密の共有者3人が、あらたな秘密を共有せざるを得なくなる様を描いたサイコ・サスペンス。過去の秘密が明らかになる過程と、あらたな秘密が作られる過程の交差する様が、見事に描かれています。 | ||||
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かつて友達同士だった3人の少女は何かの絆で結ばれているかのように再会します。過去と現在が入り混じり、止まった時間が再び動き出します。いつも何か用事を作り、「忙しい」という時ほど嬉しいことはない亜理子。嘘ばかりつくが指摘すると烈火のごとく怒る恵美。むやみに手を洗う癖がある、楚々とした雰囲気の背後にしたたかな顔を持つ梨紗。3人が共有する子供の頃の恐ろしい記憶がその後の人格形成に影響を及ぼしていく、その過程の描き方が絶妙です。3つの点から辺がどんどん伸びていって最後に三角形を形成するような緻密な構成の作品です。 | ||||
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