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贖罪
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贖罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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筆力はあるのでしょう。 「告白」もそうでしたが、これもスイスイ読めます。 ただし、1章まではいいとして、2章あたりからほとばしる悪意のようなものが見られ、作品全体を通じて下劣さを感じました。 話題作だった「告白」も、あの終わり方は疑問だったのですが、強烈なパワーに押し切られて、あれはあれでひとつの形と思わせる力がありました。 しかし、本作は、ラストには首をかしげざるをえず、行き当たりばったり的な物語の進め方には雑さを感じました。 しかも、内容は「告白」以上に下品で露悪的。 いわゆる一般的な家庭が出てきません。 そこに作者の生い立ちが相当ひどいものだったのか?という想像すら抱かせます。 自分の恨み節を書いているのか?と。 子供のころに巻き込まれた犯罪で、計らずも背負わされてしまった贖罪の念に従って成長していく少女たちという題材は面白いのに、作者の根底にあるものが、 それを生かし切れていない気がします。 筆力があるだけに、残念です。 | ||||
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友人に薦められてアマゾンで購入! この作家の作品を手に取ったのは『告白』以来。 レビューの評価もそれほど高くないかったので あまり期待せずに読んでみました。 一話目、二話目は、さすがだなーと 面白く読めた。結構この感じ、好きだと思ったが それ以降の話が……。 『告白』のような周到な複線や驚きの塗り重ねもなく で、何?って感じで肩すかしを食らいました。 一話目、二話目がいい感じだっただけに もっとなんとか出来たんじゃないのかな〜って思ってしまった。 | ||||
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『告白』がまったくおもしろくなく、★1つをつけたが、こんなに人気作家なのだから…、と思い、この作品にも手を出してみたが…。 結局、リアリティなしの駄文。 時間つぶしにもならない紙切れ。 人間の闇を描くなら、素直に闇に向かえばよい。『人間失格』『こころ』『異邦人』のような名作までいかなくとも、少なくともリアリティある作品が生まれるはずだ。 人間の闇に向かい合うことなく、作家の自己顕示意識で、ムリヤリ作為されているものに、なんの価値もない。 『苦役列車』が、何のエンターテイメント性もないのに引き込まれるのは、その真っ正直さからだろう。 この湊かなえ、という作家は、一度、文筆業から足を洗って、再起を図った方がよろしいのではないか。 | ||||
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湊かなえさんの小説は結構重いのですが比較的読みやすいので一気に読みましたが くまの兄妹は結構疲れました。 ここで辞めようかと思ったくらいです。 他の作品と比べ明らかな斬新さはみられなかったなぁ。 逆転のストーリーは途中で解っちゃたし。 厳しいでしょうが星は2個まで。 | ||||
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私が納得できる償いをしなさい――― 15年前、ひとりの女児が暴行され、殺害された。 彼女の友人たち4人は犯人と接触しているが顔を思い出せず事件は迷宮入りになる。そんな彼女たちに投げられた被害者の母親からの一言。 その言葉を投げつけられ、少女たちの人生は大きく動いていく。 4人の同級生たちの歩んだ15年間、そして母親と、犯人の物語。 代表作「告白」同様にひとりの語りから物語は進行し、章ごとに語り手(視点)が変わる。 いわば芥川龍之介の『藪の中』のような展開なのだが、正直、この作品は微妙だ。 「告白」でも同じような感想を持ったのだが、ひたすらに人間の暗く醜い部分を抉り取り、救いがなさすぎる ハッピーエンドばかりが良いとは思わないし、希望があれば良いってわけでもないが、あまりにも救いようのないラストに読後感はひどい。 終章があまりにも蛇足であり、その手前の章で終わっておけばまだしも、ラスト数ページがあるせいで非常に興ざめ。 告白ほどの衝撃はないし、ただ語り手の話を聞き、情景を想像して物語が淡々と進んでいく印象ではあるが、 それでも、告白同様に一気に読んでしまうというのは、やはり作者の力量があってこそだと思う。 | ||||
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実は話題になっていた「告白」は店頭で読み終わっちゃいましたが、この本も1日かからず読み終えました。ですから読みやすいのは確か。物語的に引っ張る力があるのも確か。が、この著者の描く世界の救いのなさは何なのでしょうか?もしかしたら著者自身の経験がベースになっているのでしょうか?全体を覆い尽くす「悪意」のようなものに少々気分が悪くなりながらも 最後まで何とか読みましたが、殺人の動機ってそれ?そしてあんなことするの?犯人の人格もばらけていて、ミステリーとしてはB級。まあ暇つぶしとしてはそこそこ楽しめました。 | ||||
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「告白」があまりにも面白かったので調子に乗って「少女」→「贖罪」と読み進めてきたのですが、面白さは尻すぼみ。 とにかく構成がワンパターン。複数の登場人物の「独白」で物語が進み、事件を巡る人間関係の意外性や複雑さが明らかにされていく。そして最後に衝撃の結末が・・・というのが上記3作品に共通の構成なのだが、すべての面において「告白」のクオリティが最も高く、反対に「贖罪」は最も低い。 アイデアは良いのだけど、深めないままに書き始めて、そのまま終わってしまったという感じ。 もったいないな。 | ||||
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あと一歩で荒唐無稽のストーリーになっちゃうな、と思うのは、 告白を読んだ時と同じです。 あの女教師の犯罪の手口は、ちょっと笑っちゃうくらいリアリティがなくて、 本書のストーリー展開もまったく同様です。 読後感も文学作品を読んだあと、というよりも、 暇つぶしとしてはまあまあだったテレビの2時間ドラマを見終わったあと、 といった方がぴったり。 しかしこんな批判も、作者の体内にふつふつとたぎっている赤黒いマグマの熱の前では、 しゅっと水蒸気のようになって消えてしまうでしょう。 「世間」というものに対する怨念が作者の中には溜まるだけ溜まっていて、 それが物語の形で噴出している、その迫力は伝わってきます。 モノを書く基本はこれですよね。 だから本書の結末は、本当はこの作者らしくないのです。 | ||||
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さくさく読めましたが、何ヵ所か「?」な部分が多々ありました。 警察にウイルス送ったエピソードが2章と4章にあったのですが、関連してるのか何の種明かしもなし。 若い頃、教育に燃えていた好青年がそこまで堕ちるか? ちゃんと付き合って妊娠までさせてたくせに、彼女の死の責任を押し付けすぎ。あなたにも原因ありでしょう。 はっきり言って逆恨みみたいなものなのに、だからと言ってその人の娘にそこまでするか? しかも何年も経って、こんなにねちっこい男性っているんでしょうか。 元々少女趣味だったのか、いくら憎い相手の娘でも、ノーマルな男性が子どもに暴行するなんて考えられないし。 犯人像がブレすぎな気がします。 あと、5章の母親の語り口調が「〜だったの。」「〜かしら…。」ばかりで無性にイライラしました。 いい歳して…。 田舎で村八分になるのも、わかる気がします。 最近語り口調の小説、特に女流作家の方に多いですが、もうしばらく読むのやめようと思うほと後味の悪いストーリーでした。 | ||||
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告白がとんでもなく面白かったので、この作家さんを読みました 面白くなっかたです。途中であきました。 犯人の人物はほんの少し程度しか書いていないし、犯行動機も不明。 ストーリーの主人公が脇役だと思われていた被害者の母だったのも、面白くなかった。度々偶然が重なって話しが進んでいくので、土曜ワイド劇場を見てる感じでした。 変態男が、金田一少年の事件簿に出てくる濃いキャラを真似してるようでした。 児童強姦が2件出てくるし、精神異常な少女や、読むのはきついです。 この作家さんはもう読みません。一発屋でした | ||||
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今更ながら感想ですが、「告白」のストーリー構成は秀逸で、 皆さんのレビューにもあるとおり。 それ以上の衝撃をどうしても求めてしまうのですが、 それを差し引いても 「贖罪」はストーリー強引じゃないですか? 直接でも間接でも関わりのある人間に変態が多すぎだし、 あり得ない偶然が多すぎる。 そもそも、殺人犯の動機の真意そこ? 意外性はありますが、とても這入っていけなかったです。 | ||||
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今更ながら感想ですが、「告白」のストーリー構成は秀逸で、 皆さんのレビューにもあるとおり。 それ以上の衝撃をどうしても求めてしまうのですが、 それを差し引いても 「贖罪」はストーリー強引じゃないですか? 直接でも間接でも関わりのある人間に変態が多すぎだし、 あり得ない偶然が多すぎる。 そもそも、殺人犯の動機の真意そこ? 意外性はありますが、とても這入っていけなかったです。 | ||||
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「読みやすい」と言われている著者ですが、私はそう感じていません。 あからさまに「いまから伏線張ります。」と言わんばかりに語り手が明かされないまま独白が進んでいくこの著者のパターンがどうにも面倒で鼻につきます。 自分からは買わない類の本ですが、友人が貸してくれたので「告白」「少女」に続いて読みました。 3作目ともなると伏線の張り方にも慣れてしまい、新鮮味すらありません。 新鮮な食材を買って腹の足しにすることをオススメします。 | ||||
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「読みやすい」と言われている著者ですが、私はそう感じていません。 あからさまに「いまから伏線張ります。」と言わんばかりに語り手が明かされないまま独白が進んでいくこの著者のパターンがどうにも面倒で鼻につきます。 自分からは買わない類の本ですが、友人が貸してくれたので「告白」「少女」に続いて読みました。 3作目ともなると伏線の張り方にも慣れてしまい、新鮮味すらありません。 新鮮な食材を買って腹の足しにすることをオススメします。 | ||||
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この作者のストーリーに共通している事は、話が終始一貫して、「ドロドロしている」こと。 「告白」と「少女」はそのドロドロの中にも、 わかりやすい『リアルな感情表現』や、読者を夢中にさせる『衝撃の展開』があるから サラサラと読めて、満足感もあった。 が、この「贖罪」のように、 『リアルな感情表現』、『衝撃の展開』の両方が無くなってしまっては、 もはや『ただドロドロしているだけ』である。 それでも、湊かなえさんの本だから、と期待して前半は夢中でいっきに読んだ。 しかし、予想通りの退屈な展開と、うんざりするようなドロドロした雰囲気がひたすら続いて・・・疲れる。 やはり、「告白」のように、常に展開し続ける要素がないと、 読者の中には、「不快感」だけが残ってしまう。 これはオススメできない。 この作者の本を読もう、と思う方は、告白か少女を読むべきです。 | ||||
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『告白』を面白く読んだので、つい手にとってしまった一冊。 どこかで似たような話を読んだ気がする・・・と思いながら読みました。わかりました。 構成は林真理子『みんなの秘密』、設定は桐野夏生『柔らかな頬』だと気づきました。 『告白』もオムニバス形式でしたが、『贖罪』の悪意が感じられる閉塞的なドロドロ感が、より『みんなの秘密』を連想させたのででしょうか。『みんなの秘密』はそれでもおもしろかったけど。 美少女殺しと、その母の精神を病んだようなその後、犯人探しなど、設定が『柔らかな頬』を思い出させました。こちらは真相が最後までわからず読後感がスッキリしない話でしたが、犯人が明かされる『贖罪』の方が読後感が悪かったのは、非常に悪趣味な設定だからでしょうか。それでも最後まで読ませてくれたので、まあまあなのかもしれません。 『告白』は子供と読むことができましたが、『贖罪』はちょっと・・という感じです。 | ||||
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『告白』を面白く読んだので、つい手にとってしまった一冊。 どこかで似たような話を読んだ気がする・・・と思いながら読みました。わかりました。 構成は林真理子『みんなの秘密』、設定は桐野夏生『柔らかな頬』だと気づきました。 『告白』もオムニバス形式でしたが、『贖罪』の悪意が感じられる閉塞的なドロドロ感が、より『みんなの秘密』を連想させたのででしょうか。『みんなの秘密』はそれでもおもしろかったけど。 美少女殺しと、その母の精神を病んだようなその後、犯人探しなど、設定が『柔らかな頬』を思い出させました。こちらは真相が最後までわからず読後感がスッキリしない話でしたが、犯人が明かされる『贖罪』の方が読後感が悪かったのは、非常に悪趣味な設定だからでしょうか。それでも最後まで読ませてくれたので、まあまあなのかもしれません。 | ||||
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基本的な構成や手法、そして底意地の悪さというか、悪意に満ちた作風は「告白」や 「少女」と共通しており、良くいえばベタ、悪く言えばワンパターンな印象。 ただ設定があり得なさ過ぎるのと、作品を連発しているせいか内容的な盛り上がりに 欠ける印象がしてしまいました。 元々携帯小説風の軽い文章を書く作家さんではありますが、もうすこし一作一作を大切に するというか、推敲を重ねるようにしないと今後デビュー作以上の作品は期待できない と思います。 | ||||
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基本的な構成や手法、そして底意地の悪さというか、悪意に満ちた作風は「告白」や 「少女」と共通しており、良くいえばベタ、悪く言えばワンパターンな印象。 ただ設定があり得なさ過ぎるのと、作品を連発しているせいか内容的な盛り上がりに 欠ける印象がしてしまいました。 元々携帯小説風の軽い文章を書く作家さんではありますが、もうすこし一作一作を大切に するというか、推敲を重ねるようにしないと今後デビュー作以上の作品は期待できない と思います。 | ||||
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湊かなえの単行本第三作は、正直に言えば手ぬるい作品と僕の目には映った。 読後に漂う人間の腐臭は弱くなっている。作者のこのパターンでの技術の完成を目的とした、およそ中・長編では実施してほしくない復習(復讐ではない、念のため)のための作品と感じられる。 それでも、まあまだ三作品目だし、復習に付き合うにしても、もう少し陳腐でないテーマはなかったのか。 登場人物やシチュエーションが陳腐なのは狙いなのかもしれないが、三作も重なると本気で書いてこの程度なのかと錯覚させられる。これでは、文芸少女の作品を深読みしたみたいで、ちょっと自分が恥ずかしくなる。 なぜ物語に中途半端な救いの手を差し伸べたいのかも、まるで理解できない。 基本的に三作のプロットの面白いところは意外性ではない。落ちの方向はベストセラーミステリーを読む人々には簡単に見通せる。肝心かなめの部分は「やりすぎ」にあるわけで、凡夫たるわれわれが知らず設定した、人間性との「落とし所」を大きく逸脱している所に暗い愉しみがあるのだ。 僕は、宮部みゆきや東野圭吾の複製がほしいんじゃない。彼らは基本的に質の高い小説を量産できるから、模造品の入る余地はないのだ。 豪快なホームランが持ち味のバッターのシュアバッティングを見せられた気分で、「そうじゃないだろ」という突込みばかりが頭をよぎる。もっともっと、フィクションは人間性を蹂躙できるはずだ。 | ||||
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