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告白
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告白の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全562件 341~360 18/29ページ
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2009年の本屋大賞受賞作ですが、映画が好評なようでまた話題になっています。 2年前にこの作品を読んだとき映画に向いているなと思いましたが、やはりという感じです。 現代社会が舞台であり、独特の湿度感、暗さを持つこの作品は邦画の得意分野とマッチしていると思います。 母子家庭で子供を育てた女教師が、娘を殺害した相手を追い詰め、復讐するというあらすじですが、 この作品の評価を一気に押し上げたのが、第一章の女教師の”告白”シーンです。 いきなり淡々と冷静に、論理的に自分の教え子達に向かって、娘の殺害、犯人について告白していく シーンは多くのミステリーを読んできた私も度肝を抜かれました。これは楽しませてもらえそうだと。 その後の章では事件の当事者、関係者の視点で事件について語られていくという構成ですが、 徐々に女教師が犯人を追い詰めている事を背後に感じさせる筆力は新人とは思えない完成度です。 そしてラスト、女教師の復讐は意外な形で成就します。残るのは重く鈍い読後感だけです。 ハッピーエンドにせよ、勧善懲悪にせよ、この作品のようなラストにせよ、ミステリーの王道が 人の心にインパクトを与えることだとすれば、この作品はやはり成功したと言えるのだと思います。 | ||||
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映画の宣伝もあって、気になってた本でした。 読んでいくうちに引き込まれていく自分があるけど、最後まで読んでみると「うまげな話」でまとまった感じでした。 ここが、星一つ減ですね! 物語(?)自体は、とっても面白い構造になってますが『登場人物すべてが【孤独】』すぎます。 読む価値は充分にありますが、後で後味がちょっと悪くしっくり来ない部分もあります。 でも、☆4つ!お薦めです♪ | ||||
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まさに「どっかーん」という内容でした。一人娘を殺された復讐をする女教師。復讐される子どもたち、まわりの人間。一人娘を殺されたことは本当につらいと思うけれど、それでこんな復讐をするだろうという気持ちがどうしてもありました。実際、作中ではさらにひどい復讐をしていきます。それがいっそすがすがしくもありました。ラストは本当に驚きの展開。まさしく「どっかーん」。ただあまりにも読みやすく、すらすら読めたのは、よくもあり、悪くもあり。1時間ほどで読めてしまったので、読み応えという点ではあまりなかったかも。 | ||||
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これはあくまでも小説なので、話の筋がご都合主義的になってもなんら気になりません。 現実離れしている設定を楽しむというのも小説の楽しさの一つです。 そういう意味ではあっさり読めて普通にエンターテイメントとして楽しみました。 現実の犯罪だって私にはリアリティーがありません。現実だって十分薄っぺらい理由の犯罪がたくさん あります。そういう意味では逆説的にこの小説がリアリティーを持つことができると思います。 そもそも殺人なんて救いがないのです。 あと、HIVに対しての取り扱いですがこの病気の取り扱いに対して憤りを感じている方こそが特別視 している方のように感じます。 作者は偏見に満ち溢れた集団の愚かさと怖さを書いてあると思います。B組のクラスの反応を読んで そのように感じました。 このような荒唐無稽な作り話でいちいち影響を受け偏見を持つのである方がいるのであれば、その貧相な 感覚こそが問題の本質です。話の内容ではありません。 少なくとも偽善的でもないし、お涙頂戴でもない。 評価が分かれていますが、この小説を「倫理的にない」と突っぱねてしまうことこそ私は怖いです。 | ||||
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映画化にもなり話題性になっている作品なので購入しました。 一気に読めました。これがデビュー作とは思えないくらい、正直文句なしに面白い作品でした!! 女性教師の復讐劇といってしまえばそれだけかもしれませんが、壮絶な母と子供のお話でもあります。 子供を持つ私としては、子供にとっての母親の重要性、13歳という思春期の難しさ、など いろいろ考えさせられる作品でした。子供たちにも読んでほしい作品です。 ストーリーテラーとしても面白く、先が全然読めない展開の作品です! 値段の価値は十分にありますね。読んだほうがいいと思います!! | ||||
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他にもやらなければいけないことがあったのに 読むのを止められず、半日で一気に読んでしまった。 こんな小説は久しぶりだった。 よくドラマでもう少しで復讐を遂げそうな犯人に 刑事達が「そんなことしても○○ちゃんは喜ばない」などと語りかけ、 犯人が泣き崩れ、からんと武器が落ちて逮捕。 こんなお決まりの場面があるが、そんな展開に飽きていた私には満足なラストだった。 なにか世間で事件が起こると、 その家庭の事情やどんな事件だったのか 好奇心で知りたくなってしまうが、 その種の好奇心のみでページをめくっていれば 一気に読み終わってしまう。 | ||||
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分かりやすく言えば、1人の母が「毒をもって毒を制す」で悪に立ち向かうストーリー。 ただ、この小説で母が使った毒は半端な毒ではなく、まさに我が身も滅ぼす猛毒であった。 世の中の偽善者にはまず真似出来ない、とてつもない覚悟と代償無しには為し遂げられない復讐劇だ。 世の中には法で裁けない悪が存在し、それを裁くには自らも法を犯し、人としての道徳を捨てなくてはならない。 それをこの小説は明確に書いている。 同時に、この事を書き切る為に、作者も偽善心を捨て去ったのだろう。 今までの小説家はこの「偽善心」が邪魔し、同様なテーマを扱った小説も陳腐な内容に終わっていた。 この小説では実に論理的にこの「偽善心」を完全否定し、それがこの小説のカタルシスに繋がっている。 作者同様に読者も「偽善心」を捨て去って倫理的に読み解くことが出来れば、 ドロドロと真っ黒な内容にも関わらず読み終わった後には爽快感さえ味わえる。 また、各キャラクターはデフォルメを効かせながらも、リアルな造形を保っている。 それぞれのキャラクターに現実の子供の抱える「悪の種」が植えつけてある。 物語の中でそれぞれの持つ種が芽を出し、子供達を狂わせ苦しませている。 これは物語の重要な要素となるので、この「悪の種」を現実の事件や子供の言動と照らし合わせて読めば、 よりこの小説を楽しむことが出来ると思う。 同じようなテーマの小説は数あれど、ここまで雑音に惑わされずテーマを書き切った物語は初めて読んだ。 もしかしたら、この小説が今度の小説界になんらかの変化をもたらす可能性すらもある。 問題作ではあるが「バトルロワイヤル」などの様なやんちゃな問題児でなく、 授業内容を批判し先生を困惑させる優等生のような作品だ。 多少、人は選べど文句なしの傑作である。 | ||||
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まず私とこの本の出会いについて。表紙からしてインパクトがありました。発売日当時はやくもこの湊かなえの本を手にとった。しかも新人作家だという。 面白そうで迷わず購入した。家にかえってさっそく読みましたがハマりました。ページがすすむ、気がつけば全部読みおわった。本当に引き込まれました。 これは実写化されるだろうと思ったら案の定映画化されました。 湊かなえがもと高校教師なだけにリアルに子供たちの闇を描いている。 さすがだと思いました。 女性が書いた作品だなんて思えないくらいインパクトのある作品だと思います。 | ||||
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読後感がいいとは言えませんが、世の中ってそんな不条理なもの。 すっきり解決できる問題ばかりではない…というか、解決できないことのほうが多いのでは。 そんな人間の負の感情を、リアルに表現しているところが素晴らしいと思います。 復讐に命をかける人ばかりではないにしても、子どもを殺された親の、ひとつのあり方だと感じました。 きれいごとを削いだところが★4つです。 | ||||
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特に第1章が秀逸。 目には目を。 聖職者だろうが、中学生だろうが、人間に変わりはない。 主人公の意地の悪さと本音が気持ち良いほど自分にフィットした。 美月や、少年Aの件についてはやや蛇足感があったが、 最後は鳥肌が立った。 悪は悪であり、また復讐も悪である。 | ||||
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思ったより批判レビューが多いので驚きましたが、「告白」面白かったです。 読んでいて途中から、エンターテイメントとしてより、現代の日本人が抱える孤独が上手く表現されている純文学を読んでいる様な気がしてきました。 ですが、読後感としてはやはりエンターテイメントでした。物語や文体に引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。秀逸な作品だと感じました。 | ||||
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ひさしぶりにページをめくるのが勿体ない小説でした。 推薦出来ます。勿論物語は好きずきですので しからず。 | ||||
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単純明快 疾走感 展開の工夫 登場人物の心情の分かりやすさ 良かったです! 映画を先に見ました 映画より直君本人の心情、狂気に変わる流れが深く、良かった 終わりは映画の方が私は好きです 内容は悲しく、よく有りそうで、でもやっぱり実際にはなかなかない話、というか設定です でも、この疾走感はかなり快感です ゆっくり読み深めるよりも展開重視な私には最高でした 伝えたいこと、私たちが考えるべきこと、そういった意味ではとても重く、すっきりこない そういった意味で星4つですが 作品の完成度は5です! | ||||
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なんですか?自分じゃ書けない癖して偉そうな口叩いて。ここに批判レビューしてる人なんて結局お気に入りばっか沢山読んでその観点から抜け出せないんだよね。わかります。 | ||||
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読後感は最悪です。せめて、誰か一人でも、もう少し強くあったなら…。やさしかったなら…。そう思わずにはいられない内容です。端的に言って救いがない。 そのキツイ読後感に耐えられないと、この作品の評価はできません。 差別意識の強い病気を扱っていることで、嫌悪感を感じる人もいるでしょう。正直、半分は読んだことを後悔してます。 しかし、読まずにいたらと思うと、それは大変に勿体無いことをしているとも思います。 こんなに悲しい物語ってものがあるんだってことを、思い知らされます。こんな経験、他では出来ません。 決して楽しくは無いでしょう。面白くもありません。が、一読の価値はあります。泣きたくなるほどの後味の悪さを、是非。 | ||||
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なんだか、すごく話題になっていた作品。 これの前に「贖罪」を読んで、なかなか面白かった上、読むのにヒマがかかる方ですが、スラスラ読めたのがうれしくて、告白も買いました。 個人的には、こういう憎しみから生まれる、起承転結の転ばかりの物語は好きです。 「馬鹿」を馬鹿みたく連呼するヤツもいるし、DEATH NOTEに通じるものもあるかな?……違うか。 低評価の低さには驚きました。さっき読み終わりましたが、ラストはこれだろうな、と思っていて、実際そうだったんですが、それでも鳥肌が立ちました。 本屋大賞とは少し外れますが、漫画大賞や各出版社大賞などをよく確認しますが、毎度のごとく「バクマン。」が受賞したり候補にあったのを見て、「やっぱり、ああいう立場の人とは、考えが合わないもんなのか」と思ってました。(個人的にバクマン。は要所要所が嫌いなので)しかし、告白は素直に面白かったです。 最近、小説離れしてましたし、周りの方と評価が合わないのも仕方ないと思いますが、俺は面白いと感じました。 結局の所、人それぞれ、これに尽きます。 しかし、一章が一番面白かった、というのは同感です。あと、簡単に人が死にすぎなのには少しガッカリ。 「贖罪」もそうですが、それしすぎると、最初の犠牲者の悲しさが薄れる気がします。 | ||||
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良い?と言っていいのかは分かりませんが、他の方が書かれている"不快感"というか、"後味の悪さ"は私は感じませんでした。母子殺害事件の弁護士の批判や猟奇的な事件を必要以上に騒ぎ立てるマスコミ・少年法・熱血教師の自己満足・思春期にありがちな、自分は他の人間と違い優秀なんだと言う思い込み・偽りの正義感から始まるいじめ等など…これらの事柄をハッキリキッパリ書いてくれているだけでも、好感がもてた。確かにエイズを復讐の道具として扱うのは問題かもしれない。患者や家族は不快に思うかもしれない。しかし、そんな事を言い始めたら殺人を扱う小説など全てそれに当たるのでは? | ||||
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他の方のレビューを読んでいると、「話題性を狙っただけの作品なのかな」という印象を持ってしまったのですが、実際に読んでみると「本屋大賞」納得いたしました。 ただ、他の多くの方がおっしゃられているように、読んで気持ちのよくなる作品ではありません。 技法の話や「結局何を言いたかったのかわからない」という意見の方も多いようですが、この作品はおそらく”考えればいい”のではないかと感じました。 書かれている内容は、「ただの人間」の物語です。 でも、その中におかしなところがいっぱいあります。 どこをおかしいと思ったのか?なぜおかしいと思ったのか? では、どうすればよかったのか? おそらく絶対的な答えはないでしょう。 だからこそ、目をそらさず考え続けなければいけない。 「誰か」がではなく「自分」が。 自分は理系人間なもので文学の技法などはさっぱりわからなくて恐縮なのですが、そういう意味では、無理矢理”考える”状況に読者を追い込む、技法なのではないかと思いました。 ”考えたくないことを無理矢理考えさせられる”から読んでも気持ちよくなれないのでしょうね。 それも実は”考えなきゃ”と潜在的に思っているからそう思うだけかもしれませんが。 映画も観たくなりました。 | ||||
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私はとても楽しく読めました。復讐したいという気持ちや他人をバカにする気持ちや自己顕示意欲息子だけは信じたい気持ちとか、リアルだったと思います。多分不愉快になった人は他者否定の言葉がたくさん出てくるのでまるで自分が否定されてるように思ってしまったのかな。小説なんて嘘でできててもっと酷いものは山ほどある。エンターテイメントとしてありがとうの星5つ。星一つにする人は多分性格がいいんだろうなぁ…あと本屋大賞はとなり町戦争とかラノベか?っていう駄作もたまに出るので、本屋大賞=曲者と捕らえたらいいかも。 | ||||
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ひとつの事件に直接的、間接的に関わりを持った人物達のさまざまな心の葛藤を見事に表現していて その文章力は秀逸だと思います。 ただ、これを小説(フィクション)と割り切って読めば、確かにとても精巧に作られた作品と言えますが、 作者がどういった思いで、この小説を世に出したかったのかは甚だ疑問です。 なぜ、少年を「愚かな犯罪者」と結論付けさせる要素を小説に盛り込む必要があったのか? 断罪者としての先生の正当性を煽ってはいないか? 少年犯罪というデリケートな社会問題を題材にしたこの作品。 話題性を狙っての、今時のテレビドラマにありがちな安易な発想や思いで生まれた作品では決してない事を祈ります。 | ||||
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