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水の中のふたつの月
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水の中のふたつの月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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本作に限らず乃南作品全般に言えることだが、途中までは面白いのかな?と読み続けさせる力はあるのに半ば辺りからダレて冗長になってきて最後は「なんだこれ??」の終わり方。殆どがこのパターンなの謎です。もう乃南作品はこれ以上読むのやめようと思う。 | ||||
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最初からドキドキしながら読みました。 物語がどう展開していくのか、楽しみで途中でページを閉じるのが惜しいほどでしたが・・ラストが、どうにも腑に落ちない。 意味がわからない。 | ||||
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主人公の亜理子に小学校の幼なじみから急に連絡が入り、昔仲良しだった三人で 久々に再会する事から物語は始まります。 小学校時代にある秘密を守る約束をした三人。 そんな秘密がありながら大人になった三人のやりとりや考え等、謎な部分が多く 先が気になってしまい、ページをめくる手がとまりませんでした。 物語の途中で現在から急に小学校時代に話が移ってしまう場面がちらほらあるのですが、 その切り替えに頭がついていけなく、少し読みづらいと感じてしまう事がありました。 後半まではあまり大きな展開はない物語ではありますが、ラストにはビックリさせられました。 何事もなかったかのようにまたそれぞれの生活に戻る三人がとても怖くなりました。 本を日頃からあまり読まない私でも、すらすら読めてしまいました。 | ||||
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乃南アサさんの他の作品を探しに行ったのだが、目当てのものがなくどうしようかと思っていたときに本書を見つけた。 裏面のあらすじを読んで面白そうだったので、読んでみた。 どんなものかと思いながら読んでいたが、なかなかおもしろかったと思う。 なぜ「乾君」の名前が三人にとってのタブーなのか? 少女たちが小学校時代最後の夏休みに交わした「約束」とはどんなものなのか? その「約束」を破れそうになったとき、成長した少女たちが取った行動とは? 物語が進むにつれて謎が深まっていき、さらにランダムに出てくる小学校時代のエピソードがさらに物語の興味をつきなくさせていく。 そしてページを進める手は止まらなくなっていく。 他の方のレビューを見てみると賛否両論みたいだが、どちらにしても一度は読んでみる価値はあると思う。 乃南アサさんの著書を読んだことがある人にはお勧めしたい。 | ||||
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40代男性です。 音道貴子シリーズでファンになり、乃南さんの作品を全て読もうとしています。 しかし、この作品は嫌いです。ごめんなさい。 ”乾くんはどうなったんだろう”という謎1点で引っ張っられました。そこは良かったと思います。 しかし、その謎解きが気に入りませんでした。 ”なんだ、それじゃ想像通りじゃん”とがっかりしました。 さらには、最後の最後、次が起きる事を予感させるような終わり方も好きになれません。 そして、何より、女を嫌いになりそうな所がイヤです。 他の作品に期待します。 | ||||
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なかなかにひきこまれる魅力的な物語ではあるけれど、ミステリーとしてはイマイチだと思います。 三人の女たちが共有している過去の秘密の内容はだいたい予測がついてしまうし、最後の展開における彼女たちの行動の動機が説得力に欠けていてなんだかすっきりしません。 しかし、少女時代の心理描写は、ある種の、あまり心地よくはないなつかしさをかき立てます。 そういえば、小学校の高学年くらいの頃というのは案外ドロドロしていたんですよね。 三人の女たちはほんとうに魔女なのかもしれません。 | ||||
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乃南さんの作品だと思って、すごく期待して読み始めると拍子抜けするかもしれません。登場人物はつくづく「特殊」だし、感情移入なんかできないし、しかもあえて読みにくい書き方をしているようです。彼女達の少女時代に戻るたびに、三人のうちの一人は名前を出さずに「少女」を主語にしています。これに意味があるのか最後まで分かりませんでした。この「少女」がころころ変わるので、「今は誰が少女役なんだ?」と、他の二人の名前を探さなくちゃいけません。すごく面倒でした。 「おまじない」と「こっくりさん」に惑わされそうになるけれど、それでも彼女達三人のしたことは恐ろしい犯罪でしかない。それが露見しないまま大人になってしまった三人。そして、二人目の犠牲者が・・・。この話には刑事も探偵も出てこないので、彼女達の正体が暴かれることはない。それがもどかしい。これからも「なにもなかったような顔」をして生きていくのだろうか。小学生の仲良し三人組、どんなことも一緒に経験し、秘密も共有する。それがとんでもない秘密でも。 | ||||
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OL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらいます。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。突然の電話に不審を抱きつつ、彼女は心の奥底へと封印した、妖しい記憶を呼び覚ましてしまいます。ありふれた生活の裏に見え隠れする、幼馴染3人の共通の秘密に関する物語。三人の共通の秘密がキーワードとなって話は進んでいきます。女独特の嫉妬が見え隠れして、それがかなり怖かったです。 | ||||
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3人の現在と、過去の出来事が交互に描かれていて、どちらの出来事も徐々にその真相が分かっていく。3人が持っている秘密の正体が知りたくて、あっという間に読んでしまった。女性というのは、無邪気な少女に見えても意外と怖いものだなと同性ながら思った。10年後再会した彼女たちには、また一つ共通の秘密が増えた。その二つの秘密を死ぬまで引きずって生きていくことを選んだ彼女たちのしたたかさには、圧倒される。ラストの1行が衝撃! | ||||
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途中までは、「ヴァンサンカンまでに」のような、今時の女性の生き方を描いた作品かと思えば、最後にすさまじいサスペンスに引きずり込まれる作品です。もしあたたの隣にいる人がこんな過去をもった人なら・・・と想像するだけで恐ろしくなります。しかも、当人達に罪の意識がないことが、一般の読者にとっては、最大の恐怖だろうと思いました。さすがはサスペンスのアサとでもいう作品です。しかも恐怖はエンドレスに繰り返される・・・・・ | ||||
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小学校の仲良し三人組はある事件をきっかけに文字通りばらばらになってしまう。ところが二十年近くが過ぎ、ひょんなことから三人は再会を果たす。一見普通に見える三人であったが、それぞれどこかが壊れていた。三人には忘れたくても忘れられない暗い過去があったのだ。三人が再会したことで封印された暗い過去の事件が蘇ってゆく・・・。 小学生の女の子同士のちょっとした出来心、さやあて、おまじないやオカルトチックなものへの興味がとんでもないところへ転がってしまう恐ろしさ。内容は物語り巧者の作者であればこそ、でまずまず読ませるが、他の作品ほどひきつけられず、特にはお奨めしない。お暇ならどうぞ、に留まる。 | ||||
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乃南さんの作品は、2つに別れるなと思いました。1つは、直木賞を受賞された「凍える牙」のような、正義感あふれる主人公が大活躍する作品。もう1つは、「グロテスク」や本書のような、道徳的に見たら信じられないような人格の主人公たちが活躍?する作品。本書は、個性的な3人が10数年ぶりに再開して交流する過程が描かれているのですが、「なぜこんな友達に付き合うの?」「断ればいいじゃない?」「なぜこんなに自分を飾るの?」と思いながら読み進みました。不思議とどんどん引き込まれて、2日間で読破しました。多分、小学生の頃の謎と現在の1人の男をめぐるかけひきのおもしろさに引き込まれたのでしょう。読後の実感は、「世の中には、こんな人もいるんだろうなあ。これでも友達なんだろうね。」という思いです。最後の「エピローグ」の章も、今後の展開を想像させておもしろかったです。人間描写が巧みだし、1人称の人物がどんどん変わる手法もおもしろいと思いました。 | ||||
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月本亜理子、松田恵美、京極梨紗の3人は小学生時代、何をするのも一緒で、3人組と言われていた。そんな彼女たちが、10数年ぶりに再会する。そして、小学生時代の共通の秘密が明らかになってくる。共通の秘密とは何なのか? 再会はどういう事を彼女たちにもたらすのか? 個性豊かな秘密の共有者3人が、あらたな秘密を共有せざるを得なくなる様を描いたサイコ・サスペンス。過去の秘密が明らかになる過程と、あらたな秘密が作られる過程の交差する様が、見事に描かれています。 | ||||
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かつて友達同士だった3人の少女は何かの絆で結ばれているかのように再会します。過去と現在が入り混じり、止まった時間が再び動き出します。いつも何か用事を作り、「忙しい」という時ほど嬉しいことはない亜理子。嘘ばかりつくが指摘すると烈火のごとく怒る恵美。むやみに手を洗う癖がある、楚々とした雰囲気の背後にしたたかな顔を持つ梨紗。3人が共有する子供の頃の恐ろしい記憶がその後の人格形成に影響を及ぼしていく、その過程の描き方が絶妙です。3つの点から辺がどんどん伸びていって最後に三角形を形成するような緻密な構成の作品です。 | ||||
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