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贖罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 1~20 1/4ページ
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湊さんの『告白』を読まれたことのある方なら、類似の雰囲気だなあと感じてもらえると思います。あるいは『告白』パート2か、と思われるかもしれません。 つまりは所謂イヤミス系の作品であります。 筋は色々なところに書いてあろうかと思いますので敢えて書きませんが、とある少女の殺人事件を巡り、その友達たちが人生を狂わせていくという話です。 ・・・ さて。ふと、湊さんの作品の「イヤミス」の「イヤ」の理由が気になりました。 いやな気になるのは読後でなく、読中で既にそうなんですが、なぜこんなに作中人物に嫌悪感?違和感?を感じるのか。なぜこんなにいやらしい人物であると感じるのかと。 で、私が一番感じたのは登場人物の「独善性」ということです。 本作のメインキャラは女性4人と、その友達だった亡くなった子の母親、計5人です。作品の構成上、各章がそれぞれこの5人の独白の形式になっていることも独善的雰囲気を強める結果にはなっているかとは思います。 どういうことか。 この5人が5人とも、「〇〇する方が良いと思った」というような口調なのです。しかし、その感じた・思ったという判断は、コニュニケーションを経て判断したということでなく、そう感じたから・普通そうでしょ、といった印象判断である雰囲気が強いのです。そこに自分を疑う・過誤の可能性を疑うことがないことから、独善的態度の印象が強くなります。 また、こういう態度は確かに「ありがち」であることが、読者を(良い意味で)イヤーな気持ちにして離さないのかもしれません。かくいう私の家内や母親も「良かれと思って」動くタイプ。いや迷惑なんだけど・・・、何で話してくれないのかな・・・みたいな。善意から始まる「はた迷惑」と言っては申し訳ないのですが、そういう雰囲気。 フィクションなので、多少過剰感はあるのですが、あながち居てもおかしくない位の独善さがイヤーな感じにさせます。 ・・・ もう一つ。映像美が頭に浮かぶ! むべなるかな、本作はWOWOWでドラマ化されていますが、映像化が非常に合いそうだなあと感じました。 空気がきれいだと、それだけが取り柄の超ド田舎の街。そこに越してきた都会っ子。その都会っ子と仲良くなる四人。計五人のグループはとある夏休み、学校の校庭で遊ぶ。工事のおじさんという不審者。不審者と手をつないで消えていく都会っ子。 こうした夏の暑い日の状況が自然と頭の中に浮かびました。あるいはこの舞台設定が昭和的日本人に刺さるというだけかもしれませんが笑。 なお、キャストを見るとこれまた魅力的な皆様です。読後にドラマで見返すのも乙なものです。 ・・・ ということで湊氏のイヤミス系作品でした。 最近キリスト教系の本ばかり読んでいるためか贖罪というとAtonementというキリストが人類の罪を代わりにかぶってくれたという話を想起するのですが、そういうものではありませんでした。 猛暑の今、夏休みの今、舞台設定と同様の季節です。木陰の下や帰省の行き来など、類似の設定でスリラーを楽しんでいただけたら幸いです。 | ||||
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50過ぎた本好きですが、若い知人女性に勧められ読んでみた。 先が気になり、一気に読ませるが、2時間ドラマのように何も考えずに済むライトな小説ですね。 こういう読者ウケを狙ったライトな現代小説も、箸休め的にはいい。 麻子に対する南条の復讐心も説得性に欠け、無理矢理ラストの衝撃狙いな感じだった・ 若い方には古今東西の名作もお勧めしたい。それは読みづらくて辟易することもあるが、 人生の深さを知る標になると思う。長く読み継がれた作品には人間の真髄がある。 | ||||
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グイグイと引き込まれていく物語で、ラストまで一気に楽しめます。 それぞれの登場人物の過去と現在と未来が交錯し行き来し、作者はどうなふうに物語を終結させるのだろう、と固唾を飲んで(?)読み進めました。 ラストはアッと驚く結末が用意されていて、なんとも言えない読後感に浸りました。 アクロバティックな結末にはガーン!と脳天を打ち砕かれますが、これが小説、これぞエンターテインメント小説だよな、と湊かなえさんワールドを堪能しました。 | ||||
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人生に刺激が足りていない人には「面白い」と思えてるかもしれません。 ですが、この小説に出てくる内容、性暴行・殺人・異常な性癖・近親相姦・不倫…等、そのどれか一つでも、これまでの人生で味わった、いや、ほんの少しでも雰囲気を感じとった事がある人には到底面白いとは思えない。女に生まれてきた事が嫌になる作品。いつも女は、性的に犠牲になる。大事な娘を恨みの矛先にされ性暴行の果てに殺され、また一方では大事な娘を性の生贄として差し出したり。女性はもっと素晴らしい生き物なのに。この物語では、僻み、妬みなど女の嫌な部分ばかり強調されている。少女殺人事件の犯人の動機すら霞むくらいに。 | ||||
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どんでん返しのない「告白」。長い割に驚きもない。少女たちのキャラに肉付けがないためこんがらがる。母親がご都合主義でそれぞれの犯罪現場にい過ぎ。もう少し研ぎ澄ませた次回作を期待する | ||||
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米ミステリー小説界で最高の栄誉『エドガー賞』にノミネートされたことで、手にとってみた本だ。だが結果、僕にとってこの『贖罪』は傑作の匂いのする凡作だった。 話の中核には、エミリという少女の凄惨な強姦致死事件がある。エミリは4人の少女と学校で遊んでいる最中、フイに現れた中年男の巧みなウソにだまされて連れ去られ、殺害される。田舎町の事件の上、目撃者の少女たちがそろって顔を覚えていないことで、犯人は見つからず時効が近づく。 事件に巻き込まれた少女たちのその後の人生が、告白体で4つのチャプターに収められ、最後にエミリの母である麻子の告白によってすべてが収束される。 少女殺害の残忍さと少女たちの不可思議な記憶喪失がフックとなって、1章目からグイグイ話に引き込まれる。2章目の少女の告白が特にすばらしく、犯人を記憶しながら口に出せなかった特異な理由がリアルに描かれている。海外の賞の目に止まっただけに、外国の読者をも魅了する空気感もある。 4章目でそれが失速する。4人目の少女は3人目と、事件のトラウマから心を病んだという点で重なる。さらに筋もそれまでの3人のパターンと重なる。2人目の少女だけが活発なタイプだが、全体的にキャラが内向的という点で似通っている。1人くらいはトラウマを克服した別格の人物を入れた方が良かったのではないか。 別の点でも4人は奇妙に一致する。麻子によって、彼女たちはエミリの殺害犯を取り逃がしたという罪悪感を背負わされる。その後、4人はそれぞれ、その犯人と似通った男を殺害することで、その贖罪を晴らす。インパクトを狙ったのだろうが、同様の殺人事件がここまで連鎖するとマンガ的としか言いようがない。殺害以外の罪滅ぼしがあれば、作品の幅がより広がったハズだ。 ミステリーとしての穴もある。エミリ殺害事件は、母親の麻子が過去に起こした過ちが引き金になったことであり、事件の実質的な加害者は麻子だった。4人の少女たちの告白はすべて麻子に当てた謝罪だっただけに、このどんでん返しは効果的で面白い。 だが、この最後のカードが4章目のラストで出され、最終章の麻子の告白がその内容を明らかにするだけのものになっている。読者の多くはもう1枚のカードを期待していたハズであり、結局それが裏切られる形になる。 また、おそらくほとんどの読者の目に止まっただろう、明らかな難点もある。犯人の南條は自らの秘められた過去の真相を知り、かつての恋人だった麻子に復讐すべく、子どものエミリを殺害する。だが、その知り方があまりに偶然過ぎるのだ。マンガ的なご都合展開としかいいようがない。 さらに、南條は犯行の際、なぜ4人の少女に顔を見られるというリスクを犯したのか。自暴自棄犯でもない限り、そんなバカげたことは誰もしないだろう。作品全般にこういう穴を埋める想像的工夫が足りない。 ヒールの設定や行動にもおかしな点がある。ミステリーの逆転に相応し、最大のヒールは麻子であるべきだが、よく考えれば殺害犯の南條の方が悪い。学生時代、麻子は南條と付き合い、共通の友達の秋恵に彼の子どもが出来たことを告げるが、秋恵も密かに南條と相思相愛の仲だったことから自殺してしまう。麻子は秋恵の自殺の直接の原因を作り出したが、同時に2人が付き合っていることを知らなかった。 つまり、自殺の本質的な原因は、隠れてフタマタを続けていた南條にある。だが、その後、麻子は南條を責める立場でありながら、自らの罪を認めるように逃げる。彼女をヒールにするためのご都合展開にしか見えない。根本的に、南條には麻子に復讐する資格はない。彼は自らの悪を麻子やその子どもに投影したのか。作中には彼の心理は一切書かれてなく、ただ麻子が悪者になっているだけだ。作者のキャラに対する読み込みの浅さが感じられる。 『エドガー賞』にノミネートされたのは、ミステリーの牽引力、異なるスタイルの4つの告白体、また1つの事件とその後の少女たちの4つの事件を巧みに絡める構成力などが認められたからだろうか。 一貫した強いテーマもある。地方と都市、庶民と富裕層、作中で起こる凄惨な殺人事件はこれらのギャップによってもたらされた。4人の少女たちが暮らす田舎町に、工場移転に伴いエミリを始めとした都会人たちが移住し、それによって穏健な田舎暮らしが次第に乱されてゆく。 一方、学生時代、お嬢様の麻子は遊びまわる傍ら、勉強熱心な庶民出の秋恵を学業に利用する間、彼女の仲間だった南條と恋に落ちる。格差構造の上にいる者が、下に紛れ込むことで大きな混乱を巻き起こす。グローバリゼーションの現代に、普遍性をもった強いテーマである。2.18.2018■ | ||||
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湊かなえさんの小説は、それぞれの人物のエピソードが少しづつ進み、すべてが合わさって衝撃的なラストを迎える・・・・というストーリー展開はとても面白いけど、なんだか子供を持つ親には少し気分が重くなる話が多いように感じます。 今回も女児が性的暴行での死亡・・・しかも犯人は。。。。という気分が重くなる内容で 少し後味が悪かったです。 それ以外は面白かったです。 | ||||
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かなえ作品を連続で読んでいると、なんか罪深い人になりそうです | ||||
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登場人物たちがそれぞれに考える、自分の「罪」と「償い」。 それは果たして罪なのか、それが贖罪なのか、それこそが罪ではないのか。 暗くて、苦しくて、寂しくて虚しい物語。 それでも、いや、それだからこそ読者を作品に強烈に引き込む魅力は健在で、最後まで一気に読ませてくれます。 でも、これ、もう少し面白く出来たんじゃないかなーと思ってしまうんです、素人ながら。 想像を上回る展開には一切ならなかった、というか、拍子抜けというか。 ちょっと勿体無いかも、というのが正直な感想です。 というわけで、私からの評価は☆3つ。 | ||||
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うーん。 告白ほどの衝撃ではないけど、その分リアルに気持ち悪い。 悲劇の連鎖?というよりは、悪意の連鎖というか、 他人に対する悪意の連鎖。 トラウマが人生をここまで狂わせるのかしら? ドラマにもなったんですね。 うわぁ・・・ なんていうか、つらくて嫌ででもついつい続きが気になって そんな感じかなぁ? | ||||
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言葉を知らない私にはむずかしいのですが、この人の作品にはなんとも説明し難い怖さがあると思います。怖いぞ怖いぞ、ほら~ッ!といった怖さではないじわっとくる恐怖とでもいうのでしょうか。山田某氏にもぜひ読んでほしいものです。 | ||||
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「告白」の時の衝撃は無いです。 というか、アプローチの仕方が同じ。事件の周りの人たちの言葉で物語が進んでいくのは、宮部みゆきの「事件」や芥川の「藪の中」などよくある手法ですが、あまりにも偶然を必然に持って行きすぎ、読みながら少々ウンザリしてきました。 やはり、力量の違いかな。不変性のあるテーマではなくたんなるキワモノ。 どうも、この作者は教育者(?)に何か悪意があるように感じてしまいます。 「告白」は面白くて読後すぐ2度読みしましたが、これはしばらくはいらないなと思ってます。 | ||||
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状態が良くて特に若人が読んでみたらいいと思い本だと思いました。 | ||||
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私的には面白くてどんどん読み進むという感じではなかった。ストーリーが現実的でないというか、あり得る話かもと思えるようなストーリーの方が私は好きです。 | ||||
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負の連鎖と言うには、少し無理矢理な感じがした。 偶然も重なりすぎてると思う。 偶然4人の殺人が起こったように見せかけて 実は被害者の母親がそうなるように裏で仕組んでいた とかだったら、ミステリとして面白かったけど。 | ||||
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告白に比べてインパクトはありませんでしたが、楽しく読ませて頂きました。 | ||||
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『告白』を読んだあとに湊かなえという作家に興味を持った後に本屋で購入しました。個人的な感想は以下の通り 面白かったとして、人間の感情の動きについてやはり湊かなえはうまく表現されているなと私は思います。母親の放った一言により、その後の人生における4人の少女への様々な影響が作品の中で時には淡々と、時には感情の動きが激しく書かれていて読んでいて引き込まれていきました。 気になったこととして、やはりほかの方のレビューにも書かれていますが、『告白』のような衝撃的なオチに比べると驚きは少なく感じてしまいます。私はその点を差し引いても十分楽しむことができました。星の数は3ですが、実際の評価は3,7点くらいです。 | ||||
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サスペンスだ、ということを除けば すらすらとエッセイを読むかの如く読みやすく引き込まれます。 ただ、落ちが少女の母親が原因だったということ、そして犯人が婚約者と元恋人との間でどのような会話がなされていたのかも知らないままに逆上(?)し、後に犯行に及んだ、というのもちょっと不可思議な気もしました。 婚約者と結婚するというのは自分自身で決めたことだし、遅かれ早かれ彼らのような親しい仲間内なら間もなくバレるでしょう。 また少女に対して性的犯罪を犯した意味もよくわからず、ただ彼女の大事なものをなくしたければ絞殺するだけでよかったではないか、と思ってしまう。 最終章の母親のすったもんだの告白などなしに、もう少し納得のいく展開で終わって欲しかったかな、 と思います。 | ||||
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デビュー作の告白の惰性で書いたような印象を持ちました。 編集者が作家の作風を確立させようとしたのだと思いますが、 もともと叙述ミステリで章ごとに登場人物が代わっていく手法は 小説ではあまり歓迎されていない書き方だと思います。 それでもここまで読めるのは、湊かなえが、小説書きというよりも 脚本家の才能の方があるからでしょう。 ドラマ「高校入試」も面白い脚本ですし。 ただこの作品は、ミステリー部分も薄いですし、 延々と手記が続くだけの内容なので 「告白」ほどのめり込める展開がありません。 ドラマ化もされましたが正直ドラマの方が良かったです。 それと、各々の語り部がやはり饒舌すぎる気がします。 | ||||
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15年前の少女殺人を目撃した少女の同級生が、少女の母親に言われた一言に囚われ、 大人になって一人づつ殺人を犯してしまう。 作者がいうところの「罪の連鎖」です。 出てくる男性人が皆性格的に問題ありすぎで、大人になった少女が紡ぎだす 告白も聞いていて重い。 文学小説ならではのあり得ない設定と展開がつまっているが、 不思議と最後まで読ませる力はあった。 あまりの倒錯ぶりに逆に先の展開が気になったのだと思います。 | ||||
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