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(短編集)
午前零時のサンドリヨン
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午前零時のサンドリヨンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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探偵役が美少女マジシャンでマジックの描写などは雰囲気もあって良いと思ったし、主人公の奥手少年ぶりは少々気持ち悪くなるほどだったが青春小説としては悪くなかった。しかしミステリとしては探偵役が「すべて想像だけど」と断るのも当然なほどロジックが弱い。クライマックスは盛り上げようとしているのは分かるが、到底時間的に間に合うとは思えずご都合主義も甚だしい。 | ||||
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主人公の須川くん、頼りなくない?回りの女子に振り回されっぱなし。表紙のイラストのヒロインはかなり可愛いけど、何で誰も振り向いてくれず、ボッチのお昼?青春のほろ苦さとミステリーが見事に融合してるのは素晴らしいけど、須川くんがヘタレ過ぎ。もっとましな男子生徒居なかったのか?! | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 「酉乃初」シリーズの初巻で、4本の短編が収められている。 自身がマジシャンということで、ヒロインも手品師に設定され、作中にはたくさんの奇術が登場する。 全体的なノリとしては、日常の謎系の物語に、奥手の高校生男女による初々しい恋をからめている。 ライトノベル志望から転向したというから、そのあたりの色合いが残っているのか? トリックとしては不満の残るものが多い。 しかし、謎の提示の仕方と解き方はなかなか。 | ||||
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ミステリ初心者にはいいのかもしれないけど、何か物足りない。既視感がある。 | ||||
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鮎川賞作品としてかなり評判の良い本作は、とっても甘いミステリだった。 そう、ミステリの皮を被った青春小説、というのが本作の正体である。 語り手の主人公は男の子であり、彼が好きになった女の子が探偵役という設定。 そして全編に漂う、実に淡くほのかな思いが、何とも甘く切ない青春を思い出させる。 ああ、若いっていいよな、というふうに、おじさんには切実に思わせるのは、その描写もあいまっての効果である。 さて、本作をミステリとしてみた場合にはどうであるうか。 「日常の謎」派の作品ということになるし、謎に関わる悪意の存在もあるから、これはまぎれもなくミステリである。 しかし、どうも弱い。 本書を読んでいると、謎の解明なんてどうでもいいや、って感じになってしまう。 つまり、それだけ青春小説としての部分が面白すぎるということなのだ。 そして、本作はどうしても女の子の方が生き生きと描写されている。 女の子と比べて、男の子は影が薄いというか、個性がない。 何より、登場する人数が少ない。 これはちょっとバランスが悪いし、ミステリ味が弱いことと併せて、そこが少々残念であった。 | ||||
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『第19回鮎川哲也賞』受賞作品で,09年10月の単行本の文庫化.これがデビュー作になります. 学園を舞台にした『日常の謎』系のミステリで,全四編が収められた連作中編集となっています. いわゆるワトソン役の少年が,ホームズ役となる少女への一目惚れから物語は始まりますが, 思春期の葛藤や鬱屈,嫉妬やいじめも絡み,恋の物語でもあるものの,少し重たい雰囲気です. とはいえ,四編という数もあってか,起承転結がハッキリ流れ,畳まれていくのが心地よく, まさに『転』の編となる三編目では,少年と少女の関係,そして結末に大きく意識を引っ張り, その最後の編で,各編だけではなく,全編を貫いた『大きな真実』に,ミステリ的に迫る様子は, それまでの個々の伏線はもちろん,編自身もそれであったかのようで,うまくまとめられています. ただ,語り部も兼ねる少年の一人称視点は,その口調や頼りない雰囲気が却って煩わしさともなり, ほかにも,いい場面での印象的なセリフ回しは,『狙った感』が透けて見えて鼻白んでしまうかも…. | ||||
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マジックが苦手な私にとって、居心地の悪い小説だった タネを明かさない、秘密のまま味わうのがマジックだといわれても、あな釈然としない感じが苦手なんです。 今作は謎を解明しないマジックと謎を解明するミステリーという不思議な違和感で居心地が悪い。 その感じは悪くはないんだが。 人物のキャラクターに対しても?ということが多いのも違和感を感じた原因だと思う。 話の途中でハツは偽善的だと唾まで吐きかけられる。 だけど次の話ではまるでなかったことのように振る舞っている。 そんなことされたら、私は立ち直れない。 ぽちとハツの二人に感じた違和感はそんな人物造形の細かなところにあるんだと思う。 | ||||
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この話の主役はマジックでもあると思います。 このマジックのタネが明かされないまた気になりますね。 気になるけど、その不思議さがまた楽しい。 ほんとに目の前で見てたような感覚がするんです。 マジックとミステリと学園ものって、 珍しい組み合わせだと思うけど、面白かったです。 | ||||
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第19回鮎川哲也賞受賞作品帯には、 女子高生マジシャン酉乃初(とりのはつ)が学園の謎を解く期待の新人がセンシティブな筆致で描く”ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリと書いてあり、その言葉に違わず、高校で起こる”日常の謎”をマジシャンであるヒロインが解決していく様子を、主人公(一目惚れした)の視点で軽快なタッチで語っていくという、とても楽しく読めた作品で、受賞したのもうなずけた。しかし、この作品最終選考に残った四作品のなかで選考委員の意見が割れている作品らしい。選考委員の四人、笠井潔・北村薫・島田荘司・山田正紀(敬称略)のなかで、笠井潔氏が、「小説的な技術性は最も高い」としながらも、「米澤穂信の「古典部」や「小市民」シリーズに含まれる「苦さ」のようなものが、この作品には欠けている。」として、四人中で唯一反対している。読み進めていくと、物語の最中でヒロインが犯人を告発し、手を差し伸べるのだが、それを「偽善」として撥ね退けられてしまう。しかし、その後のヒロイン・主人公ともにそのことが無かったかのように振る舞っており、そこが中途半端だと感じてしまった。ただ個人的な感じ方の違いであり、笠井氏以外の三方はこの作品を推しているため、あまり「苦さ」を含まない日常の謎が好きな方には楽しく読めると思います。 | ||||
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第19回鮎川哲也賞受賞作品 帯には、 女子高生マジシャン酉乃初(とりのはつ)が学園の謎を解く 期待の新人がセンシティブな筆致で描く”ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリ と書いてあり、その言葉に違わず、高校で起こる”日常の謎”を マジシャンであるヒロインが解決していく様子を、主人公(一目惚れした)の視点で 軽快なタッチで語っていくという、とても楽しく読めた作品で、受賞したのもうなずけた。 しかし、この作品最終選考に残った四作品のなかで選考委員の意見が割れている作品らしい。 選考委員の四人、笠井潔・北村薫・島田荘司・山田正紀(敬称略)のなかで、 笠井潔氏が、「小説的な技術性は最も高い」としながらも、「米澤穂信の「古典部」や 「小市民」シリーズに含まれる「苦さ」のようなものが、この作品には欠けている。」 として、四人中で唯一反対している。 読み進めていくと、物語の最中でヒロインが犯人を告発し、手を差し伸べるのだが、 それを「偽善」として撥ね退けられてしまう。しかし、その後のヒロイン・主人公ともに そのことが無かったかのように振る舞っており、そこが中途半端だと感じてしまった。 ただ個人的な感じ方の違いであり、笠井氏以外の三方はこの作品を推しているため、 あまり「苦さ」を含まない日常の謎が好きな方には楽しく読めると思います。 | ||||
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