■スポンサードリンク


水の時計



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
水の時計
水の時計 (角川文庫)

水の時計の評価: 3.92/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
<<12
No.6:
(2pt)

『幸福の王子』に頼りすぎ

 なんやかんやで読むのに時間がかかったが、大して面白くなかった。寓話「幸福の王子」を持ち出した所は、非常に興味をそそられ、また期待も大きくしたのだが、悪い意味で新人らしくあまり上手いとも言えない文章がどうも受け付けられなかった。『あたえるじゆうとあたえないじゆう』などと言って臓器移植へ倫理観的立場からの問題提起をしている。しているのだがその答えは小説の中には無く、自己完結的に、問題は解決したようなしていないようなというようなもどかしい場所に放置されている。『読者に考えさせる余地を残しているのだ』と言えるのかもしれないが、この貧弱な筆致に促されるような想像力などあいにく持ち合わせていない。(以下は少しネタばれになるかも) もう一つ気になるのは、タイトル「水の時計」の扱いのいい加減さだ。大体作中にタイトルをこれ見よがしに出現させる小説にろくなものは無いと思うのだが、この小説も例外ではない。30ページ目ぐらいに『水の時計』がその由来とともに出てくるのだが、『人間のからだの組成の90%は水で、その水が月の引力に引っ張られる事で脳死患者の時が動き出す』というのはあまりに酷すぎるのではないだろうか。何の情緒も無いというか、ロマンチストに対する冒涜というか、反リリカルというか。正に看板に偽り有り。
水の時計Amazon書評・レビュー:水の時計より
4048733826
No.5:
(4pt)

モチーフは「幸福な王子」。テーマは臓器移植

モチーフは「幸福な王子」。テーマは臓器移植。透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。脳死と診断されながら、月明かりの夜だけは特殊な装置を使って話をすることのできる少女・葉月。生きることも死ぬこともできない葉月が望んだのは、自分の臓器を、移植を必要としている人々に分け与えること―。葉月の臓器の運び屋に選ばれたのは、暴走族・ルートゼロの幹部、高村昴。葉月がたったひとつ望んだこと。それは、臓器移植先を昴に選んでもらうこと。臓器移植を望む人、必要とする人はたくさんいるが、その中から昴は何故その人を選んだのか?各ケースごとの人間模様を丁寧に描いている。ラストは、キレイに冒頭とリンクし、ひとつの美しい物語を形成する。あまりにキレイで、あまりに美しくまとまってしまったせいで、なんとなくこぢんまりとしてしまったのが反対に残念な気がしてしまうほど。
水の時計Amazon書評・レビュー:水の時計より
4048733826
No.4:
(3pt)

ちょっと漫画っぽい?

テンポよく最後まで、トントンと読めます。章の最初に、章の伏線的な短い文章があるのも、映像的で演出がいい。お話も、臓器移植という、なかなか重い話題を疲れさせることなく読ませてくれて、面白かった。ペラペラやってたのが、いつしか一気読みになっていたので・・・。でもちょっと、漫画っぽい印象なのが気になった。てわけで、★3ツ。
水の時計Amazon書評・レビュー:水の時計より
4048733826
No.3:
(5pt)

オスカー・ワイルドの幸福の王子が好きな人はぜひ

幸福の王子の役割を果たすのは、交通事故で脳死状態に陥った少女。特殊な装置によってある時間帯だけ彼女の心のうちを言葉にすることにできる。生前ドナーカードを用意していなかったが、彼女は自分の体の一部一部を移植できる人に与えたいと強く願う。その願いを託された少年は希望をかなえてあげるが、、それは生きているのに精神病のレッテルを貼られた自分の兄と脳は死んでいるのに器具によって生きている少女をいったい生きているのか死んでいるのかと同一視する気持ちからだろうか。後半少年と少女の過去のつながりも明らかになりとにかく最後まで一気に読んでしまった。テンポもよく◎
水の時計Amazon書評・レビュー:水の時計より
4048733826
No.2:
(4pt)

みどころのある新人

オスカー・ワイルドの「幸福な王子」を下敷きにしている、というだけで、なかなかみどころのある作家だと思う。臓器移植についての問題提起も含みつつ、ミステリーとしても上出来。主人公が、本当は勉強もできる孤児の暴走族、というのが嘘っぽいし、ところどころ「デビュー作」っぽい青さがあるけど、面白かった。頭が良さそうな作家なので、今後こぢんまりまとまらないで欲しいですね。
水の時計Amazon書評・レビュー:水の時計より
4048733826
No.1:
(4pt)

みどころのある新人

オスカー・ワイルドの「幸福な王子」を下敷きにしている、というだけで、なかなかみどころのある作家だと思う。臓器移植についての問題提起も含みつつ、ミステリーとしても上出来。主人公が、本当は勉強もできる孤児の暴走族、というのが嘘っぽいし、ところどころ「デビュー作」っぽい青さがあるけど、面白かった。頭が良さそうな作家なので、今後こぢんまりまとまらないで欲しいですね。
水の時計Amazon書評・レビュー:水の時計より
4048733826

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!