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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 481~500 25/29ページ
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他のレビューにもあるように、後読感がすっきり爽やかなんてわけではありません。しかしそれも「この本らしさ」だと思いますし、僕はそれで良かったと思います。この本は何人かの視点から構成されています。その視点の人物達に自ら感情移入しきって読む、というよりかは、一連の事件の全体像を、どこか上の方から眺めているような気分でした。星を5つにしなかったのは、話にもう少し転がりがあればな、と思ったからで。それでも十分に楽しめましたし、僕なりに得たものもあります。 | ||||
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告白する人物が変わる度に物語の真相が明らかになっていき、 登場人物の視点が異なると、こうも物事の捉え方が変わるのかと感心しました。 語り口調で文章が書いてあるので読みやすく新鮮。 映画で言うと、バンテージ・ポイントという作品に似ていました。 別の視点から何回も同じシーンを繰り返し、謎が解けるサスペンス。 とにかく先の展開が気になって一気に読んでしまうタイプの小説でした。 ミステリじゃないと言っている人がいますが、 そんな事を言ったら2009年このミスNo1もミステリじゃなくただの逃走劇ですな。 | ||||
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普段は自己啓発本などを中心に読んでいるのですが、 本屋さんに行った時にかなり推しているのをみて衝動買いしてしまいました。 結果、読んでよかったと思います。 映画などでも最近よく観られるようになった、 一つの出来事に対して様々な視点を用いて新しい発見が物語を進めていきます。 ただ重い話なので好みは分かれるかもです。 | ||||
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文学や文化を感じたい人ならNGでしょうが、私のようにスッキリとしたエンターテイメントだけを求めるタイプにウケたと思います。 映画で言うとセブンや24なんかが好きな人にオススメですね。 逆にアルマゲドンみたいにメッセージ性が強いものは反対方向かなと思います。 他のレビューにありましたが、作中の病気やいじめに深く突っこんでも仕方ないように思います。 24でのジャックの違法性を追求する人はいません。 作中で好きなのは1章の「聖職者」と母親目線の「慈愛者」でした。 | ||||
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こんなにストーリーに引き込まれたのは久しぶりです。 章ごとに告白者が異なることによって、読み進めるごとに 事件に新しい見方が加わり、新事実が明らかになることで 読者を飽きさせないという、非常にスリリングなストーリー展開 を楽しめました。 また告白者の心理表現が緻密であり、まるで本当に彼らの秘密の話 を打ち明けられているかのように登場人物にリアリティを持たして いるのは、とても新人作家とは思えない筆力があるからこそだと思います。 被害者の母の復讐についても、やりすぎて読後感が悪いというご意見も あるようですが、私としては中途半端に終わらずにすっきりした という印象ですし、逆にきれいに終わらなかったことで、変に大衆的な 作品に仕上がっていないところも、他の小説にはない魅力を引き出している 一因なのではと思います。 作者の次回作にも期待したいと思っています。 | ||||
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第一章を読むと止まらなくなり、どんどん読み進めました。とても面白かったです。 「こんな筋書きや展開よく思いつくなー」とドキドキしながら読みましたが 心の奥底から嫌になるようなことはまったくありませんでした。 むしろ爽快でした。 第2章からは事件の背景や動機などたくさん描かれていますが どんな理由があっても、やったのはあなたです。 第1章の女教師もふくめて、そこから目をそらしていない作品です。 復讐には終わりがないことがよくわかりました。 でも、登場人物は皆、悩み苦しみ救いを求めながらも 結局憎い相手を中途半端に赦さないで憎みきる。 それだけでも爽快でした。 情とか妥協とか納得とか赦しとか、よくあるかんじで なぁなぁに終わっていくのかと思っていました。 たとえ作者の一方的な見解で作品がつづられようともいいと思います。 それに自分がはまるかはまらないかで、私ははまりました。 小説はそういうもので、みんなそうやって読むものじゃないんでしょうか。 レビューを読んでいて、皆さんそんなに本を大事にまじめに大切に読んでいるのか・・・ とびっくりしました。 本には、必ず作者の「伝えたいもの」がなくてはならないというのなら、 この作品は、私を含めたいろんな意見に 正しいものはないんだということを教えてくれているのではないかと思います。 | ||||
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評価の低いレビューを見ると「リアリティーがない」というのが多いけど、多少大袈裟とはいえ、心理描写は見事にリアルだと思う。 過保護、自分以外を見下す子供、法治(少年法)の限界、犯罪を起こす少年の心理状態、小さな誤解で崩れてしまう人間関係の希薄さなど。この作品は今の世の中で誰もが気付いている問題点をを表しているのだと感じた。新聞記事を読んでいるようであり、サスペンスを読んでいるようであり、面白いと思った。 作中にも実際に発生した事件が取り上げられ、事件に対しての作者の意見が述べられてるように感じた。共感を持つ部分が多く、特に母子殺害事件の件で弁護士を批判してる下りは同意見である。 ただ、人の死や病気を軽々しく扱ってしまう点や結末がいまいち消化不良な感じだったので、☆4つ! | ||||
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「殺人」を美化する少女、私欲の為に人を殺そうとする少年、他人の評価しか信じられない少年、加害者の我が子を被害者と言い張る母親。登場人物達がリアル過ぎます。所詮はフィクションと笑えません。少年犯罪がテーマの作品は加害者が罪を償い、更生への一歩を踏み出す…というお決まりですが、この小説は違います。悪ガキは悪ガキのままです。更生どころか逆に罪を重ねる始末。これもまたリアル過ぎて笑えない。嫌な世の中ですね。そんな悪ガキに我が子を殺された母親。彼女が最後に選んだ復讐はかなり残酷です。教師としても人間としても最低かもしれません。しかし、法では裁かれない者だからこそ、法以上の罰を受けるべきなのかもしれません。そう思えば、あの救いのない後味の悪いラストも納得できます。ドラマや映画のような美化された少年犯罪をお望みの方にはオススメできませんが、現代の「リアル」には限り無く近いです。 | ||||
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このワクワクする感じは、ミステリーというよりはピカレスクだと思う。 自らの生徒に最愛の娘を殺された教師による復讐。 設定だけでもワクワクするのに、一人称による「告白」形式の文体は、裁判傍聴に勝るとも劣らないスリルを与えてくれる。 (これを読んだ人で、もっとこの本のような独特の感覚を楽しみたくて、かつ一度も傍聴をしたことのない人はぜひとも体験して欲しい。どんなスポーツよりも、どんなドラマよりも素敵なストーリーが、そこにはある。心の底から楽しんだ方がいい。どれだけ感情移入したところで、あなたは当事者にはなれない。傍聴は現実だからだ。もしあなたが当事者の誰かに感情を重ね合わせるとしたら、それは嘘だ。当事者への冒涜だ。ならば、公開されていることを逆手にとってエンターテインメントとして心の底から楽しむ方がよほど健全だとは思わないだろうか? ……話がズレた) それにしても、この読後の爽快さはどうしたことだろう。 結局、人は意志の力を失わず、丁寧に目的に邁進することでこそ悲願を成就できると、信じさせてくれたからだろうか。 人は与えられたもののみで勝負することができない生物だが、その使い方は任されている。 この物語のテーマだと思う。 そして、一文一文が問いかけてくる。 「あなたはどう生きますか?」と。 この、試されている感触。 聖書を初めて読んだ時のイメージに重なる。 ともかく、おススメ。 | ||||
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読書を趣味にする家族3人で読み、大絶賛の感想ですので 面白くなかった方はスルーしてください。 コンキチ :読ませると言う意味で稀有な才能をこの作者は 持っているとまず感じました、一度読み始めたら 最後まで読まずにはいられない、驚愕の展開と 斬新な復讐劇です。 ナターシャ:こんな作品読んだことないし、同じ時系列を何度も 登場人物それぞれの目で追いかけますが、まるで 羅生門のごとく別の視点から見れば同じ事件も・・・ タクタク :学校の図書館でも珍しく5人も先客がいたほど人気で 下りだけしかないスペースマウンテンに乗ったごとく 一度読み始めたら止められない文章の力を感じました。 初めての経験です、凄いの一言でした。 コンキチ :私も全く同感で、読書を趣味にしている方なら是非 必読で絶対に降りられないローラーコースターに お乗りください、絶品です! | ||||
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『のぼうの城』を抑えての本屋大賞受賞作品ということで、全国の書店員のみなさんが“なぜ、この本を読んで欲しいのか”が気になって手にしました。 賛否が分かれているようですが、 私は、ひとりでも多くの方に読んでいただきたいという 書店員の方々に賛同です。 犯罪を犯してしまうまでの心の動き 些細なきっかけ 罪の意識の希薄さ 犯罪を犯した者に対する蔑みと嫌悪と優越感 犯罪を犯しても軽度にしか裁かれない司法への不信 自分を正当化する自己中心的な発想… どれもがリアルすぎるくらいリアルでした。 だからこそ嫌な気持ちになる方もいるのかもしれませんが、 小説の中の出来事だと一蹴できない話です。 よくある日常…と言ってしまうのは極端な表現ですが、 ここまで悪化しなくても、 同じような状況が起こる可能性は、 日常に潜んでいるような気がしてなりません…。 罪とは? 人が人を裁くこととは? いろいろ考えさせられる作品です。 重いテーマではありますが、 文章は読みやすく一気に読めるので、 気になる方はぜひ。 | ||||
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第1章のある教師の衝撃の告白から始まり、 第2章から第6章までの、各登場人物の独白形式で物語は進んでいきます。 主要登場人物にストーリーが存在し、章をまたいで読んでいくにつれ、主要登場人物の本性が明らかになっていきます。 さながらパズルを組み立てていくように明らかになる物語の構成は最近の作品群の中では久々に秀逸なものだと感じさせます。 読後の感じ方は人それぞれでしょうか?とにかく衝撃的なラストです。 最初から最後まで陰湿な展開について行けなくなる人もいるのではないでしょうか? 自分は事件の真相が知りたい気持ちの方が勝っていたので、一気に読み込んでしまいましたが、救いようのない結末にただただ愕然です。 サクサク読める文体と衝撃の結末は、賛否両論は間違いなくあると思われますが読んでみる価値はあると思います。 | ||||
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やばい…めちゃくちゃ面白かった…。 読むのが止まらずラストまで一気に読んじゃいました。 家族愛や道徳の理念などなど、テーマとしてもかなり興味深いです。 舞台設定も「中学」を中心としたお話のため、 中二病的描写が多々あるのですが、この年頃の心情を的確に 表現している文章には舌を巻きました。 普段ゲームばかりしている自分が、活字にここまでのめり込んで、 一日読破できるとは思ってもいなかった。 読破に要した時間は3〜5時間弱くらいかな? ラストまで陰惨な状況が続いていきますが、 一人一人の視点から描かれる価値観、心情考察が 事細かに設定されていて、読み手をグイグイと 「告白」の世界に引き込んでいってくれます。 人物設定も各々しっかりとした伏線が張られているため (完全とはいえないですが)、こいつはこんな役割をするのかと… 楽しめる要因の一つでもありました。 お暇なときに一読してみることをおススメします。 | ||||
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以前に読んだ恩田陸のユージニアと同様、各章とも事件関係者の目線でもって話が構成されているが、違うのは「告白」の方がとっても読みやすく面白かったという点か。 Amazonのレビューでは陰湿だとか読後感が不愉快とあったが、陰湿ではあるが不愉快ではなかった。 不愉快というのであれば東野圭吾の白夜行のほうが不愉快だ。 最後の章では「そうきたか!」と思わせてくれた分、愉快ではないがスッキリと読み終えることが出来た。 | ||||
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文章が簡潔で読みやすい。最後の方は、先生どんだけ神通力使えるの?ってツッコミどころ満載だったけど、とても興味深く読めました。 都合よく作られている部分も多いし、みんなどんだけ読心術持ってるの?って感じだったけど各人物の心理はかなり現代を反映しているような気もした。 今の社会ってなんかおかしく感じることってありませんか?一昔前ってこんなに殺人事件のニュース多かったっけ?子供が親を殺すニュースってそんなに聞かなかったような、、、 子供のころ外で遊びまわって当然だったけど、今の子って外で遊んでる?もっと関係ないことを言えば春ってこんなに紫外線強かったっけ、、 一昔前はこんな『違和感』って社会にも、地球にもそんなに感じなかったような気がするんです。そんな『違和感』を十分に表現している作品だと思いました。 本の一文より・・・己より不幸そうな奴を見つけると、やたらと同情したがる「ねえ、どうして人殺しなんてしたいの?何かつらい事でもあったの?よかったら話してよ」それを聞いてどうするというのだ。おまえが気持ちよくなりたいだけだろう。 この歪み・・・自分にはないって言えますか? | ||||
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明らかにこれまでの小説とは一線を画す作品だと思う。 読み終わった後の後味の悪さときたら、全く、ノワールでも、ここまで救いが無いことはない。 登場人物は・・・やはり読んでほしいから書かないでおこうと思う。 とにかくいろんな意味で怖い作品です。作者の次回作も期待 | ||||
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悪いことしたから懲らしめる。 精神的に、肉体的に追いつめる。 当然だと思う。 だから勧善懲悪ストーリーだと思って読み進めた。 ざまみろって。 でも、一つの事実に対して、登場人物の数だけ真実があり どれが正しいことなんだっけ?と分からなくなってきた。 悪いことしたから、悪いことを仕返すでいいんですか? でも、悪いことされた人は、仕返さなかったら心の整理はできますか? 本当は結末を読んですかっとしたが、 現実の世界では仕返したことに対しても 罰があることを考えると、なんだか悔しくて、 もやもやが残った。 | ||||
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当方、伊坂ファンですが、登場人物の性格設定に若干甘い感じはあるものの、 内容的には、読みやすく、テンポもよく、読み終えた後の、「ぎょ悦感」も なかなかです。十分楽しめるものでした。 (「ぎょ悦感」は私の造語です。ぎょっとして数分う〜む・・となる感です。) 大人よりも高校生以上であれば是非読んでおいてほしいですね。 この作家には、才気を感じます。次作にも期待大! | ||||
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本当はかなり拉げていて性格も悪く、人を陥れ仲間を裏切るクセに、その要領の良さでカバーし、なんとなく咎められることからすり抜けてしまう子って、います。 懲らしめてやりたいが、上手く逃げられてしまう。 ヘタをすると、懲らしめようと計画したこちらが最悪の事態に見舞われる…。 読んでいて、この生徒にかなり心が揺さぶられました。悪感情が渦巻きました。 読後感は、良くなかったです。 いえ、スッキリとしたというか、スッキリしてしまった自分の心に、ギョッとしたというほうが近しいかもしれません。 私はこの生徒とこのクラスとこの先生に、自分が出会ったクラスメイトと先生が思い出されてなりませんでした。 4つつけましたが、2つでもあります。5つでもあるかもしれない。 私の心のダークな部分と、まだ癒えてないらしい何かが、★のつけかたを迷わせるのです。 とてつもない本だと思いました。 | ||||
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全く予備知識もなく読んだこともあり、最初のチャプターを 読み終えた段階で短偏小説かと思ってしまった。 終業式が終わり、教師を辞めるというタイトル通りの告白で 中学校で起きた悲しい事故の真相に迫り更には復讐を果たす という展開。 その後、登場人物がそれぞれ立場でそれぞれの思いを語り、 その時の心境やそこに行き着くまでの環境を語るというスタイル。 自分が自身の思いや行為を語る場合、正当化する為の言い訳 が書き連ねられていた。所謂、甘えというものだ。 特に多感な中学生のナイーブな心情の描写などは、その後の人間 形成に大きく影響を与えるものであると思う。 今どきの未成年の犯罪事例をよく調査されて書かれているのだと 思った。 | ||||
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